日別アーカイブ: 2023年6月12日

キヤノンF-1のカメラ修理

今日は「日記の日」だそうですよ。
1942(昭和17)年のこの日に
ユダヤ系ドイツ人の少女アンネ・フランクによって
『アンネの日記』が書き始められたことに由来しています。
私、読んだことないのですよね…
なので「アンネの日記」に関しては何もコメントできませんが
日記自体は小学生の頃とか中学生の頃に
何度か書こうとチャレンジしたことがありました。
これがまさに絵にかいたような「三日坊主」で
続きはしなかったですね(笑
今よりもずっと毎日変化に富んでて
いろんなことが巻き起こっていたはずなのですが
記録するまでの余裕はなかったようです…
でもお仕事限定ではありますが
このブログだって日記の一種ですよね
そう考えると厳密に毎日ではないですが
ちゃんと続いているじゃないですか…少しは成長したのかな(笑
今は手書きの日記だけじゃなくって
いろんな記録方法があるので
毎日の出来事でちょっと変わったことがあったときだけでも
何かに記録しておくのはいいですよね
忘れかけた頃に見返すと
記憶を呼び起こすトリガーにもなりますし…
でも私はもう今更いいかなぁ
忘れかける前に寿命が来そうな気もしますし…(苦笑)

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
キヤノン初のプロ志向高級一眼レフですね。
この「F-1」の登場により
一眼レフの分野では正直立ち遅れていたキヤノンが
一気にトップブランドへと飛躍することになったカメラと言えると思います。
最初の「F-1」は1971年に発売され
「向こう10年は不変」と謳われていて
その宣言通り1981年の「NewF-1」登場まで
モデルチェンジを行わずフラッグシップ機として君臨します。
ただ発売から5年後の1976年に
マイナーチェンジを行っています。
基本的な構造やスペックに変更はありませんが
使い勝手の向上にかなり変化がありました。
変更点は10か所以上にも及びますが
資料によると下記の点となります。
・巻上レバー形状変更に巻上角/予備角が180/15度から139/30度に変更
・対応フィルム感度が25-2000から25-3200に変更
・シンクロターミナルがネジ留め式に変更
・ミラーの反射率とスクリーンマット面の粒子変更が行われより明るく
・レリーズボタン受け皿部のデザイン変更
・接眼レンズに多層膜コーティング追加、アイカップがゴムリングに変更
・標準スクリーンがA型からE型に変更
・バッテリーチェックSWが自動復元型に変更
・裏ブタにメモホルダー追加
・巻き戻しクランク日浮揚の際の落下防止にクリックが追加
改めてチェックしてみると結構変更されていますね。
使い勝手の向上に直結する部分が多いです。

今回、お預かりしているのはそのマイナーチェンジ後の
「F-1N」とも呼ばれるものですが
ただの「F-1N」ではなく
1980年のレークプラシッド冬季オリンピック記念モデルです。
大会公式カメラに認定されたのを記念したモデルですね。
巻き戻し側の上カバー前面に
記念モデルであるロゴが刻印されている以外は
通常の「F-1N」と変わりはないのですが
やはり記念ロゴが入っているだけで文句なくカッコ良いですね。
ちなみにF-1は1976年モントリオールオリンピック記念モデルも存在します。

元々エレガントでカッコ良いF-1が
記念モデルロゴのおかげでさらにカッコ良さが増しています。
お預かりしてる「F-1」は
一通り動作はしてはいるのですが
高速シャッターに問題を抱えています。
1/2000では完全にシャッターは開かず写真は未露光になり
1/1000でも開ききらず写真の一部が未露光となってしまいます。
当然そんな状態なので一応はシャッターが開く
1/500や1/250でも精度は出ていません。
原因はいつも書いているような気もしますが
積年の汚れと古い油脂類が混じって
幕軸や調速カムあたりの部品の動きを
悪くしてしまっていることが原因です。
以前、分解されている形跡もあるのですが
一部シンクロ関連の部品が
切り取られている箇所も見つかりましたので
そこは中古良品の部品と交換して対処しています。
上画像は一通りの整備が完了して
最終テストを行っている段階でのものですが
シャッタスピードは全域で良好な精度が出ており
露出計も現状では精度が今ひとつだったので
抵抗の変更で精度を確保しています。
これで安心してまだまだ長く使っていただけると思います。

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