月別アーカイブ: 2024年2月

ミノルタAL-Eのカメラ修理

今日は「建国記念の日」で祝日ですね。
「建国記念日」ではなく「建国記念の日」なのは
建国された日とは関係なく
単に建国されたということを
記念する日であるという考えによるものであるそうです。
私にとっては2月11日は4年前から
「脳梗塞の日」ですねぇ(苦笑)
(正確には脳幹梗塞)
2020年のこの日の夜に最初は歩いてて
まっすぐ普通に歩いているつもりなのに
無意識に左にそれて壁や電信柱に軽くぶつかるようになり
それから帰宅したものの数時間後には立っていられなくなり
たまらず救急搬送してもらいました。
入院直後には常に目が回っている状態で起きることもできず
何とか目を開いても焦点は全然合わず
ほんのわずかな水さえも呑み込めないような状態でした。
今でもそれなりに後遺症は残っていますが
何とか日常生活には困らない程度に回復したのは幸運でした。
脳梗塞や脳出血、心筋梗塞の要因はいろいろありますが
肥満や血糖値、血圧、脱水症状や急激な冷えによる血管収縮には
本当に今後も気をつけたいと思います。
他の病気やケガも含めて
年齢を重ねてくるといくら予防しても
避けきれないものもあるとは思いますが
なるべく健康体でいたいものですね。

さてさて

本日は「ミノルタAL-E」のカメラ修理を行っています。
1968年発売のカメラです。
ミノルチナS/ALSの流れを汲むカメラで
巻上機構やシャッターユニット連動部に面影が色濃く残っています。
ALSをベースとしてシャッターユニットをシチズンVEシャッターとし
シャッタースピード優先AEを搭載したカメラです。
スタイリングもALSの後継機だけあってなかなか洗練されていて
個人的にも好きなカメラです。
ただ同じ年にコニカC35が発売され
今度は超小型でオート露出搭載のカメラが流行る流れに
完全に市場が傾いてしまいこの「AL-E」も
ミノルチナやALSと同じく販売的にはあまり成功とはいえず
ついにミノルチナの流れを引き継いだALシリーズも
このカメラで終わりとなってしまいました。
ミノルチナP・S、ALS、AL-F、そしてこのAL-Eと
ミノルチナ/ALシリ―ズは今見ると魅力的なカメラばかりなのですが
発売当時の市場の流行りにうまく乗せることができず
どれも営業的には成功とは言えなかったようです。

お預かりしている「AL-E」は非常に外観のキレイな個体です。
勝手なイメージなのですが「AL-E」って
妙にキレイな個体が多いような気がします。
加えてスマートで洗練されたスタイリングなので
見た目だけでも妙に惹かれてしまいます。
もちろん機能的にも使用感的にも非常に良いカメラです。
ただ今回の「AL-E」は巻上に重大な問題を抱えています。
シャッターは若干の粘りがあるものの
ほぼ問題なく動作しているのですが
巻き上げレバーとスプロケットの連携に問題があり
巻き上げているとたまに一瞬空回りするような手ごたえがあります。
実際にスプロケットの動きもまずかに空回りしてるようで
写真を撮るとコマ重なりを多発するようです。
フィルムの巻上とシャッターチャージは異なる部分で行うので
きっちり一コマ分進んでいなくても
シャッターチャージは正常に完了しシャッターは切れるわけですね。
フィルム室でスプロケットの動きを見ていると
フィルムも何も入れずに何の負荷もかかっていない状態だと
問題なくスプロケットは動作しているようです。
ただほんの少し軽く指でスプロケットを抑えて負荷をかけると
頻繁にパーフォレーションでいうと穴一つ~二つ分くらい
空回りしてしまう症状が頻繁に出るようです。

本格的な分解に入る前になるべく原因を絞り込んでおこうと
今度は巻上ギア周りの動きを確認してみると
巻上レバー直下のギアの2~3歯にわずかに欠けがあるらしく
そこをある程度の負荷がかかった状態で通過すると空回りしています。
過去に巻き上げできない状態で
無理にレバーを回そうとした可能性が高そうですね。
中古部品を使ってここのギアを交換することで対処していきます。
もちろん巻上機構部分解に並行してシャッターユニットや
オート時絞り制御機構、露出計周りの整備も一通り行っていきます。

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オリンパスM-1のカメラ修理

今日は「ふとんの日」だそうですよ。
「ふ(2)と(10)ん」と読む語呂合わせからですね。
少しずつ暖かくなってきたような気もしますが
まだまだ寒い日も多く布団から出たくない朝が多いですよね
いや、寒くなくってもいつも出たくないかな(笑
私も自宅ではベッドではなくて布団ですが
やはり収納できて部屋が広く使えるのがいいですね。
一人暮らしでたいして広くない部屋だとなおさらです。
この季節だと敷布団の上に毛布1枚
掛け布団の下にも毛布1枚で毛布に挟まれて寝ているのですが
これだとたとえエアコンとか付けてなくても
布団に入った瞬間に暖かさに包まれて
気持ちよーくあっという間に寝付くことができます。
暖かい布団に包まれて眠るのはやはり最高の幸せですよねぇ(笑
最近は休みの日にやたらと通院の予定が朝イチに入っていたりして
なかなか休日にも寝たいだけ寝るってことができないのですが
月に1回くらいは目覚ましも何もかけずに
寝たいだけ惰眠をむさぼりたいものです(苦笑)
そのお供に暖かくてフカフカの布団は必須アイテムですねぇ

さてさて

本日は「オリンパスM-1」のカメラ修理を行っています。
1972年7月に「M-1」の名で発売開始となりましたが
ライツからのクレームがあり1973年5月に「OM-1」に改名されました。
改名されたおかげで非常にわかりやすく区別がつくようになってしまいましたが
要は「OM-1」の最初期モデルです。
「OM-1」に改名されたときも上カバーのロゴが変更されただけだったので
「OM-1」の初期モデルも中身は「M-1」と変わりません。
ただ、「OM-1」はかなり細かく頻繁に中身を
マイナーチェンジしているので「M-1」と最初期「OM-1」は
後の前期OM-1比べてもいくつかの特徴があります。
もちろん機能的には全く違いはありません。
修理整備する立場で言えば「M-1」+最初鯉OM-1は
部品にデリケートな部分等があってそれ以外のOM-1に比べると
少しばかり神経を使うところが多い印象です。

「M-1」の生産台数は5000台とか数千台とか言われていますが
正式な台数は確か発表されていないのかと思います。
印象としてはもっとあるのではないかというイメージです。
都内の中古カメラ屋さんでも比較的頻繁に見かけますし
整備依頼も数千台にしては多いのですよね…

お預かりしてる「M-1」はまずは定番のプリズム腐食です。
それほどは酷くない腐食なのですが
大きな点腐食が3カ所ありちょっと目立ちますし
やはり視野内で邪魔になります。
上カバーを外して腐食の原因となる接眼部のモルトを見ると
腐食対策で交換はされています。
おそらく腐食が酷くない段階で対策したのだと思われます。
プリズムのモルトが触れる部分には
明らかに加水分解による腐食が塗装面にも起きています。
露出計や電池室のコンディションはまずまず良い状態ですが
SW部で多少接触不良が起きていて少しばかり挙動が不安定です。
シャッターも一通りは動作していますが
やはり幕軸や底部三連ギアには若干の粘りがあるようで
こちらも精度が少しばかり不安定です。
大きな致命的トラブルはないものの
やはり全体的にリフレッシュが必要な状態かと思います。

まだ取り掛かったばかりで本格的な分解作業はこれからです。
M-1+最初期OM-1の特徴でもある
外観はそれ以降ものと同じでも基部が別体となっている
巻上レバーはやはり今回も指あて部が破損しています。
今回はご依頼者様にも許可をいただいて
通常のOM-1の中古品と交換で対処いたします。
他、4本のフィルム室スタッドや4本バネのプリズム抑え
深さの浅い接眼レンズ部等々
この画像でもM-1の特徴がいくつか確認できますね。

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ペンタックスMEのカメラ修理

今日は2月9日…
語呂合わせで「ふくの日」「服の日」「肉の日」とかが制定されています。
他にもいろいろな記念日があるのですが
「2・9(ふく)」繋がりで
「大福の日」なんてのもありますね。
大福。美味しいですよねぇ
スーパーやコンビニ、ドラッグストア
いろんなところで売っているからついつい買ってしまいます。
餡子好きなので餡子が使われているものは
何でも好きなのですが手軽に手に入って
すぐに食べられることから大福比率は高いような気がします。
ふと気になってカロリー記録簿見ても
いやいや、大福、割とよく食べてますねぇ(苦笑)
バター等を使う洋菓子系よりはマシですが
数値は最近悪くないのですが糖尿病持ちなので
適度な量に抑えとかないと…
でも、ストレス解消にも気分転換にも
甘いものはいいですし、餡子には本当に癒されます…
午後の休憩にはどら焼きか大福でお茶します(笑

さてさて

本日は「ペンタックスME」のカメラ修理を行っています。
1976年発売の絞り優先オート専用機です。
ポジションとしてはエントリークラスにあたりますが
後の「Mシリーズ」やさらに後継の「Aシリーズ」の
基礎ともなるカメラで当時のペンタックスにおいて
重要な位置づけになるカメラだと思います。
同時期に開発された「MX」が
60年代からの路線を継承した布幕横橋り機械制御シャッターだったのに対して
「ME」は電子制御の金属羽根縦走りシャッターを搭載し
「Mシリーズの」」の基本コンセプトである
「小型軽量化」、「電子化によるAE化」を推し進めたカメラだと思います。
後にこの「ME」をベースに中級機へと機能を押し上げた
「MEスーパー」も登場し
さらによりシンプルなエントリー機に進化した「MV1」も登場します。
1970年代~80年代にかけての
多くのペンタックス機の土台となるカメラかと思います。

電子制御機としてはかなり整備性も良く
電気系のトラブルは比較的少ないしっかりできたカメラですが
ミラー駆動部にトラブルが多いのはここでも何度も書いた通りです。
今回の「ME」はそのミラー駆動部まわりには
大きな問題はなかったのですが
ちょっと力任せで無理な操作をしてしまったらしく
巻上軸が噛みこんで固着した状態で当店にやってきました。
「ME」に限らない話ですが
動かないとき、あるいは動きが重いときに
力任せに無理な操作をするのは避けましょう…
大抵の場合、それを行うと状況は悪化します。

巻上トラブルは無理な力をかけたために
巻上軸と巻上ロック機構がおかしな噛みこみ方をしてしまい
そのため巻上軸が戻らなくなってしまうような状態でした。
幸いなことに大きな変形等はなく
ある程度の段階まで分解して組みなおしてやることで解消できそうです。
ただ、それ以外にもやはり巻上周りやミラー駆動部に
動きの悪い部分はそれなりにみられるので
分解、再組立ての過程で一通りの清掃整備を行っていきます。
少々、トラブルの起こりやすい部分もあるカメラですが
古くなってもある程度手を入れてやれば
しっかりそれに応えてくれるカメラでもあります。
加えていつも書きますが「Mシリーズ」は内部モルトの多いカメラで
今回も内部のモルトはどこもかしこもベタベタに劣化しているので
しっかり交換を行っていきます。

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ヤシカ35のカメラ修理

今日は「フナの日」だそうですよ。
日付は「フ(2)ナ(7)」と読む語呂合わせからですね。
残念ながら食べたことはないですねぇ
でも池や少し大きな川にいる
身近な魚ですよね。
残念ながら近所にはいなかったですが
少し家からは離れた池や大きな川にいて
フナ釣りに連れて行ってもらった遠い記憶が…
そしてそときに結構な数のフナが釣れて
そのうち数匹をバケツで持って帰って
家の小さなコンクリの池というか水槽で飼っていました。
(じいさんがわざわざ作ってくれたのですよね)
結構、長生きしました…
水替えのたびに結構な大騒ぎでいい思い出です。
フナ釣りは釣りに詳しいおじさんに道具も用意してもらって
連れて行ってもらったのですが
それ以外でも子供の頃って本当に近所の池や川って
めちゃくちゃ楽しい遊び場で
いろんな生き物をなんとか手持ちの道具で捕まえようと
いろいろ知恵を絞るんですよねぇ
おもちゃみたいな釣り道具とかでいろいろ試して
大抵は大失敗だったこともいい思い出です。

さてさて

本日は「ヤシカ35」のカメラ修理を行っています。
1958年発売のカメラです。
この時代にいろんなメーカーから発売されていた
レンズ固定型のレンジファインダー機です。
コンタックスっぽいデザインが特徴ですね。
ヤシカとしては初の35mmレンズシャッター式
レンジファインダーカメラとなります。
ヤシカからはこの後の時代に
ミニスターやリンクス、そしてエレクトロ35と
様々な種類のレンズ固定式のレンズシャッター機が
発売されるのですが
最初のカメラがこの「35」になります。
レンズはヤシノン4群6枚のヤシノン45mmF1.9搭載のモノと
4群5枚のヤシノン45mmF2.8搭載のモノが存在するのですが
今回お預かりしているのは45mmF1.9モデルです。
こちらはめったに見かけませんね。
シャッターユニットはコパルSVを搭載し
B・1s~1/500をカバーします。
レンジファインダーはプリズムを使用した豪華な構成で
二重像は元々若干薄めですが
非常に見えの良いファインダーです。

お預かりしている「ヤシカ35」はシャッターは若干の粘りがありますが
まずは一通り動作しています。
レンズはおそらく過去に清掃が行われているものと見られ
年代を考えるとかなりクリアな状態です。
ただヘリコイドグリスが固着気味でピントリングが異様に重いことと
自慢のファインダーがかなり汚れていて曇りも酷く
かなり見えづらい状態になっています。
距離計二重像も大幅にズレていて
魔ともピントは合わせられません。
巻上やスローガバナには油切れの兆候も見られ
動きもあまりよくない状態です。

まだシャッターユニットの動き等を確認している段階で
現状をはっきり確認して問題点とその原因を
ある程度洗い出してから本格的に分解整備に取り掛かります。

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ペンタックスKMのカメラ修理

今日は「西の日」ですね!
「に(2)し(4)」(西)と読む語呂合わせからです。
西に行くと幸運に巡り会える日。
また、西から来た人と仲良くなれる日とされています。
ここ数年、毎年この日に「西に行けば何かあるかも?」と思い
毎晩行っているウォーキングのコースを
この日だけひたすら西に向かうコースに変えて歩くのですが…
…何も変わったことはないですね…(笑
いやそれでも今夜あたり何かあるかも…?
ということで今夜もひたすらに西に向かってみます(笑

さてさて

今日は「ペンタックスKM」のカメラ修理を行っています。
「Kシリーズ」はペンタックスKマウントを搭載した
初の一眼レフのシリーズで1975年に
「K2」「KX」「KM」の3機種が発売されています。
トップモデルの「K2」は電子制御シャッター機で
「ESⅡ」の後継機的ポジションのカメラです。
そして「KX」「KM」はM42マウントの名機「SP」直系の後継機で
横橋りシャッター機構や巻上・ミラー駆動部等は
「SP」や「SPF」の構造がほぼそのまま使われています。
普及機的ポジションの「KM」は特にその傾向が明らかで
マウントを「Kマウント」に変更した「SPF」と言えるくらい
前モデルの「SPF」と共通項が多いカメラです。
「SPF」ならではの「フォトスイッチ」まで搭載しています。
あれだけ大ヒットしたロングセラ-機「SP/SPF」で
熟成された構造なので安定性や信頼性はやはり高いと思います。

ただ弱点も「SP系」からそのまま受け継いでいる部分もあり
今回お預かりの「KM」もそうですが
プリズム周りにぐるりと巻かれた遮光材の劣化・加水分解により
定番トラブルである「プリズム腐食」が発生しています。
ファインダーを覗くと中心より少し下、横方向に
黒い帯がくっきりと見える状態です。
プリズムは腐食のないものと交換で対処していきます。
おそらくかなり長い間、
使われずにしまい込まれていたものかと思われます。
それでも保管環境は悪くなかったようで
装着されているSMC55mmF1.8は変質による薄曇りこそあるものの
カビもなくかなりキレイな状態です。
ただボディ側はいろいろ問題を抱えていて
先述したプリズム腐食に加え電池室に電池が入ったままになっており
中の電池は緑青だらけでひどい状態で
配線を含む電池室周辺を腐食させてしまっています。
もちろん露出計は動きません。
確認するとボディ上部の基盤にまで緑青が広がっています。
電池室の蓋は強烈に固着しており
ここまで半日以上かかっていますがいまだに蓋が外れません(苦笑)
底板ごと外すと電池は取り出せますし
他の作業は進められるので電池室蓋は
底板ごと溶剤漬けにしておいて後で処置を行います。

シャッターや巻上、ミラー駆動部にもそれぞれ
汚れや油切れが原因とみられる動作不良が見受けられ
スローは粘り気味で高速SSではシャッターが開ききりません。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
確かにマウント部を見なければほぼ「SPF」ですね。

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ペンタックスMEスーパーのカメラ修理

今日は「節分」ですね。
冬の節が終わり春の節に移る日…
「立春」(2月4日頃)の前日で文字通り
「季節を分ける日」ということですね。
ただ実際はまだまだこの時期は寒いですよねぇ
関東は昨日から冷え込んで明日は雪の可能性もあるそうです。
「立春」の前日の「節分」だけが
「豆まき」とセットで注目されますが
本来は「立夏」(5月5日頃)、「立秋」(8月7日頃)、
「立冬」(11月7日頃)の前日をそれぞれ「節分」というそうです。
ただ、太陰暦(太陰太陽暦)では「立春」を年の初めと定めており
「立春」の前日すなわち「大寒」の最後の日にあたるこの「節分」を
特に重視したのだそうです。
節分に関係なく冬場にはばあさんが家でよく大豆を煎ってました
熱々炒りたての大豆美味しいのですよねぇ
煎りたてなんて長らく食べてないですね…
簡単だし今度やってみようかな…
「恵方巻」は子供の頃に全く習慣がなかったせいもあり
節分に食べようとは思いません
巻きずしは普通に切って食べますし、丸1本なんて多すぎます(笑
関係ないですが今日は「ジュディ・オングの日」でもあるらしいですよ
「魅せられて」のレコード聴かなくては!(笑

さてさて

本日は「ペンタックスMEスーパー」のカメラ修理を行っています。
1979年末に発売されたカメラです。
絞り優先オート専用機であった「ME」をベースに
マニュアル露出モードを追加し
シャッターユニットも改良型に変更し
最高速を1/2000に高めたカメラです。
スペック的にも「Mシリーズ」最高峰のカメラだと思いますが
もともとエントリーシリーズでもある「ME」がベースなことと
シリーズ内では異端児的な「MX」の存在もあって
本来の持ち味よりいまひとつ評価が低いような気もします…
個人的にはオールマイティに使える上に
クリアブライトマットスクリーンの採用もあって
ファインダも―明るくキレもあって非常に良いカメラだと思います。
ただプッシュボタン式のシャッタースピード設定は
少し好き嫌いが分かれるかもしれません。
それでも後のAシリーズや645でもプッシュボタン式が採用されているので
当時はそれなりに受け入れられたのでしょうね。

ベースは「ME系」なので
やはり巻上やミラーアップ等にトラブルの多いカメラです。
その系統のトラブルの大半はミラー駆動部のゴムブッシュの
劣化・加水分解によるものでベタベタに崩れてしまった
ブッシュが動作不良の原因となって起こるトラブルです。
今回お預かりのMEスーパーには
あからさまなその類のトラブルは受付時には確認できなかったのですが
ご依頼者様曰く「ロックされずに何度でも
巻上ができることがある」とのことなので
やはりミラーチャージロック関連のトラブルがあるのだと思われます。
そしてこのカメラでそのパターンのトラブルであれば
まず十中八九、駆動部のブッシュが原因と思われます。

ミラーボックスを取り出して動作を単体で確認しますが
やはりチャージロックだけではなく
ブッシュ3か所が関係する駆動部の動きが悪いです。
ブッシュはグズグズに崩れているほどではありませんが
分解が進んで柔らかくなっていて
動きを妨げる原因となっています。
ゴムブッシュを除去して
プラスチック製の代用品に交換で対処します。
ミラーボックス下には「ME」では見られない
エアダンパーも装備されていますが
こちらも動作不良を起こしやすい部分なので対処を行っておきます。
そして「MEスーパー」に限らず
「Mシリーズ」のカメラは内部のいたるところに
モルトが貼られ隙間を埋めているような部分が多いので
それらの交換も行います。
電子制御シャッター機ではありますが
構造的な整備性は非常に良好なカメラです。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は2月2日、ぞろ目の日ということもあり
たくさんの記念日が制定されています。
その割には…なかなかネタにしやすいものがないというか
ピンとこないというか…(苦笑)
ぞろ目とか語呂合わせに関係なく
今日は「交番設置記念日」なのだそうですね。
1881(明治14)年のこの日に
1つの警察署の管内に7つの「交番」を
設置することが定められたことが由来となっています。
町の中に交番の建物を置き
そこを中心に制服の警察官が活動するという交番の制度は
1874(明治7)年に東京警視庁が設置した「交番所」(交番舎)が
世界初のものだったそうです。
当初は建物はなく街中の交差点などに
警察署から警察官が出向いていたそうですが
1881年より常設の建物を建てて
警官が常駐する現在のような制度になったそうです。
私がほぼ毎晩行っているウォーキングのコースにも
交番が3ヶ所あります。
何も悪いことしていないのに前を通るときは
若干、緊張してしまうのはなんなんでしょうね(笑

さてさて

今日も「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
2日連続ですが昨日のものとは異なる個体です。
昨日は適度に使いこまれてスレも渋いブラックのOM-1でしたが
今日は外観の非常にキレイなシルバーのOM-1です。
やはりOM-1の修理依頼は相変わらず多いですね。

今回のOM-1も一通りは一応動作しているのですが
やはり機械的に動きの悪い部分が多く
高速シャッターの精度は全く出ておらず
影響の大きく出る1/1000の場合で
実際の露光量は1/250以上ある状況です。
かなり後幕の幕速が遅れていて大きく開いてしまうようです。
2段以上異なるとネガだとしてもさすがに
写真に影響が出ると思われます。
その上、それだけ精度ズレている上に動きも不安定です。
反対に低速シャッターだと今度は
ミラ-アップしたまま戻らなくなる症状が多発します。
これは後幕の動きの輪憂いせいもありますが
ミラー駆動部の動きもかなり粘っているものと思われます。
高速シャッター時でも若干ミラーの動きが遅く
レリーズレスポンスが体感的にも遅く感じられます。
全体的に動きの悪い部分が多いため
やはり整備一式が必要な状態です。

今回の「OM-1」はかなり初期のモデルです。
「M-1」から「OM-1」に改名されたばかりのモノだと思われます。
フィルム室にはスタッドが4本立っていて
それに合わせてフィルム圧版も短いタイプのものになっています。
マウントネジこそ「+」ですが
上カバーを開けてみるとプリズム抑えは4本バネです。
どれもM-1及び最初期OM-1の特徴です。
巻上レバーもM-1と同じ形状ものです。
M-1でも指あて部の破損等で以降のOM-1のものに
交換されているものが多いので
ある意味ちょっと貴重かもしれません。
でも組んでしまえば外観は同じで判別できないのですが…
M-1もそうですが最初期のOM-1は
メーターやプリズムを載せている樹脂枠が
劣化で脆くなっている場合も多くネジを外す場合にも
非常に神経を使います。
今回のOM-1はそれほど状態は悪くなく
まだまだかなりしっかりしているようです。
以前にプリズム腐食の対策も行われているようで
ずいぶん昔の話かもしれませんが
ある程度はメンテナンスも行われているようです。
ただ動きがあちこちで悪い状況なのは間違いないので
慎重に丁寧に整備を行っていきます。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日から2月ですね!
2月1日は「テレビ放送記念日」だそうですよ。
1953(昭和28)年のこの日に
NHK東京放送局が日本初のテレビ本放送を行ったことに由来しています。
1953(昭和28)年2月1日午後2時、
東京放送会館のスタジオから
「JOAK-TV、こちらはNHK東京テレビジョンであります」の
第一声が放送されました。
また、都内7ヵ所で一般公開され
開局祝賀会の模様や舞台劇の中継、ニュース、映画などが放送されたそうです。
当時、1日の放送時間は4時間で
当時の受信契約数はわずか866件だったそうです。
大卒の初任給が約8000円の時代に受信料は月200円。
また、国産の14インチ型の白黒テレビは17万5000円もしました。
テレビは庶民にとってまだ高根の花だった時代です。
でもまだ70年ほどしか経っていないのですよね。
遠い昔のようですが意外と最近なんだな…という気もします。
70年余りでテレビを取り巻く環境は大きく変わってしまいましたね。
今、地上波放送って1日に30分も見てないな…(笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
今月は「OM-1」の修理がより多くなるような感じです。
普段から機種別では当店でおそらく圧倒的に依頼が多いのが
「OM-1」だと思います。
依頼が多いのは「壊れやすいから…」ではなく
それほど当時から人気があり
家から出てきたカメラが「OM-1」だったり
小さくて使い勝手の良いフィルム一眼を探していたら「OM-1」に
行きついた…という方が多いのではないかと思います。
ただ確かにこの時代に(エンプラ技術がまだない頃)
小さく軽く作るためにいろいろな独自の工夫や独特な構造の部分もあり
2大メーカーの大きく重いフラッグシップあたりと比べると
多少華奢な部分もあります。
それでも現行品だった当時にはそういう部分も
大きな問題ではなかっただと思われますが
さすがに登場から50年以上経過し
ある程度、定期的なメンテナンスを行っていかないと
本来の動きを保てない状態のモノが多いと思われます。

お預かりしている「OM-1」の現在は症状が再現できないのですが
レリーズが押されたままで復帰できなくなったり
低速SS時にミラーアップしたままの状態になってしまうようです。
今の気温が低い時期にこの症状が出ることが多いそうです。
機械的な各部の動きが少し悪くなっているものと思われます。
シャッタスピードの計測を行ってみると
写真に明らかな影響が出るほどではないですが
後幕の動きが少しばかり悪いようです。
環境によってはこの数値がもっと悪くなることもあると思われます。

露出計の連動あたりはオリンパスらしい
他のメーカーでは見られない独特の構造もあり
なかなかややこしいカメラではありますが
シャッター・巻上機構は小さくするための
いろいろな工夫はありますが
基本的にはシンプルな構造です。
ただし比較的デリケートな部分が多く
絶妙なバランスで成り立っている箇所も多く
機械的な駆動部が本来の軽いスピーディーな動きで
駆動していないと割と頻繁にジャムることも多いカメラです。
本来の動きを各部ができているときは
非常に安定性も高いのですが…
いろいろなパターンのトラブルを見てきたカメラでもあるので
ウィークポイントもある程度は把握できています。
そのあたりを中心に入念に整備を行って
本来の動きをできるj限り取り戻していきます。

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