ミノルタSR-1のカメラ修理

今日は「冬至」ですね。1年の中で昼間が最も短い日です。
かぼちゃを食べて柚子湯に入らなくちゃいけませんね。
あ、お店の近くの銭湯に行ったら
今日は柚子湯なんじゃないかな。。。温まるし是非行ってみます!

さてさて

本日は「ミノルタSR-1」のカメラ修理を行っています。
ミノルタ初の一眼レフ「SR-2」から10ヵ月後
よりお求め易いモデルとして1959年7月に発売されたモデルです。
SR-2の普及版とはいえ、最高速が1/500になったこと以外は
ほぼSR-2と同一で非常にしっかり造られたカメラです。
この頃のカメラはかなり大きなマイナーチェンジを行っても
モデル名は同じまま、ということも多く
このSR-1もボディ形状だけで4種類にわけることができます。

今回、お預かりしてるSR-1は
シャッターダイヤルの形状から1960年モデルではないかと思われます。
最初期(1959年)とこの1960年モデルが
露出計取付用ソケットもなくデザイン的にはすっきりしていている感じがしますね。

この時代のカメラになるとシャッター幕の劣化が気になるのですが
今回、お預かりのモデルは幕もまだまだしなやかで問題ないようです。
見た目だけではちょっとわかりづらいですが
硬化しているものはシャッターは切れていても
まともなシャッタースピードは出ていないと
思ってもらったほうがよろしいかと思います。
波打ったような状態で硬化してるものも同様です。

シャッター幕は無事なのですが
シャッタースピード測定を行ってみると
1/500は開いてはいますが実質1/250程度であり
さらに視野右端と左端で1.5段ほど露光に差が出てしまっています。
先幕と後幕のスピードバランスが全く崩れてしまっている状況です。
他、スローガバナは固着なく動いていますが
1秒時にバルブとなってしまうことがあるようです。

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SR-1,2はプリズム腐食が発生してるものも多いのですが
今回の個体は問題ありません。
油切れ或いは古い汚れによる動作不良のみですので
分解してしっかり清掃・洗浄を行った上での
再調整を行えば快適に使えるように復活します。
これからミラーボックスを降ろして
シャッター周りの整備から行っていきます。

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