日別アーカイブ: 2026年3月6日

リコーXR500のカメラ修理

今日は「世界一周記念日」だそうですよ。
1967(昭和42)年のこの日に
日本航空の世界一周西回り路線が営業を開始しました。
記念すべき第1便は12時30分に小雨の羽田空港を出発したそうです。
60年近く前なのですね。
1972(昭和47)年に廃止されるまでの5年間、
東京→香港→バンコク→ニューデリー→テヘラン→カイロ
→ローマ→フランクフルトまたはパリ→ロンドン→ニューヨーク
→サンフランシスコ→ホノルル→東京という路線で運行していたそうです。
現在は日本に世界一周路線は存在しませんが
乗り継ぎ路線での世界一周は可能なのだそうです。
若い頃なら行ってみたいと思ったかもしれませんが
もう世界1周どころか海外に行くこともないでしょうねぇ(笑
それどころか飛行機に乗ってまでどこかに行きたいとは
すっかり思わなくなりました。
気軽に行ける場所だけでも十分広いですし
おもしろいものもたくさんありますし…
これも年とったからこう思うのかもしれませんが…(苦笑)

さてさて

本日は「リコーXR500」のカメラ修理を行っています。
1978年発売のカメラです。
前年に先行発売された「XR-1」の機能を一部簡略化して
当時の一眼レフカメラとしては
驚異の価格となる50mmF2レンズ付きで
39,800円で発売されたモデルです。
縦走り金属幕シャッターを機械制御で駆動し
シャッタスピードはB・1/8~1/500をカバーします。
露出設定はマニュアルのみで
露出計さえ使わなければ電池も不要です。
さすがに質感は価格なりな部分がありますが
通常の撮影を行うのであればこれで十分なのですよね
反対に遠慮なくガンガン使ってこそのカメラだと思います。
シンプルな構造なので基本的には丈夫です。

お預かりしている「XR500」は
おそらくしばらくの間眠っていた個体だと思われます。
巻上できずシャッター切れず
電池を入れても露出計も動作せず…という状態です。
このままではどうにもなりません。
露出計の不動は配線またはハンダの腐食かと思われます。
巻上できない原因は巻上ロック機構が固着して
シャッターを切っても解除されない状態なのかと予想されます。
シャッタ―ユニット自体は丈夫なので
ショック品でもない限り致命的なトラブルはないかと思われます。
ただいくら構造がシンプルで丈夫でも
機械は動かさない上にメンテナンスしないと
動きが悪くなるのは必然なので
本来の動きを取り戻すための整備が一通り必要な状態です。

機械制御のマニュアルのみで構造はシンプルなのですが
シャッターダイヤルや絞りとの露出計連動部が
なかなか独創的な造りをしています。
さらにファインダー清掃をするためにその連動部を
いちいち取り外す必要があるので
意外と分解整備には手数のかかるカメラです。
…とはいっても構造がわかっていて
過去に経験があればなんてこともないのですが…
外観は非常にキレイな状態ですが
やなり内部にはそれなりに汚れや古い油脂類で
動きが妨げられている部分があるようです。
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。

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