キヤノンAE-1プログラムのカメラ修理

今日は「よい風呂の日」だそうですよ。
まだ夜は少し肌寒いから
暖かいお風呂でゆっくり温まりたいですよねぇ~
そういえば最近、銭湯もご無沙汰だから
仕事帰りに行ってみようかな。。。

さてさて

本日は「キヤノンAE-1プログラム」のカメラ修理を行っています。
AE-1Pの発売開始は1981年、大ヒット作となったAE-1の後継機で
AE-1にプログラム自動露出が追加されたモデルです。
。。。と書けばAE-1とあまり変わりないような印象を与えますが
機械的なベース部分こそほぼ同じですが電装関係は
一新されて上カバーを開けてフレキ周りを見るだけでも
この時代は強烈なスピードで電子化が進化していることがわかります。
いろいろな意味でAE-1を洗練させ進化したものがAE-1Pだと思います。

しかしながら
キヤノンAシリーズはベース部分がどのモデルもほぼ同一のため
共通して発生するのが有名な「シャッター鳴き」ですね。
レリーズした瞬間に「ギャイン」と嫌な音を立てて動作する状態です。
このシャッター鳴き、音だけならまだいいのですが
悪化するとミラーがゆっくりとしか動作できなくなります。
最悪レリーズできなくなるトラブルに発展することもあるので
症状の出ているものは早めの対処が必要です。

今回、お預かりしたAE-1Pも
シャッター鳴きが起きています。
たまにレリーズできないことがあるということなので
もしかしたら関連があるかもしれません。
今回の場合はまだ症状はありませんが
巻上時に異音が出ることもあり
それは別の場所の油切れが原因です。
今回は予防の意味でその箇所の対処もいたします。

他、測定機で測ってみるとオートが不安定な症状が発見されました。
(同じ明るさでファインダー内表示も一定なのに
+-1段くらいレリーズするたびに露出が変わる)
これの原因はマウント側から見て
ミラーボックス右側にあるオート時の絞り制御レバーの
動きが悪くなっていることが原因です。
これももちろん対処いたします。

キヤノンらしい非常にスタイリッシュなカメラですよね。
デビューから35年以上経過しますが
意外と電子部品関連のトラブルは少ないカメラです。

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