今日は8月最初の土曜日ということもあり
全国的に花火大会が多い日ですね。
昔はよく花火も撮りに行きましたが
場所取りから始まって丸1日仕事になるんでよねぇ。。。
ちなみにISO100のフィルムを使って花火を撮る場合
距離にもよりますがシャッターはバルブで
絞りはF11あたりが良いと思います。
1枚にたくさん入れ込んだりする場合は
黒い厚紙を持っておいて
シャッターは開けたまま次の打ち上げまで
厚紙でレンズを覆っておくようにすれば便利です。
さてさて
本日は「マミヤ35S2」のカメラ修理を行っています。
このタイプのマミヤもいわゆる「モデル名表記」がなく
モデル名に特定に苦労します。
マミヤ35シリーズはかなりの種類があり
特に1950年代後半~60年代半ばまでは
毎年のようにいろいろなモデルが発売されています。
今回の「35S2」は1959年の発売で
いわゆるレンズ固定式の距離計連動機ですね
搭載するレンズは
セコール48mmF2.8(F1.9のものもある)
コパルSVシャッターを搭載し
シャッター速度はB・1秒~1/500です。
非常に実用性の高いカメラで
個人的には上カバーの巻上・巻戻部が一段下がり
さらにその下にプレスラインのあるデザインが何ともステキです。
お預かりした「35S2」ですが
まずB以外のシャッタースピードが
どこに設定しても同じ速度で切れてしまっています。
加えて若干のシャッター羽根の粘り見受けられます。
この時代のレンジファインダー機の二重像は
もともとそんなに濃く見えず、二重像を映し出すエリアも
小さくてなかなかピント合わせしずらいのですが
この個体はほとんど二重像が見えません。
ファインダー内のハーフミラーを
(このハーフミラーに二重像が映し出される)
外してみると蒸着はまだまだしっかりしているのですが
カビ等で随分汚れていました。
蒸着が剥がれないように慎重に清掃を行います。
まずはシャッタースピードが変化しない原因を探っていきます。
原因をある程度特定してから
本格的にシャッターユニットを分離して
各部点検整備一式を行います。
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