ニコンF2フォトミックAのカメラ修理

今日は「世界アルツハイマーデー」だそうです。
うーん、まだ大丈夫だと思いますが
私が今発症すると「初老期認知症」(40-60歳)だそうです。
もうとっくに「若年性」ではないのですね。(ちょっとショック)
気がつけば。。。認知症だけじゃなくていろいろ何が起きても
おかしくない年齢なのですよねぇ。。。いやだいやだ(苦笑)
5年前には大病もあったし
もう少し健康に気をつけなくては。。。
でも今の私の身体の諸悪の根源は、やはり「太りすぎ」
1日中、座りっぱなしで甘いもの好きでお米大好きじゃ
それはダメですよね。。。本気で少し引き締めなくては。。。(汗)

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミックA」のカメラ修理を行っています。
毎度、書いていますがニコンF2はファインダー交換式カメラのため
取り付けられたファインダーにより機能が変わります。
フォトミックファインダーは露出計が装備されたファインダーで
下記の4種類が存在します。
CDS受光体で指針式露出計の「フォトミック」
CDS受光体でLED式露出計の「フォトミックS」
SPD受光体でLED式露出計の「フォトミックSB」
「フォトミック」をAi化した「フォトミックA」
「フォトミックSB」をAi化した「フォトミックAS」
今回、お預かりしているのは
「フォトミックA」なので装着するレンズはAiニッコールが基本です。
非Aiレンズも装着できますが絞込み測光となってしまいます。

お預かりしているF2フォトミックAですが
後幕が引っ込んだまま全く動きません。
どういうことかというとシャッターをレリーズすると後幕が引っ込んだままだから
開きっぱなしになるという状態です。
レリーズすると巻き上げは可能です。
うーん、あまり見かけないトラブルです。
根本的に後幕にロックがかかってる。。。と考えていると
とりあえず原因はわかりました。
バルブの状態でそのまま後幕にロックがかかり外れないようです。
結局シャッター周りの油切れあるいは汚れ等による動作不良です。
とりあえずロックを解除すると
シャッター速度も全く精度が出ていなくスローガバナは固着といった状況です。
いつものように動作部分の清掃注油を慎重に行います。
露出計もトラブルの多い箇所ですが
そこは若干の調整で良い程に動作していました。
しかしながらボディ側の接点は一部腐食でボロボロでした。
よく通電しているな。。。といった状況です。
もちろん接点の清掃・磨きで対応しています。

写真は一通りの整備が終わった時点でのものです。
非常にスムーズに動作するようになりSSの精度もしっかり出ています。
F2の同時期のライバルといえば
やはりキヤノンF-1ですが
F-1がスマートでスタイリッシュなカッコよさであれば
F2フォトミックはちょっと武骨だけど頑健で迫力のあるカッコ良さですね。
F2アイレベルももちろん良いですが
ファインダー内でSSや絞りが確認できるフォトミックはやはり使いやすいです。

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