ニコンFEのカメラ修理

今日は「クルミの日」だそうですよ。
そういえば数年前に
「クルミを毎日40gくらいずつ食べていれば
血管年齢を若く保つことができる」ってテレビで見て
当分、毎日クルミを食べていた時期がありました(笑)
こういうのって長く続けないと全く効果はないと思うのですが
やっぱりいつのまにか食べなくなってしまいましたねぇ。。。
お酒とか、甘いものとか、身体にあまり良くないものは
意識してなくても毎日口に入れてしまうのに。。。。不思議ですねぇ。。。。

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
少し前にもFEの修理をしましたね。
やはり依頼件数の非常に多いカメラだと思います。
絞り優先オートで使ってもマニュアルで使っても
ファインダー情報表示が優れている性もあり非常に使いやすく
頻度がどのくらいあるかはわかりませんが
多重露光も非常に行いやすく
それでいて基本的には壊れにくく信頼性も高く
一眼レフの基礎を学ぶにも最適なカメラだと思います。
絞り連動爪が可倒式なので
非Aiレンズの装着が可能なのも嬉しいところですね
(絞り優先オートは使えなく絞込み測光になりますが)

お預かりしているFEは
ご依頼者様が高校生の頃から使っている
とても思いで深い1台とのことです。
基本的には普通に動作しているのですが
たまにミラーアップしたままになってしまうそうです。
現状チェックで何回かシャッターを切ってみたところ
15回に1回くらいはミラーアップしたままになってしまいます。
これが他のカメラ(特に横走りシャッター機)だと
シャッターの走行が終わってもミラーが降りてこないことが多いのですが
FEのような縦走り機の場合は
ミラーが上がったのにシャッターが走行せずにそのまま固まっている場合が多いです。
要は電池が入っていない場合の動きと同様ということですね
。。。ということは電圧がシャッターユニットに
かかっていない可能性が高いのだと思われます。
真っ先に疑うのは電池室ですが
電池室に汚れはほとんど見当たらず
念のため清掃を行っても状況はほとんど変わりません。
おまけにバッテリーチェックランプは常時安定しているので
電池室周りではないようですね。
基板周りのどこかで接触の悪いところがあるのかと予想されます。

まだ現状チェックを行っただけで
これから分解整備に取り掛かるところです。
ミラーアップの問題以外にもSSやオート・露出計も
調整が必要な状態です。モルトも要交換ですね。
でもリフレッシュしてしまえばまだまだ快適に
使うことができると思います。

余談ですがFEは5年間ほど生産され
かなりヒットしたカメラなので相当数が生産されています。
生産時期によって中身や使用に細かい変更もされています。
分解して中身を見なくてもわかる仕様変更も少々あります

例えば電池が入っていないときに

・M90・B以外のSSでもシャッターが切れるもの
(もちろんSSは一定で変化しません)

・ミラーアップするだけでシャッターが切れないもの

それから
オート露出時にSSが1/1000以上になってしまう状況で
(光量過多の状態)
そのままシャッターを切ると。。。

・シャッターは動作するがシャッターは開かず未露光になってしまうもの

・強制的に1/1000で切れるもの

等々。。。知っていたほうが良いと思われる仕様の違いがあります。
本当に余談でした(苦笑)
何かの参考にでもなれば。。。。

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