オリンパスペンのカメラ修理

今日は「テレビ放送記念日」だそうですよ。
1953(昭和28)年のこの日、
NHK東京放送局が日本初のテレビの本放送を開始したそうです。
今から66年前のことなのですね。
意外と思っていたより最近(?)かな。。。
私が3歳くらいまでの頃は家のテレビは白黒だったなぁ。。。
テレビ本体に脚が4本付いているようなタイプ
もちろんチャンネルはリモコンなんかなくて
ガチャガチャまわすのですよ(笑)
次に来たカラーテレビももちろん「まわすチャンネル」でした。
UHF帯はチャンネルを「U」にして
別のダイヤルを回すのですよ。。。
同年代の方ならわかるはず。。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパスペン」のカメラ修理を行っています。
今回は初代ペンです。
初代ペンの発売開始は1959年です。
先程書いたテレビ放送開始の日から6年後ですね。
当時の価格は6,800円です。
ざっくりと現在の貨幣価値に置き換えると
136,000円と言った感じでしょうか。。。。
この時代としては驚異的にお求め易い価格です。
ちなみに同年代に発売されたニコンFは
50mmF2付きで当時の価格は67,000円です。

初代ペンは2枚羽根のコパル#000
シャッタースピードはB、1/25-1/200の4速です。
拡大率が大きくなるハーフサイズだからこそ
レンズには妥協しないという考え方で
装着されるレンズはテッサータイプの2.8cmF3.5です。
発売開始から大人気で市場を席巻し
その後、ペンSやペンEE等々、バリエーションも増え
ペンは60年代を代表するシリーズとなりました。
全ての始まりはこの初代ペンだったわけですね。

お預かりしているペンは
シャッターは多少粘りがありながらも動作しています。
ただし、ファインダーを覗くと
ブライトフレームが妙にぼやけている上に
すごく斜めに見えてしまっています。
ファインダー内のブライトフレーム板が外れている上に
途中に配置されているレンズが1枚外れているものと思われます。
ビハインドシャッターなので
フィルム室からシャッター羽根の様子を見ようかな。。。と思いきや
裏蓋が全く外れません。。。
劣化したモルトが原因で固着してしまっているようです。

まずはシャッターユニットを取り外して
シャッター周りの整備、レンズ清掃等々を行っていきます。
構造自体はシンプルですが
非常に小さなレンズや小さなシャッター羽根、絞り羽根は
整備に少々神経を使います。
その後でいろいろ外れてしまっているファインダー部の修理も行います。

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