リコーフレックスⅦSのカメラ修理

今日は「〒マークの日」だそうですよ。
郵便マークですね。
なぜ「〒」が〒マークになったのか諸説あるらしいのですが。。。
1887(明治20)年のこの日に逓信省(後の郵政省)のマークが
逓信の「テイ」に合わせて甲乙丙丁の「」に決定しました。。。
最初から「〒」じゃなかったのですね。。。
発表後、万国共通の郵便料金不足の記号「T」と紛らわしいことがわかり、
6日後の14日に、「テイシンショウ」の「テ」を図案化した
「〒」の誤字だったことにして変更したのだそうです。
時代も時代ですし、結構バタバタと決められた感が。。。(苦笑)

さてさて

本日は「リコーフレックスⅦS」のカメラ修理を行っています。
リコーフレックスにはいろいろなモデルがあるのですが
1950年に発売された「リコーフレックスⅢ」で
その後のモデルと共通する「前玉回転式でギアによるピント」、
「プレスボディー」、「中枠を外して行うフィルム装填」の形になりました。
他のカメラが当時の価格で2万円以上していた時代に
6800円の定価で発売され大ヒットとなりました。
これをきっかけに「二眼レフブーム」も巻き起こりました。
「ⅦS」は「Ⅲ」から5年後の1955年に発売されたモデルです。
まさに国産二眼レフ全盛期のモデルですね。

お預かりしている「ⅦS」はシャッターユニットは
理研製でシャッター羽根は5枚羽根
シャッタースピードはB・10・20・50・100・200
最初は2枚羽根で3速しかなかったリケンシャッターも
この頃になると随分ハイスペックになってきました。
レンズはリコーアナスチグマット8cmF3.5です。
3枚玉のいわゆるトリプレットですね。

お預かり時にはシャッターが開きっぱなしでした。
羽根の固着かな。。。と思ったのですが
実際はシャッターユニット内の一部部品の変形で
羽根が閉じられない状態でした。
もちろん羽根自体にも粘りはありますので
羽根洗浄と合わせてシャッターユニットの整備一式で対応します。
加えて。。。
リコフレでは定番ですがピントリングギアがいつものごとく重いです。
まったく回らないわけではないですが
回していると指が痛くなりますね。。。
本来は軽くつまんだ状態で回る軽さです。
指が痛くなるほど力を入れないと回らないようでは
ピントは合わせられないですよね。。。

写真は整備が一通り終わった後のものです。
相変わらず高級感に溢れたステキなカメラですね。
もちろん各部、非常にスムーズに動作するようになっております。
プレスボディということあり
6X6判二眼レフの中では最軽量クラスのカメラです。
機能のシンプルさもその軽量さに貢献しています。
フィルム送りは赤窓でセルフコッキングもなく
操作に慣れていないと
意図しない多重露光を連発する可能性もありますが
一旦慣れてしまえば何の問題もないと思います。
逆にシンプルな故に融通が利いて使いやすいと思います。

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