オリンパスM-1のカメラ修理

今日は「似合う色の日」だそうですよ。
似合う色。。。うーん、なんなんでしょうねぇ。。。
お店には私の好きなオレンジ色のものが多いですが。。。
でもねぇ。。。オレンジってジャイアンツカラーだからなぁ。。。
カープカラーの赤もかなり好きだけど
赤ってなかなか使いどころが難しい気がします。
実は数年前までは好きな色と聞かれれば
間違いなく「ブルー」と答えていたのですが。。。
まぁ気分によっていろいろな色を楽しめればいいのでしょうね。
小物であればカラーバリエーションを揃えておけばいいのですが
例えばクルマやバイクとか
そう簡単に気分で替えられないモノの色を決めるときには
やはり悩みますよねぇ。。。
(まぁ買う予定もありませんが。。。(苦笑))

さてさて

本日は「オリンパスM-1」のカメラ修理を行っています。
当店でも頻繁に修理を行っている「OM-1」の最初期モデルですね。
発売は1972年7月ですが
発表されてすぐにライカMシリーズを展開するライツ社から
クレームがあり改名することになってしまいました。
実際にOM-1に改名されたのは1973年5月で
初期ロットの約5000台が「M-1」として
発売されたと言われています。
M-1を含む交換レンズやアクセサリー群も元々は
「Mシステム」だったのですが同様に「OMシステム」に改名されました。
「Mシステム」銘のレンズはボディ以上になかなか見かけませんね。

そんな数奇な運命を辿ったM-1ですが
要は中身はOM-1初期モデルです。
お預かりしているM-1は
1/1000だとシャッターが開ききらず
1/125までは撮影に影響が出るほどの露光ムラが見受けられます。
先幕の動きが悪いためですね。
露出計は電池室から上部端子台までのリード線が
腐食で断線しているために不動です。
プリズムに腐食は確認できないので
過去に間違いなく対策はされているなと思いつつ開けてみると
軽くモルトを除去してあるだけで
モルト屑がたくさん残っている状況でした。
プリズムの塗装には軽い腐食跡が見られます。
まぁこれだけでも腐食は止められるからいいのですが
劣化モルトの除去もそうですが
無理して回したと思われる巻戻しクランクの
フォーク部分は変形していて
巻上レバー化粧板とその下のカバー部との
穴位置があっていなかったりとか
上カバーASA感度盤と露出計側のリンクが合っていなかったり。。。
慣れた方が処置しているとは思えない状況です。
とはいえ、致命的な間違いや失敗があるわけではないので
大きな問題ではございません。

シャッター幕軸、底部3連ギア、ミラー駆動部等々
稼動する部分の清掃・調整を行い
ストレスなく動作するようになりました。
SS、露出計の精度も問題ないレベルになりました。
写真は刻印が:写っていませんが
組み合わされている50mmレンズも
「Mシステム」銘のレンズです。
これで気持ちよく
撮影に使っていただける状態になったと思います。
少し時間を置いてから
最終チェック+微調整をして完成となります。

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