ヤシカエレクトロ35GSNのカメラ修理

今日は「靴の記念日」なのだそうですよ。
靴って見た目にも機能的にも大事ですよねぇ。。。
足にあってない靴を履いていると
間違いなく身体に悪影響出てしまいますし
ほかでどんなにオシャレでも
靴がボロボロだったり汚かったりすると
全部台無しになってしまいますものね。
。。。とか言いながら普段履きの靴には全く
無頓着だったりします。。。(汗)
革靴と登山靴にだけは気を使っているつもりなのですが
何せ履く機会が激減しているもので。。。
特に用事がなく人目が気にならない場面では
しめつけられなくて風通しの良い
裸足にサンダルが最強だとは思いますが。。。(苦笑)
そういえば子供の頃にサンダルのことを
「つっかけ」って呼んでいましたが今や死語ですか?(汗)

さてさて

今日は「ヤシカエレクトロ35GSN」のカメラ修理を行っています。
昨日はエレクトロ35シリーズ最終モデルのGXでしたが
今日は1973年発売の「GSN」です。
「GSN」は基本的に初代エレクトロの流れを汲むカメラで
ボディサイズや機能は初代エレクトロと同様です。
GSNが発売になった頃には
既に「CC」(35mmF1.8搭載)や「MC」(目測式ピントの小型機)が
登場していたのでバリエーションが拡がっていた頃です。
初代とほぼ同様とはいえ初代のデビューから7年経っているため
細かな部分を含めると変更点は多く
正常進化した完成形といってよいモデルだと思います。
個人的にはエレクトロ35といえば
他メーカーには存在しない
ギラギラしたシルバーが何ともいえない質感で
とても好みだったりします。

お預かりしているエレクトロ35GSNは
おそらく過去に落下させてしまったのだと思われますが
レンズ前枠に大きな歪みがあります。
加えてピントリングは空回りしており
ピントリングを回してもヘリコイドは回らない状況です。
ヘリコイドがかなり固着している状態だったので
その状態で無理やり回していて
ピントリング留めが外れたのだと思われます。
エレクトロ35ならではの
昨日も書いた巻き上げ時の「カツン」音はするのですが
オートは全く精度が出ておらず
LV15の光量(よく晴れた日中の昼間の明るさ)でも
黄色ランプ(スローシャッター警告)が点灯し
オートは大オーバーになってしまう状況です。

カツン音がしているので大丈夫だとは思っていましたが
トラブルの多いレリーズ部ゴムブッシュは
丈夫なものに交換された形跡がありました。
今回のオート不良はレリーズ電気接点部分の
汚れによる接触不良が原因のようです。
古いタイプの電子基板なので
リード線が多くなかなかややこしいですね。
まずはシャッターユニット周りから整備に取り掛かり
レンズ清掃やヘリコイドの清掃及びグリスアップ
ファインダー調整等々、一通りの整備を行いないます。

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