今日は「十六団子の日」だそうです。
東北地方や北陸地方で行われている伝統的な行事で
田の神が山から戻ってくる日とされており
団子を16個供えて神を迎える行事が行われます。
10月16日には神が山に帰る日として
同じように団子を供えるのだそうです。
昔ながらの農事に関する行事は
どれも素朴で趣がありますね。
昔の人は現代人よりももっと四季のうつろいを感じながら
生活していたのだと思います。
やはり店の中にこもりきりじゃなかなか季節を肌で
感じることは難しいですねぇ。。。
早朝に散歩でもしようかな。。。(笑)
さてさて
本日は「ミノルタSRT101」のカメラ修理を行っています。
ミノルタは比較的早い時期に機械制御シャッター機から
電子制御シャッター機へと移行が完了しましたが
ミノルタの機械制御シャッター機の代表といえば
やはりこの「SRT101」だと思います。
この後に発売されたSRTスーパーや
SR505、SR101も全て基本的な部分はこのSRT101と共通です。
SRT101そのものも7年以上生産された
ロングセラー機で元々の設計が非常に優れていたことがわかります。
実際に使ってみるとスペックは必要にして充分
加えてミノルタらしい使い心地のよさで
非常に楽しく撮影を行えるカメラです。
お預かりしているSRt101は
もともとご依頼者のおじいさまのカメラなのだそうです。
譲り受けてから使ってみているのだそうですが
頻繁にミラーアップしたままになってしまうとのことです。
ミラーアップの原因は
定番ですがやはりシャッター幕走行不良が原因です。
きちんと走りきらないからミラーダウンができないのですね。
もちろんミラー駆動部そのものも油切れで
動きが悪いことも拍車をかけています。
シャッター露光量、及び幕速を
測定機で計ってみるとやはり後幕の動きがかなり悪いようで
高速シャッターの精度は全く出ていません。
露出計はとりあえず動作していることはしているのですが
指針の動きが非常に不安定で
適正露出を得ることが難しい状況です。
トラブルはいくつかありますが
どれも汚れや油切れによるもので
放置されていた年月を考えると良い状態だと思います。
もちろんこのままでは使えないので
分解してひたすら清掃と注油を繰り返します。
SRT系はCdS周りのハンダが劣化していることも多いので
ここも無条件にハンダをやり直します。
上写真は一通り整備が完了した時点でのものですが
非常に気持ちよく動作するようになりました。
SRT101はシルバーのほうが見かける機会は圧倒的に多いですが
ブラックのSRTも引き締まった感じでカッコ良いですね。
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