アイレスフレックスのカメラ修理

今日は「放送記念日」だそうですよ。
1925(大正14)年のこの日に
社団法人東京放送局(現在のNHK東京放送局)が
日本初のラジオ仮放送を開始したのだそうです。
小学校高学年~中学校くらいまでは
よくラジオ聴いてましたねぇ。。。
FMは主にエアチェックをするために聴いていて
AMは自分的に面白いと思った番組を毎晩のように
枕元にラジオを置いて聴いてました。
好きなアイドルがやってるラジオドラマなんかも
結構聴いてたなぁ。。。
大人になってからも仕事でクルマで外回りする際には
当たり前のようにラジオ聴いていましたが
最近はめっきり聴くことなくなりましたね。。。
テレビも朝の15分くらいと夜中の30分くらいしか
見ていない上に、ほぼ画面見ていないから
今でもラジオでいいかもしれないなぁ。。。

さてさて

本日は「アイレスフレックス」のカメラ修理をしています。
1950年代の二眼レフブーム時のカメラです。
アイレス写真機製作所は二眼レフ以外にも
レンジファインダーカメラ等も手がけていましたが
1960年に残念ながら倒産してしまいました。
アイレスフレックスは
数ある二眼レフの中で唯一のニッコールレンズを
搭載したカメラです。
ニッコールレンズ搭載にあたり
当時の日本光学はレンズを供給するにあたり
ボディ側の精度・品質を日本工学の自社基準に
沿うようにアイレス側に求め
指導等も行い、これが当時のアイレスの技術力を
押し上げたといわれています。
搭載されるニッコールはテッサー型の
ニッコールQ・C75mmF3.5です。
シャッターユニットも当時の最高級シャッターである
セイコーシャラピッドを採用しています。
当時の価格は42000円と他の二眼レフに比べても
高価なものでありましたが
販売は好調だったようです。
フィルム装填はスタートマーク合わせの
セミオートマットですが、カウンターは手動復元です。
セルフコッキングはありません。

お預かりしているアイレスフレックスは
シャッターに若干の粘り、ファインダーミラーの腐食等々
二眼レフにありがちなトラブルを抱えてしまっている状態です。
加えて絞りレバーが異様に重く
あまり無理に動かしたくない状況です。

写真には写っていませんが
純正のレンズキャップがやけに高級感あるもので
Bay1バヨネットにしっかりとセットできるものです。
二眼レフのキャップといえば外れやすいものが多いのですが
これはその心配はなさそうです。

ニッコールらしいシャープな描写で評価の高いカメラです。
中心部に関しては開放でも絞り込んでも
ほとんど差がなく綿密に描写するそうです。
開放時には若干周辺部が甘いらしいのですが
それも解像度の非常に優れた中心部と比較するからで
普通に考えれば十分にシャープだと思われます。
いいですねぇ。。。個人的にも1台欲しいカメラです。

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