今日は4月1日!
新年度のスタートでもあり
後ほど5月からの新元号も発表されますね。
もちろん、エイプリルフールでもあるのですが
あまり実際にウソをついたこともつかれたこともないかなぁ。。。
冗談くらいですぐわかるものなら
若い頃はたくさんあった気がしますが。。。
それから最近は「4月バカ」ってあまり言わないのですよね?(苦笑)
どちらにしても
ウソをついてよいのは午前中のみだそうなので
お考えの方は急いでくださいね(笑)
さてさて
本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
世界初のハーフ判一眼レフである「ペンF」の登場から
3年後、1966年に発売されたモデルです。
ペンFをベースにTTL式露出計が内蔵され
セルフタイマーも追加となりました。
巻上はペンFの2回巻上から1回巻上に変更となりました。
2回巻比べると巻上角度がやはり大きくなってしまったのですが
やはり1回巻のほうがわかりやすいのですかね。。。
追加された露出計はペンFだと反射鏡を置いていた部分を
ハーフミラーとし、露出計に光を誘導する形になっています。
ファインダー内にはTTLナンバーといわれる数字を表示し
指針の指すTTLナンバーをレンズ側にもセットすることで
絞りを決定します。
この方法のおかげでレンズとボディの連動はこれまでのままで
開放測光を実現しました。
お預かりしているペンFTは
最大のセールスポイントでもある内蔵露出計の精度が
あまりよろしくなく
1.5V仕様で既に調整済みとのことで
ご依頼者様は購入されたのだそうですが
測定してみると2.5段ほどオーバーになってしまっています。
ちょっと面白いのが
通常ペンFTの露出計はSWがなく
基本的に常にonなのですが
このペンFTはフラッシュ用の接点切替部(X・M)が
露出計のon/offスイッチに改造されています。
他、シャッター等の動きには大きな問題はなさそうですが
一通りの分解整備を行っていきます。
装着されているズイコーオートS38mmF1.8は
絞りが粘り気味で当店に到着して
最初にチェックを行ったときには
完全に固着していました。
加えて絞りの大きさに問題があり
最小絞りで1段以上アンダーになってしまう状態です。
こちらも一通りの整備を行います。
写真は一通りの整備を行い組み上げた状態のものです。
露出計は指針の初期設定位置がズレていて
それを正しい位置に設定することで
値はかなり改善されました。加えて微調整を行い
現在は問題ないレベルで精度は出ています。
操作系も全体的に軽やかになりました。
レンズ側も絞り羽根の清掃、大きさの調整を行い
問題のない状態になりました。
いつみてもペンF系のこの独特のフォルムは
とても魅力的ですね。
これをぶら下げて歩いているだけで
ちょっとオシャレに見えそうです。
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