コニカC35FDのカメラ修理

今日は「音の日」だそうですよ。
豊かなオーディオ文化を広めましょう。。。ということで
制定された記念日のようです。
中学生くらいの頃に単品オーディオのカタログをやたら集めては
「やっぱりアンプはオンキョーでデッキはナカミチで。。。」とか
買えもしないのに組み合わせを妄想してましたねぇ(笑)
オーディオなんて現在でも凝り始めると
とんでもない世界なので足を踏み入れようとは思いませんが
自宅のオーディオは中途半端な状態で
ここ数年、放置されているので
今でも聴いたり観ることのみはかろうじて可能なのですが
普通にCDとレコードとラジオとDVDが楽しめる環境は一新したいですねぇ。。。
レコードやCDからポータブルプレイヤーに落とすことを考えたら
パソコンも必要なのですよねぇ。。。(現在、自宅にPCはない)
なんにしても少しまとまったお金が必要ですねぇ。。。
さぁ、気合入れて仕事しますか。。。(笑)

さてさて

本日は「コニカC35FD」のカメラ修理を行っています。
「じゃーに~コニカ」でお手軽コンパクトカメラとして
大ヒットしたコニカC35をベースに
38mmF1.8の大口径ヘキサノンレンズを搭載し
シャッタースピード優先AEを装備し
露出や絞りのコントロールも意識して行うことができるようになった
ノーマルC35に比べると少し上級者向けのカメラ。。。
それが「C35FD」です。
レンズが大きくなったためさすがにノーマルのC35に比べると
少し大きく重くなりましたが
それでも十分にコンパクトです。
キャッチコピーは「すご腕じゃーに~」です。

お預かりしている「C35FD」は人気のブラック塗装です。
シャッターはとりあえず動作してはいます。
シャッタースピード優先AE専用機なので
まずは電池を入れて露出計が動作しないと話にならないのですが
ファインダーを覗いてみると。。。
「露出計指針がありません(見えません)」
以前に指針が折れてしまっている個体を見たことはありますが
これも折れているのか。。。
露出計が動いているかどうかわかりませんが
シャッターを切ってみるとオート制御は全く効いておらず
常に絞りは開放で切れてしまいます。
仮に露出計が動いているけど指針が見えないだけとすると
さらに状況は心配です。
オート制御はファインダー内指針を挟み込むのではなく
中心を挟んで反対側の針を挟むのですが
その反対側の指針もない可能性が。。。
指針が折れているにせよ、何らかの理由で見えないにしろ
通常の状態ではこの状況は考えづらいので
まず間違いなく分解品、それも素人分解品の成れの果てと思われます。

何はともあれ、分解して状況を確認するのですが
やはり素人分解品であることは間違いなく
露出計指針はファインダーブロックの下で押しつぶされてました
ファインダー清掃か何かで
おそらくファインダーを外したのではないかと思われますが
組むときに露出計指針を挟み込んでしまったようです。
そのため挟み込み側も指針を挟み込めず常にオートは開放になってしまうわけです。
もちろんひん曲がってしまっている指針はできる限り修正しますが
不具合はそれだけでなく電池室やCdSのハンダ付けも酷いもので
あちこちで断線寸前です。
これもおそらく電池室に腐食があったため直そうとしたのだと思われますが
どこもかしこも酷い処置方法です
ご依頼者様がどういった経緯でこれを入手されたかまでは聞いていないのですが
(手に入れたばかりだということは聞きましたが。。。)
こういう酷い分解品は通常販売ルートでは出回ってほしくはないですねぇ。。。
オークション等でのジャンク品であればしかたないかもしれませんが。。。

とにかく前回分解時の再組み立て全てが雑すぎる。。といった個体でしたが
不幸中の幸いは致命的な部品破損や変形がなかったことで
もう一度分解して各部のチェックや整備・調整を行いながら
再組み立てすることで問題なく使える状態になりました。
かわいそうにちょっと酷い目にあってしまっていたC35FDでしたが
これでまたもう一度気持ちよく動けるようになったと思います。
悪い夢でも見たと思って新しいご主人様と
いろんな所に出かけていただければと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。