ミノルタレポSのカメラ修理

今日は「東京駅完成記念日」なのですが
「東京湾アクアライン開通記念日」でもあります。
アクアラインの開通は1997年、もうそんなになるのですね。
実はまだ通ったことないのです。。。(苦笑)
ついでにいえば房総エリアに足を踏み入れたこともないのですが。。。
ひたすら一直線だからバイクよりクルマが気持ち良さそうですよねぇ。。。
うーん、通ってみたいけど
なかなか機会はなさそうですねぇ。。。
海ホタルも立ち寄ってみたいのですが。。。

さてさて

本日は「ミノルタレポS」のカメラ修理を行っています。
ハーフ判カメラです。
ハーフといえばペンやオートハーフが有名ですが
ミノルタもこのレポシリーズでハーフ判に参入しますが
他メーカーより少し遅れての参入でした。
デザイン等はミノルチナシリーズがベースとなっています。
最初に登場したレポ(1963年)が30mmF2.8レンズ
プログラムシャッター搭載でミノルチナPのハーフ判
次に登場したレポS(1964年)が
32mmF1.8の大口径レンズを搭載し
セイコー製シャッターを搭載し最高速は1/500
ミノルチナSのハーフ判といった印象です。
(ただしピントはレポ同様でさすがに目測です)
レポSは大口径レンズ搭載ということもあり
ハーフ判カメラとしては少し大きめです。
でもミノルチナ譲りの端正なデザインは非常に魅力的で
ハーフ判でもきちんと巻上レバーを搭載し
マニュアル露出で撮るカメラですが
SSや絞りの設定も行いやすく
使い勝手も非常に良いカメラです。
露出計はセレン光電池式でSS・絞りに連動した指針を
合わせて露出設定を行う方式です。

お預かりしているレポSは
まずシャッター羽根が粘っていて
開く場合でも動きが非常にゆっくりで
場合によっては全く開かないこともあります。
レンズシャッター定番のトラブルですが
羽根の油滲みや汚れが原因と思われます。
絞り羽根にも若干の粘りがあるようです。
セレン光電池の露出計はやはり劣化しており
LV15で+2.5段といった感じです。
セレンとメーターの間に入っている抵抗の交換で
多少は改善できるかもしれないと考えて
作業してみましたが抵抗も劣化でスカスカの状態のようで
ほぼ抵抗値がゼロでした。
。。。ということは根本的にセレンの起電量が全く足らない状況で
残念ながらここに関しては修理不能と判断いたしました。

露出計の件は少々残念ですが
シャッター羽根・絞り羽根洗浄、レンズ清掃
ピント調整、ファインダー清掃等々
他の部分は一通りしっかり整備を行います。
整備の甲斐あって
全体的に非常に快適に動作するようになりました。
レポ系はあまり修理依頼の多いカメラではなく
今回、久しぶりにじっくり触れることができましたが
なかなか使い心地よくて気持ちよいですね。
ミノルタのカメラはどのモデルも
スペックは標準的なものが多いですが
使い心地に非常に優れたカメラばかりだと思います。
ちょっと変わったハーフカメラを使ってみたい方にはお勧めの1台です。

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