ミノルタXEのカメラ修理

今日から新年度!
いつもなら午前中はエイプリルフールネタで
盛り上がることも多いとは思いますが。。。
今年はさすがにそんな状況ではないですね。
出口の見えないトンネルに入ってしまったような
閉塞感が漂っています。
あまりここで暗いことばかりいっていても
しかたないので。。。
今日は「トレーニングの日」だそうですよ。
新年度の始まりに合わせて
何か毎日行うトレーニングを始めましょう!という日ですね。
私は退院以来、リハビリを兼ねたウォーキングを
朝晩行っていますが。。。
「本当にこんなことで治るのか?」という
どうにもならない不安感に悩まされています(汗)
発症後3ヶ月が勝負だって言われているし
仕事少し減らしてでも回復期のリハビリ専門病院に行ってみようかと画策中です。
まぁ、できることは全てやっておかないと後悔しそうですし。。。

さてさて

本日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
少しひさしぶりですね。
X-1に続いて発売されたXシリーズ第二弾のカメラで
その秀逸な使い心地により
今でも根強い人気のあるカメラです。
特に巻上の滑らかさは特筆もので
横走りならF3、縦走りならXEがベストではないかと
個人的には思っています。
その滑らかな巻上に大きく貢献しているのは
やはりライツ・コパルと共同で開発した
「コパルライツシャッター」だと思います。
魅力の非常に多いカメラですが
困ったことにプリズム腐食の非常に多いカメラで
当店にも既にキレイな中古プリズムの在庫はなくなってしまいました。
実は今回のXEもファインダー視野内の下部1/3が
腐食のため真っ黒な状況ですが
今回は私が個人的に使っていた良品のXEから
プリズムを移植して対応します。

XEといえばミラーアップもよく起こるトラブルですが
今回のXEもたまにその症状が見られます。
原因がいくつか考えられるのですが
今回は接点の接触不良が原因ではないかと予想しています。
振り切れていることの多い露出計は
今回はまずまずの値を示してます。
そして今回は巻上部の油切れもあって
魅惑の巻上が本来の感触ではない状態ですが
それに加えて巻き上げても
シャッターはチャージしますが
フィルムが巻き上がりません。
スプロケットもスプールも全く回らない状態です。
これもXEでたまにあるトラブルで
多重露光モードになったまま巻上が固着してしまうことが原因です。

まだ取り掛かり始めたばかりですが
まずは巻上周りからチェックしていこうかと思います。
初期の電子制御シャッター機なので
いろいろデリケートな部分も多く
なかなか修理難度は高目なカメラだと思います。
(Xシリーズはどれも難しいものが多いですが。。。)
とはいえ、しっかり整備されたXシリーズは
どれも使っていて気持ち良いカメラばかりですので
今回も一生懸命整備していきます!

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