ヤシカエレクトロ35のカメラ修理

今日は「マリモの日」だそうですよ。
子供のころ私の家にも
ビー玉より少し大きいくらいの
かわいらしいマリモがいました。
当時、妙に気に入っていて
よく話しかけていたのですが
全く大きくならなかったですねぇ。。。
10年くらい枯れずに元気だったのですが。。。
でも後から調べると
自然と球状になるマリモは国内では阿寒湖と小川原湖だけで
それは特別天然記念物だから普通に入手できるものではなく
売られているマリモは単体の糸状体のマリモ
(この糸状体の姿が一般的なマリモ)を人工的に集めて
丸めたものなのだそうです。
国外でも球状のマリモが確認されている湖があるのですが
それもどうやら起源は日本のマリモだと予想されているのだそうです。
全国的に個体数が減少しているとのことですが
球状のマリモも含めてこれ以上減らずに増えていってほしいですね。

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35」のカメラ修理を行っています。
エレクトロ35シリーズも長きにわたり
いろいろなモデルが発売されていますが
今回は1966年にデビューした
初代エレクトロ35です。
「ろうそく1本の光でも写る」カメラを目指し
開発されたカメラでスローシャッターの制御に強い
電子制御シャッターをいち早く採用し
F1.7の大口径レンズと組み合わせた
絞り優先オート露出専用のレンジファインダー機です。
使用電池はこのカメラのために電池メーカーに作らせたといわれている
HM-4N積層型水銀電池を使用しますが
現在ではSR44x4個+電池アダプタで使うのが一般的です。

世の中に現存するエレクトロ35は電池室及び
配線がボロボロに腐食しているものが多いのですが
今回お預かりしているエレクトロは
非常にキレイな電池室です。蓋側もキレイです。
ちゃんと電池を外して保管してあったのですね。すばらしいです!
ただし巻上はできてレリーズも押せるのですが
シャッターが全く動きません。
電源はしっかり入っているようです。
シャッター羽根ががっちり固着してしまっているようです。
セルフタイマーも固着してしまっています。
この状態ではSSもオートの精度も全く確認できないので
まずはシャッターユニットの清掃整備から取り掛かることにします。

初期の電子制御シャッター機なので
電子部品に関するトラブルが出ると
修理不能な可能性も大いになあるのですが
意外と電子部品トラブルは少ないカメラです。
何度か詳しく描いたような気もするので簡単にいきますが
オート関連のトラブルはたいていの場合
レリーズ部のゴムブッシュ劣化か
鏡胴内にずらっと並んだ固定抵抗のハンダ付け劣化あたりが
原因である場合が多いです。
今回もそのあたりを重点的にチェックしながら
機械的な部分も整備を行っていきます。

いつも言いますが
この時代のエレクトロのギンギラギンなシルバーは
カッコいいですねぇ。。。

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