オリンパスOM10のカメラ修理

今日は「正月事始め」「煤払い」「松迎え」と
年神様を迎える準備を始める日です。
さらに関連して「大掃除の日」なんてものも
本日に制定されています。
昔はこの日に門松やお雑煮を炊くための薪など
お正月に必要な木を山へ取りに行く習慣があったのだそうです。
いかん、いかん、昔ならともかく
現在の世はそんなにのんびりと
お正月の準備を早くからしていられません(汗)
12月は12月でちゃんとひと月分の売り上げを
確保しないといけないし
今年のラストスパートの月でもあります。
でも8日の「お事納め」もそうですが
何となく年末の雰囲気とカレンダーに騙されて
「あ、そろそろ通常業務より
少しずつ年末の準備しなくちゃな」みたいな雰囲気になって
テンションが緩んでしまうのです(笑)
ダメダメ!ギリギリまでしっかり仕事しなくちゃ
しがない個人事業主は年を越せませんよ!
。。。ということで気合い入れなおしてがんばります!
。。。ところで今年はあまり繁華街に近づいていないせいか
クリスマスの雰囲気を全く感じないですねぇ。。。
まぁ実際あまり関係ないのですが。。。(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM10」のカメラ修理を行っています。
当時、各メーカーが取り揃えていた
価格4万円の絞り優先AE専用露出のエントリー機です。
X-7、EM、AV-1、MGあたりも同じカテゴリーです。
価格も4万円で横並びなのは
当時の物品税の関係だったからだと思います。
OM10の発売は1979年です。
OM-2をベースとしてフラッシュTTL自動調光を省略し
モータードライブの対応も行わずワインダーのみ対応とし
他にもいろいろ簡素化を行なったモデルです。
おもしろいのは基本的に絞り優先AE専用機なのですが
オプションのマニュアルアダプターを取り付ければ
マニュアル露出が可能になります。
これがなかなかコンパクトで取り付けても違和感がなく
OM10使いなら押さえておきたいアイテムでもあります。
OM二桁機の最初のモデルでもあり
OM10をベースとして
OM20、30、40へと発展していきました。
簡素化されているとはいえ基本的な考え方はOM-2と同様です。
TTLダイレクト測光でオートを制御しているのも同様です。
つまり修理する側としてはかなり難易度の高いカメラです。
当店ではOM-2の修理・整備は行いませんが
OM10は場合により行うという状況です。
オート制御部分等の電子制御部に異常がある場合は
修理不可能と判断する場合も多々ございます。

今回お預かりのOM10はご依頼者様が昔から
使われているカメラだそうです。
しかしながら最近は使用されることもなく
仕舞い込んだままになっていたようです。
それで久しぶりに取り出し新しい電池を入れて
動かしてみたところミラーガ途中で止まってしまい
そこからうんともすんとも動かなくなってしまったようです。
OM10のミラーが上がりかけ途中の中途半端な位置で
止まるのは電池が入っていないときに出る動きです。
しかしながら今回は前述したとおり
新しい電池が入っておりその上、
バッテリーチェックはちゃんと鳴動します。
つまりカメラ本体へは電圧供給されているものの
何らかの理由でシャッター機構に電圧がかからない状態かと思われます。
通常なら例えば電池を入れてない状態(あるいは電池切れ)の状態で
ミラーが中途半端な位置で止まってしまっても
新しい電池をセットした瞬間に「バシャン」と
ミラーもシャッターも駆動して正常な位置に戻るのですが
今回は当然、電池を入れなおしてみてもうんともすんともいいません
おまけにご依頼者様がセットしてくれていた電池は
何らかの形でカメラを動かそうと電圧がかかったままになったのか
2個のうち片方だけが極度に消耗し
おまけに少々膨らんだ状態です。
これは漏電時によくある症状ですが今回は漏電ではなく
やはりミラーが動けなくなっていることが原因かと思われます。

結果から言うとミラー駆動部の接点接触不良が原因でした。
他にも通電のあやしい接点が何か所かあったことと
トラブルの定番でもあるSW部の清掃等々
他の各部整備と併せて修理が完成した状態です。
結果だけ言えば一言で終わりますが
正直、原因を探すのにかなり:苦労しました。
他の機械とか電子機器の修理でも同じかと思いますが
原因さえわかっていれば比較的修理は早く進みます。
やはり原因を探しあてるまで(トラブルシューティング)が
大変なのです。
だから何度も整備・修理しているカメラで定番のトラブルだと
迷うことなく原因に向かって進み並行して通常整備も行えるので
早いのですが今回のように原因が良くわからない場合だと
かなり慎重に手探り状態で進んでいくのでどうしても時間がかかります。
それでも今回の件で次に同じような症状のものが入れば
今回よりは早く進めるとは思うのですが
OM10あたりはなかなかななか一筋縄ではいかないのですよねぇ
漏電の疑いも少しあったので新しい電池を入れて
数日様子を見ていますが漏電の心配もなさそうです。
(基板内漏電等があれば数時間で電池を消耗しつくします)
あとは最終チェックを行って完成となります。
そういえば画像にも写っていますが
今回もマニュアルアダプターが付いていますね。
やはりこれはあったほうが良いですよね。
(最初からマニュアル露出のある
OM20でいいのでは?はナシで(笑))

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