今日は1月14日、「左義長」ということで
少し地方だと「どんと焼き」が
行われているところも多いかと思われます。
私の生まれ育ったあたりは
平地の少ないエリアなので
山際に段々畑はたくさんありましたが
大きな畑や田んぼはなく「どんと焼き」の風習はなかったのですが
少し離れた地域ではさかんに行われていました。
でも14・15日ではなく10日とかじゃなかったかな。。。
(地域によっては8日や10日に行うところもあるそうです)
ところで昨年の1月14日にWindows7のサポートが終わったのですよね
これだけが理由でもなかったのですが
良いきっかけになって
私もPCを1年前にリプレイスする決断をしました。
マウスコンピューターでいろいろ悩みぬいて仕様を決めて
1月末にオーダーしたのですが
納品直前に入院騒ぎとかいろいろあって
導入は3月半ばとなりました・・・(苦笑)
今はすっかり新しいPCと環境に慣れましたが
やはりOSが2世代進むとソフトの入れ替え等もあり
データの引っ越しとかも含めてそれなりに苦労しましたねぇ
でも今となっては「以前のPCよく我慢して使ってたな」と思うほど
今の環境や処理速度は快適です。
やはりPCは新しいほうがいいですね。。。
さてさて
本日は「キヤノンⅥL」のカメラ修理を行っています。
いわゆるⅣSbとかに代表されるⅣ型までの
バルナックコピーから進化し
いわゆるキヤノンレンジファインダー機第三世代のⅤ型からは
「ライカM3」をかなり意識したカメラになっています。
V型はVTに始まりL型、L2型等バリエーションも増やし
後にVTデラックス、VL、VL2へ変遷していきます。
そしてV型の後継機として登場したのが
ⅥT型とⅥL型です。(1958年)
外観はV型からさほど変わりはありませんが
心臓部ともいえるシャッター機構に大きな変更が加えられました
それまで低速シャッターは別個のダイヤルを使用し
シャッター作動時には高速側シャッターが回転するものでしたが
(バルナックコピーの頃にはこれが普通)
このⅥ型でやっと「一軸不回転型シャッターダイヤル」に変更されました
これでやっと機能的にM3に追いついたのではないかと思います。
話が少しそれますが
Ⅵ型で採用されたこの一軸不回転型シャッターの
横走りフォーカルプレーンシャッターの完成度が非常に高く
後の「ニューF-1」まで継承される。。。と
いわれている場合も多いのですが
実際に分解して整備した感じでは
まだⅥ型の時点ではⅣ型の構造を
いろいろと引きずっている部分が多いと感じます。
この後の「P型」さらに「7型」の登場時に
シャッター内部もかなり洗練され変更されています
そういう意味ではこのⅥ型まではまだ第二世代の
足枷をいろいろと引きずっていると思います
(あくまで個人的見解です)
Ⅵ型はトリガー式巻上のⅥTと
通常の巻上レバー式のⅥLがラインナップされていました。
今回は巻上レバー方式のⅥLです。
お預かりのⅥLは一通り動作は普通に行えます。
ただひとつひとつの動作や作動音を聞いていると
それなりに油切れの兆候もうかがえます。
シャッタースピードも高速時に少々不安定です。
実はこのⅥL型のご依頼者様は
以前にⅤL型や7型を
当店に整備依頼していただいたお客様で
整備済みのVL型とかを使っていると
非常に操作感やフィーリングが良く
それまでは特に気にしていなかった
この未整備のⅥL型の操作感が気になってきて
今回の整備依頼となったわけです。
操作感とか作動音は感覚的な部分も多く
何十年も経過しているカメラだと
整備したからと言って必ず同じフィーリングになるわけではありません。
それも新品部品の既に手に入らないカメラです。
できる限りの整備を行っても個体差は出て当たり前です。
そのあたりはもちろん説明の上で
どこまで改善できるかはわかりませんが
できる限りの整備を行いますということでお預かりした次第です。
とはいえ。。。明らかに整備前とは
操作感も改善したと思います。
不安定だった高速シャッターもすっかり安定したので
数値的な部分も改善していますが
作動音や巻上の重さも明らかに変化しました。
気に入っていただけるとは思うのですが。。。
まずは存分に試していただきたいと思います。
装着されいる50mmF2.2レンズはゴミの混入や
絞り羽根に油滲みが出ていたので
それらの清掃や整備を一通り行いました。
V型以降のキヤノン第三世代は
バルナックコピーとはまた明らかに違う良さがありますね。
キヤノンのレンジファインダー機は
やはりどれも魅力的なカメラだと思います。
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