キヤノンデミEE17のカメラ修理

今日は「楽器の日」「邦楽の日」「いけばなの日」なのだそうです。
なぜこの3つかというとこの3つの記念日
由来がどれも共通で
「習い事・芸事は6歳の6月6日から始めると上達する」という
言い伝えからきています。
小学校1年生の6月ということですね
確かにそのくらい…いやジャンルによってはもっと早くからのほうが
いいかもしれませんねぇ…私も早く楽器か何か初めて
「絶対音感」がほしかったなぁ…(笑
習い事に何を始められるかは幼い頃だと
環境にかなり左右されるでしょうし
自分の意思ではなかなか選べないでしょうし
果たして何に向いているのかもわからないでしょうし
なかなか難しいでしょうねぇ
私も実は何か幼いころから始めていれば
才能が開花するようなものがあったのかなぁ…
いや、どう考えてもないな(苦笑)何をとっても凡人以下です…
逆に中途半端に才能なんてもし持っていたなら
私の性格から考えてその才能に振り回されて
正しい道を踏み外しそうなので
凡人でよかったのだと思います(笑
まぁ、そんな大げさに考えなくても
何か楽しめる習い事があるのはいいでしょうね
フィルムで写真撮るなんて適度に難易度もあって
奥深くて気持ちよくていいと思いますよ~(笑
ところで…
カメラ・写真フリークとしては今日は「6x6の日」でしょうね
ブローニーの真四角写真は画質も良くてこれまた良いですね!

さてさて

そんなブローニー判の話を少ししておきながら
今日のカメラ修理はハーフ判の「キヤノンデミEE17」です。
基本的な無印のデミに対して
電池を使用するCdSを受光体とし大口径F1.7のレンズを搭載
シャッタースピ―ド優先オートで撮影するカメラです。
1966年のデビューですが
実はこの前年にほぼ同じスペックでラピッドフィルム用の
デミラピッドというカメラが出ていて
実は「EE17」はこの「デミラピッド」の35mmフィルム版ともいえます。
大口径F1.7レンズに目測ピントなので
開放付近でのピント合わせはちょっと厳しいものがあるでしょうが
まだ標準感度がASA100のこの時代に光が足りない場面でも
とりあえず撮影できるための大口径レンズという位置づけだと思います。
それは「デミEE17」に限らずこの時代の大口径搭載の
レンズ固定式カメラは全てそういう考えだと思われます。
デミシリーズ共通の美点でもある気持ちの良い巻き上げと
見えの非常に良いファインダーがやはり大きな魅力だと思います。

お預かりの「デミEE17」はシャッターが全く切れません…
というより全く開きません。
結構強烈にシャッター羽根が固着してしまっているようです。
2枚羽根のシンプルなシャッター羽根ですが
シャッター羽根の清掃が必要な状態です。
露出計はとりあえず動作していますが少々不安定なようです。
露出計の指針は比較的正しい値を指すのですが
それに対して実際のオート露出はかなりアンダー目です。
状況によっては2段くらいアンダーになるようなので
これも調整が必要かと思われます。

ノーマルデミのように裏蓋と一体になったモナカ構造ではありませんが
やはり同じように前板が上下カバーの一部を兼ねるタイプです。
ただ、上下2分割構造となっています。
シャッタユニットをこの後、脱着してシャッタ羽根周りの整備から行います。
もちろん並行して露出計周りの配線チェック等も行います。
実はこのデミEE系って前面の貼り革を剥がすのが
なかなか大変なのです。アルミボディに両面テープで
接着されているのですがその組み合わせに問題があるのか
とにかく年月の経った粘着質がキレイに剥がれないのです。
あまり無理をすると貼り革を傷めてしまうことになりますし
エタノールを流し込みながら慎重にはがしていきます。
剥がしたら剥がしたでボディ側、貼り革裏に残った
粘着質を慎重にはがしていきます。
これをキレイに取っておかないと次に貼ったときに凸凹になってしまいます。
。。。というわけでまだ具体的な修理には入っていないのですが
革剥がしで一仕事終わった感じです。
お茶一杯休憩してこれから本格的に修理・整備に取り掛かっていきます。

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