ミノルタレポSのカメラ修理

今日は「緑内障を考える日」なのだそうです。
「りょく(6)ない(7)」(緑内)と読む語呂合わせが由来です。
緑内障についての正しい理解と
一年に一度は検診を受けるように呼びかけているのだそうです。
目の病気といえば白内障と緑内障でしょうけど
緑内障は基本的に進行を遅らせることはできても
治すことはできないですものね。怖いですよねぇ
ほんとね。この歳になってくると
いつまでしっかり五体満足でいられるか。。。なんてことを意識します。
私は糖尿病な上に昨年、頭がイカレてしまってからは
左目の瞳孔の動きが悪いので2ヶ月に1回は眼科にも通ってて
半年に1回は視野検査も行うのですが
一度視野検査で問題の少ないはずの右目が引っかかっているのですよねぇ
ただ、過去に頭がイカレてる人は視野検査も正確ではないみたいで
とりあえず眼圧の傾向をみながら様子見なんてことになっていますが。。。
もうここ数年、身体にいろんな不調が出ていてイヤになりますね(苦笑)
まぁ、そういってもできる限り生きていかなくてはいけないので
いろいろ気を配りつつ無理の少ない生活をしてきたいと思います。。。

さてさて

本日は「ミノルタレポS」のカメラ修理を行っています。
いわゆるハーフカメラです。
ハーフ判と言えばやはりメジャーなのはオリンパスペンシリーズで
次にリコーオートハーフというところでしょうか。。。
昨日のブログでEE17を紹介したキヤノン・デミシリーズも有名ですね。
それらに比べるとミノルタレポシリ―ズは
少々マイナーな存在かもしれません。
マイナーなのにも理由があって
ミノルタはハーフ判カメラへの参入がちょっと遅かったのですよね。
そのためレポシリーズも無印のレポと今回のレポSとの2機種しかありません
その辺りをは発売したところでハーフ判ブームは去ってしまったのですね
当然、現存する台数も他のメジャーなハーフカメラに比べると
少ないと思います。特に高級版ともいえる「レポS」は
意外に市場にも少ないと思われます。
レポシリーズは35mm判で同じ時期にコンパクトさを売りにしていた
ミノルチナPをベースに開発されたようです。
通常のレポは手動プログラムシャッターで
露出計の指針に連動指針を合わせて露出を合わせますが
絞りとシャッタースピードの組み合わせは
プログラムで決まっていて選べません
それに対して「レポS」ではマニュアルでシャッターと絞りの組み合わせは
任意で選べますが露出計指針との連動はあくまで
絞りリングで行い、その後SSを変更すると絞りも連動して変更され
要はLVを維持したまま設定が変わるという方式です。
マニュアル的に使おうとすると少し慣れが必要です。
レポSはその他にもベースのレポに対して
グレードアップされている箇所が何か所かあり
まずレンズは5群6枚ロッコールPF32mmF1.8の大口径が搭載されます。
さらにノーマルレポもそうですがハーフカメラの巻上は
ダイヤル式(写ルンですと同様のタイプ)が多いのですが
レポSはちゃんとレバー式です。
これは個人的には非常にポイントの高い部分です。
しかも巻上の感触もなかなかのものです。
(デミほどではないですが)
それにしても無印レポも市場にあまりう出てきませんが
レポSはそれ以上に出てこないですね。
今回、露出計本体に予想外の問題があったので
急遽部品取りを探したのですが
入手するのにかなり苦労しました。。。

お預かりのレポSはそういうわけで露出計に大きな問題があります。
心配されるセレンそのものはそれなりに起電していて
問題はないのですが露出計本体になぜか分解歴があり
指針がおかしな位置関係になっていて修復が困難な状況です。
見た目には常に真ん中付近に指針があって
ものすごく明るいところに持っていくと少し反応するのですが
それ以外は常に指針が真ん中付近で固定されている状態です
うーん、イチかバチかで露出計本体の修復も考えたのですが
ここはおとなしく中古良品と交換することを選択しました。
自然と壊れたのではなくて分解によってこうなっているようなので
これを直すのはリスクが高いと判断した感じです。
露出計も問題ありでしたが、それ以前にシャッターが全く開きません
これは単純にシャッター羽根の固着と思われるので
通常のシャッタユニット整備+羽根清掃で改善できるかと思われます。
レンズには多少の拭きキズが前玉表面にそれなりにあるものの
カビはほとんどなくわずかにカビ跡が見られることから
やはり以前に分解されて手を入れられている個体だと思われます。
しかしながら露出計の件以外は
それほど大きな問題はなさそうです。

先にシャッター周りの整備を行っておいて
露出計回りの修理・整備にこれから取り掛かるところです。
先程も書きましたが露出計の部品確保にちょっと苦労したので
実はシャッター周りは少し前に完成させたまま
部品待ちになっていたのです。
この後、露出委本体の交換を行って調整を行いましたが
セレンの調子が思っていたよりもよく
なかなか良い状態で仕上がりそうです。ホッとしました。
今回も実はかなりお待たせしてしまいましたが
やっと自信をもってお渡しできる状態になりそうです。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。