今日は「和菓子の日」だそうですよ。
甘いものは全般的に大好きですが
やはり和菓子の「優しい甘さ」は格別ですよねぇ
水分の含有量と保存性の関係で
「生菓子」、「干菓子」、「半生菓子」に大きく分かれますが
さらに製法によって「もち菓子」「焼き菓子」「練り菓子」等々にも
分類されます。
言われてみればいわゆる大福やすあま系のものから
どら焼き、羊羹、栗饅頭、いろいろな製法で
作られているものがありますものね
私はとにかく餡子が好きなので
餡子が入っていればなんでも美味しくいただきます。
基本的に和菓子は緑茶に合わせて食べるように作られているので
やはり渋めで熱々のお茶と一緒にいただきたいところです。
あぁ、何だかたい焼きとかびっくり饅頭(今川焼)とか
餡子入りの焼き菓子系が食べたくなってきました(笑
これがまたほんの少ししか
食べちゃいけないのですよねぇ。。。体調的に。。。(苦笑)
さてさて
今日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
「じゃーに~コニカ」の愛称で大ヒットし
まさに一世を風靡したカメラです。
あまりに売れたこととそのアプローチが革新的だったため
同じようなコンセプトのカメラが「打倒C35」という形で
次々と各メーカーから発売され
それぞれそれなりに成功していると思われます。
愛称通りちょっとした小旅行のお供に最適なカメラで
それまでカメラをあまり扱ったことのない方でも
簡単に撮れる操作性もヒットの大きな要因になったと思われます。
まずは当たり前ですが非常に小さくて軽く作られており
シャッターはプログラムシャッターで
CdS露出計と連動して露出はオートでカメラ任せです。
ピントはレンジファインダーで二重像できっちり合わせることができ
搭載されるヘキサノン38mmF2.8レンズの写りがまた
秀逸なことでも評価されています。
個人的には余計な露出過不足等で
シャッターロックがかからないのも
好感が持てます。
今の時代になるとなおさらですが
ネガフィルムの性能も良いので少々光量が足りない状態でも
何とか少しでも写したいからシャッターを切りたいって場面は
意外とありますものね
そういうときに余計なシャッターロックがあると
少々煩わしいのです。
シンプルに作られているカメラなので
さすがに何十年も後にそのまま使われるなんて想定はされておりません
すなわち当時のままの個体は間違いなく何らかの整備が
必要な状態であると考えられます。
まずはフィルム室裏蓋部分に大量に使われたモルトプレーン(遮光材)は
間違いなく全滅です。
このクラスのカメラはコストもそれほどかけられないので
裏蓋の形状である程度遮光を行うなんて凝ったことはできません
その代わりにとにかく隙間ができそうなところはモルトで覆うのです。
なので裏蓋部に大量にモルトを使ったものが多いのですね。
お預かりしているC35も当然モルトは全滅です。
さらにこれもC35では定番のトラブルですが
シャッターを切るとしばらくシャッターが
開きっぱなしになってしまいます。
しばらく見ているとゆっくり閉じていくのですが
こんなことではどの写真も露出過多で真っ白になってしまいます。
いわゆるレンズシャッター機によくある
シャッター羽根そのものの粘りではなく
C35の場合はシャッター駆動部の回転する円盤が粘ってしまい
シャッターの動きが悪くなるのです。
これは構造上、数十年未整備だとまず間違いなく起こる症状です。
お預かりのC35は露出計はとりあえず動いてはいたのですが
やはり電池室裏側のリード線やハンダ付けはかなり劣化しており
断線寸前の状態でした。
ここが弱いのもC35の持病でもありますね
。。。ということで
シャッター周り、露出計周り、レンズ清掃
ファインダー清掃、距離計調整等々
一通りの整備を行っていきます。
小さく作られてはいますが構造が比較的シンプルなので
整備性は悪くはありません。
ただ、どの個体も長い間電池が入れっぱなしだったりで
それなりにダメージを受けているものが多いです。
このC35も画像にも少し写っていますが
シャッターユニットの電池室からの配線が這う部分に
大量の緑青が付いています。
整備時にできる限り落としますし
配線さえ交換してしまえば悪影響はありませんが
電池からのガスはやはり相当な
悪影響を与えることがよくわかります。
モルトの腐食で錆びている箇所もあちこちに見られるので
そういう部分もできる限りキレイに清掃していきます。
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