ニコンFのカメラ修理

今日は「天覧試合の日」ですね。
プロ野球初の天覧試合となった巨人-阪神戦が57年前の
6月25日に行われ、長嶋選手がサヨナラホームランを打った日です。
天覧試合はともかく
ここのところ、広島カープが絶好調なので毎日ご機嫌です(笑)
今年こそは、今年こそは。。。頼むよ~がんばれ!

さてさて

今日はニコンFのカメラ修理を行っています。
今回、ご依頼の個体は
定番のプリズム腐食、他、各部点検整備のご依頼です。
預かってからシャッタースピードをチェックしてみると。。。
1/1000秒のときに実際は1/400秒くらいしか出ていない。。。
シャッター幕が走り始めのスリット間隔が
1/500くらいで、真ん中が1/400、走り終わる頃には1/350。。。
ということは後幕が遅いため
進むにつれて先幕との間隔が開いてしまう状態です。
測定機で見ると確かに後幕の幕速も遅い状態です。

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まずはシャッター軸周りの清掃・注油を行って
元々設定してある幕テンションで
本来のシャッター速度に近づくように整備します。
その上で最後に幕テンション調整で微調整を行います。
その他、各部点検整備を並行して行います。

ニコンFは修理・整備依頼の多いカメラですが
中の構造・造りを見るたびに、その剛性感に感心します。
ミラー駆動周りなどは明らかにオーバークオリティ感があって
少々、どんなことがあったって壊れない感じがします。
さすがに登場から50年以上経過するだけに
今回のように動きが悪くなる部分はどうしたって出てきますが
きちんと整備をしてやれば
当時とあまり変わりない動きのできるカメラだと思います。

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