オリンパスペンSのカメラ修理

毎月29日は「肉の日」なのですが
今日、8月29日は
「や(8)きに(2)く(9)」(焼き肉)と読む語呂合わせで
「焼肉の日」なのですね!
焼肉いいですよねぇ~肉の好みは歳を重ねて
変わってはきましたがそれでも焼肉は最高です!
でも今はカルビなんて全く頼まなくなってしまい
ロースやヒレがメインになってしまいます。
脂の重いものはしんどいのです。
でもおかしなものでホルモンはどうしても
少しは食べたくなるのですよねぇ(笑
で、焼肉といえばやはりビールですよねぇ…
苦み走って少し重めのエビスビールが最高に合いますね!
量も以前程は食べられなくなりましたが
それでも頻繁に食べに行きたくなりますね!
少し前に流行った例のひとり焼き肉の
お安い店でも行ってみようかな…(笑
たいした量食べないからお家焼肉でもいいでのすが…
こんなこと書いてたら
平日昼間っからビールと焼き肉モードになってしまいます(笑

さてさて

本日はオリンパスペンSのカメラ修理を行っています。
1960年発売のカメラです。
前年に発売されたノーマルのペンの高級版といった位置づけです。
シャッター2枚羽根でB・1/25-1/200の4速だったノーマルペンに対し
5枚羽根のシャッターとなりB、1/8-1/250秒の6速となっています。
レンズもDズイコー3cmF2.8に変更されています。
撮影・表現の幅もかなり拡がったと思われます。
ペンと言えばEEシリーズが台数も多く人気ではありますが
ペンS系は露出計もないマニュアル機で
少々通好みといったイメージです。
それでもそのシンプルさ故に人気は根強く
当店にも多くの個体が修理依頼されるカメラです。

お預かりしているペンSは
まず巻上が妙に重いことが気になります。
例のダイアル式巻上は巻上が重いとかなり使いにくく感じてしまいます。
巻上のトルクが一定でなく途中から重くなるのは
構造上仕方ない部分でそれ自体はそれほど気になりませんが
この個体の場合は巻上当初からいきなり重く
途中からさらに重くなるようなイメージです。
シャッターユニット云々の問題ではなく
巻上ギアそのものの動きにもんだいがあるようです。
加えてスローガバナの動きが粘りがある上に不安定で
スローシャッターである1/8でシャッターを切ると
ガバナが効くと途中で止まりながら1秒弱で切れる感じで
繰り返して切っているとガバナが全く効かず
1/30くらいで切れることも多くあるようです。
シャッター羽根自体にも粘りがあり
シャッターは各速全域で問題が出ている状態です。
こちらはシャッターユニット内の清掃整備で
本来の動きを取り戻せるとは思います。

これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
ところで今回もそうですが
裏蓋取り外し式の初期のペン、ペンS、ペンD、ペンEEに
共通しますが裏蓋底部のモルトは劣化すると確実に
光線漏れを起こします。
画像ではモルトを除去した状態のなので
シルバーの地金の出ている部分ですね。
フィルム室のモルトは1.5mm厚のモルトを使うことが
他のカメラでは多いのですが
このタイプのペンの裏蓋底部に関しては1.5mmは全く厚みが足りません。
1.5mmを貼ってしまうと張り替えたばかりでも
光線漏れする可能性がかなり高いと思われます。
今回もこの部分にはモルトではなく
腐食しない材質の薄い遮光材が貼ってありましたが
劣化はしていませんが非常に不安な状態だったので
貼り直して厚手のモルトで対応いたします。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。