オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「大噴火の日」らしいですよ。
ヴェスビアス火山が大噴火し
ポンペイの街が火山灰で埋没してしまった日です。
日本も火山列島ですからいつ同じようなことが起きても
不思議ではないですよね。
少し前の御嶽山の噴火なんてとても他人事とは思えませんでした。

さてさて

先日もOM-1の修理を紹介しましたが
今回はまた別のブラックのOM-1の修理を行っています。
ご依頼者のご実家に保管されていた個体とのことですが
確かにかなり長期間使われてなかった様子です。

今回はプリズムも見事に腐食しています。
他、付属の50mmレンズはかなりのカビが見受けられ
カメラ本体の露出計は+3段のオーバーを指示します。
スローガバナーも若干固着気味です。
このままではとても快適に撮影とはいかない状況です。

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毎度のことですがプリズムと接眼レンズの間に巻かれた
モルトの劣化がOM-1のプリズム腐食の原因です。
アクセサリーシュー接点のステーを外すと
粘着質となったモルトがボロボロと取れてきます。

IMG_8501

プリズムを降ろしました。外側から見ても
手前側は塗装が浮き気味になっているのがはっきりわかりますが。。。

IMG_8500

内側はこんな感じですね。完全に鏡面蒸着が
一部剥がれ落ちてしまっています。
写真の写りには直接影響しないとはいえ
いつも覗くファインダーがこの状態だと
かなり不快ですよね。

IMG_8502

プリズムは中古のキレイなプリズムと交換いたします。
これからまずは、シャッター周りの整備
ミラー駆動部の整備、露出計の整備調整と行っていきます。
もちろん整備すれば中身はまだまだ元気に復活します。
外観はワンオーナー品で大切に使われていたようで
非常にキレイです。
合わせて外観清掃も行いますので
かなり良い状態のOM-1になると思います。

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