コニカC35のカメラ修理

今日は「アイスクリームの日」だそうですよ。
東京アイスクリーム協会(現:一般社団法人・日本アイスクリーム協会)が
1965年(昭和40年)に制定しています。
1964年(昭和39年)アイスクリームのシーズンが始まる
連休明けの時期である5月9日を「アイスクリームデー」と決め
東京アイスクリーム協会が記念事業を開催し
都内の施設や病院などにアイスクリームをプレゼントしたのだそうです。
昨日今日と都内は少し肌寒いですが
GWあたりになると天気が良ければ初夏の陽射しですし
アイスが美味しい季節になってきますよね!
甘いもの好きの私は真冬でも結構食べますが…(苦笑)
外が寒くても部屋を暖かくして食べるアイスは美味しいですし
もはや一年中アイスは美味しく楽しめますね。
ちょっと高級で濃厚な本格派アイスも美味しいですし
コンビニやスーパーでお手軽な値段で食べられる
昔ながらのラクトアイスやアイスキャンディーも美味しいです!
この記念日がなくても買いますが
今日は夕食のデザートは間違いなくアイスで決まりです!
どれにしようかスーパーで悩んできます!(笑

さてさて

本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
当店でも修理依頼の多い「じゃーに~コニカ」の愛称でお馴染みの
コンパクトカメラです。
発売開始は1968年です。
ハーフカメラ並みのコンパクトボディに
露出プログラムオートで距離計搭載
操作も簡単でヘキサノン38mmF2.8レンズの写りも秀逸
価格もお手頃、ということで大ヒットしたカメラです。
このカメラ登場後、レンズ一体型のレンズシャッター機の
小型化が一気に進みました。
各社からC35対抗モデルも発売されましたが
それでもC35の大ヒットは止まらず
1980年代までC35シリーズはモデルチェンジされながら
コニカの主力製品となっていきます。
当店で取り扱うのは「C35EF」より前の70年代前半までの
モデルだけですが
それでも現在でも根強い人気があり修理依頼も多いモデルです。
基本的にはそれほどコストの掛けられないクラスのカメラなので
劣化する部品も多くまた新品時から比較的お手頃価格ということで
雑な扱いをされている個体も多く状態は本当に千差万別です。
発売当時は水銀電池だったため
電池入れっぱなしで電池室や配線にダメージを負った個体も
非常に多い印象です。

お預かりしている「C35」も露出計は電池を入れても全く動きません。
電池室を見るとマイナス側の端子はグラグラで
支えている基部が破損していると思われます。
ここは樹脂部品で支えているのでやはり経年劣化で
破損パターンは多いです。ただ構造はシンプルなので
いろいろな手段で修復は可能です。
シャッター羽根はこれも定番でゆっくりとしか動かず
シャッターを切ってしばらくしても羽根は少し開いたままで
忘れた頃に閉じるような状態です。
C35の場合はレンズシャッター機でよくある羽根自体の汚れでの
粘りとかではなく駆動する円盤部の粘りよる動作不良です。
いずれにしても汚れや古い油脂類が原因です。

ファインダーやレンズも汚れやカビがそれなりにあり
大量に貼られたフィルム室のモルトももちろん全滅です。
それでも構造がシンプルでそれなりに丈夫なカメラなので
しっかり整備を行えばまだまだ安心して使える状態になります。
シャッター駆動部や電池室の修復から
これから本格的に整備を行っていきます。

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