今日は「ニャン(2)ニャン(2)ニャン(2)」で
「猫の日」ですが
これは皆さまよくご存じだと思うのでここでは触れず
他のモノで…
ゾロ目ということで他にも多くの記念日が制定されていますが
そんな中に「ヘッドフォンの日」なんてのがありますね。
ヘッドホンが左右2チャンネルの出力で音楽を楽しめることから
「2」が重なる日を記念日としたそうです。
最近はイヤホンが主流ですね。
私も外出の際はワイヤレスイヤホン+スマホで
音楽を聴いていることが多いですね。
周りの音が聞こえないと危険なので音量はほどほどに…
家では夜間だとヘッドフォンを使います。
やはり耳をしっかり覆う方が聴きやすいような気がします。
でも本当は空間をしっかり感じられるスピーカーで
ある程度の音量で聴くのが一番気持ち良いですよね。
ただ昨今の状況でご近所のことを考えると
なかなかスピーカーを気持ちよく鳴らすことはできませんが…(苦笑)
ヘッドフォンと言えば…昔の話ですが…
ウォークマンのようなカセットポータブルプレイヤーが
出はじめた1980年頃、私も東芝Walkyを買ってもらって
毎日のように使っていました。
当時ならではの華奢な折り畳み式ヘッドフォンだったのですが
使っていると折りたたみ部分に髪の毛が挟まって
やたらと痛い思いをしたことを思い出します(笑
さてさて
本日は「ヤシカエレクトロ35CC」のカメラ修理を行っています。
1970年発売のカメラです。
エレクトロ35シリーズは多くの機種が発売されましたが
その中でもこの「CC」と超小型な「MC」は
シリーズの本流とは少し異なる異端児的カメラです。
他のエレクトロ35シリーズは45mm~40mmの
標準域より少し広めのレンズを搭載しますが
この「CC」はシリーズ中の唯一の35mm広角レンズ搭載機です。
そして大口径が売りのエレクトロですからF1.8の明るさを誇ります。
35mmF1.8という当時としては珍しい広角大口径レンズです。
もちろんエレクトロのキャッチフレーズでもある
「ろうそく1本の光でも写る」を実現するために搭載されたレンズです。
大口径レンズというと現在だとボケ味云々みたいな話になってしまいますが
この「CC」は絞り羽根が2枚でその形状が独特なため
ボケを楽しみたいのであれば開放一択となります。
もともとそういうカメラではありませんが…
絞り羽根だけではなくシャッター羽根も2枚羽根で
「CC」専用のコパルエレクシャッターとなります。
シャッターの最高速も1/250となっています。
細かいスペックを見ても「CC」のみの仕様が多いですね。
この頃のエレクトロ35の本流はまだ初代からの流れを受け継ぐ
大柄のボディだったので小型化という面でも
「CC」の独自性が際立ちます。
お預かりしている「CC」はまず電源が全く入りません。
バッテリーチェックも点灯しない状況です。
電池室をチェックしてみるとやはり腐食があり
特に電池室底部マイナス側が多くの緑青で覆われています。
これではとても導通しないのは一目瞭然です。
レンズ・ファインダーにもカビ曇りが見られ
やはり全体的に整備を行わないと撮影には使えない状況です。
画像は取り掛かり始めの段階ですが
この後、分解を進めていくと予想よりも状況が悪いことが発覚します。
電池室周りの腐食は端子裏のハンダと配線までかな…と思いきや
そんな甘い状態ではなくマイナス側から
バッテリーチェック側に出ている配線は
バッテリーチェックSW内部まで腐食が拡がり
SW部内部もボロボロでもはや使い物にならない状態でした。
そしてもう一方マイナス側からシャッターユニットへ出ている配線は
シャッターユニット内部まで腐食が拡がっています。
これはなかなか手間がかかりそうな状況です。
腐食部分を取り除いてまずは導通させないと
何とも言えませんが電子回路内に大きなトラブルがないことを祈りつつ
できる部分から修理を行っていきます。
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