今日は「交通事故死ゼロを目指す日」だそうですよ。
1年に3回あり、2月20日と、春・秋の「全国交通安全運動」の期間中
4月10日・9月30日。
「春の全国交通安全運動」は4月6日~15日、
「秋の全国交通安全運動」は9月21日~30日となっています。
天災よりも病気よりも交通事故にあう方が可能性は高いですものね…
自分でクルマやバイクを運転しているならなおさらです。
自分で運転していなくても近所を歩いているだけで
事故にあう可能性はありますものね。
毎晩、比較的交通量の多いところをウォーキングしていますし
とりあえずボーッとして歩かないように気をつけます。
さてさて
本日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
ニコマートの修理依頼もコンスタントにありますね。
ちょくちょくこのブログにも登場するので
毎度同じようなことを書きますが
発売は1967年。それまでの「ニコマートFT」をベースに
ニコマートシリーズでは初めて開放F値補正操作を取り入れ
絞り環を往復させるだけで開放F値の設定が完了するようになりました。
それまではASA設定ダイヤルで使用レンズの開放絞り値を
セットする必要があったのです。
ファインダー内に設定SSも表示されるようになり
露出計は中央重点測光が採用されています。
基本的な構造は変更なくシャッターは
お馴染みのコパルスクエアSで
その構造上の都合もありSS設定はマウント基部で行います。
ユニットシャッターの採用もありますが他にも
前板とミラーボックスのダイキャストを一体化するなど
コストダウンが効率よく行われており
その上で品質面でも妥協しないカメラとなっており
その堅牢性と使いやすさで大ヒットとなったカメラです。
ニコマートシリーズの中でも「FTN」は最大のヒットとなったモデルです。
現存するニコマート機でも「FTN」を見かける機会が
断然多いと思われます。
お預かりしている「ニコマートFTN」は
明らかにミラーの動きが悪い状態で
シャッターは切れなくはないのですが
ミラー動作が目に見えてゆっくりなため
レリーズしてから実際にシャッターが切れるまでに
結構なタイムラグがあり
これではシャッターチャンスを逃してしまいます。
ニコマートFT系は堅牢性と安定性で定評のある
コパルシャッターに関してはよほど羽根汚れがあるものでない限り
シャッターに大きな問題があることは少なく
巻上機構も非常に頑丈にできています。
なにかあるとすればミラーやレリーズ関連のことが多い気がします。
機械駆動部はそれ以外に大きなトラブルは起きにくいですが
露出計周りは比較的トラブルが多く
特にマイラー抵抗の劣化による露出計不安定が多い印象です。
今回は露出計周りは精度はともかくとしても
(もちろん整備時に調整します)
動きに大きな問題はなさそうです。
今回の「ニコマート」は人気のブラックです。
外装のコンディションも年式を考えると非常に良い状態です。
スクリーンにはモデル途中で追加された
スプリットイメージのA型スクリーンが入っています。
それなりの数が出回っているはずなのですが
A型スクリーン装着機は探すとなかなか見つからないのですよね。
まだ取り掛かり始めの段階ですが
これから分解を進めて全体の整備を行っていきます。
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