今日は「ビスケットの日」だそうですよ。
1855(安政2)年のこの日に
パンの製法を学ぶために長崎に留学していた
水戸藩の蘭医・柴田方庵が、同藩の萩信之助に、
オランダ人から学んだ軍用のパン・ビスケットの製法を書いた
「パン・ビスコイト製法書」の書簡を送った。
これが、ビスケットの製法を記した日本初の文書とされているそうです。
ほのかな優しい甘みが美味しいですよねぇ…ビスケット…
ガツンと強烈に甘いものもいいですが
こういう優しい甘さもなんともいいですね。
お茶でもコーヒーでも合います。
思わず「ポケットの中にはビスケットがひとつ♪」なんて
口づさんでしまいます(笑
あとでスーパーでビスケット買ってきます!
さてさて
本日は「ヤシカエレクトロ35GS」のカメラ修理を行っています。
1970年発売のカメラです。
このモデルからレンズが新コーティングの
カラーヤシノンDXレンズに変更されています。
コーティング以外のスペック的にはこれまでと同様で
45mmF1.7の大口径レンズです。
レンズ以外も基本的な部分は1966年発売の初代と大きくは変更されていません。
1973年発売の「GSN」までは初代からの流れを汲むモデルです。
そう考えるとこの形のエレクトロは結構なロングセラーモデルです。
途中で派生モデルとしては「CC」や「MC」等が出ていますが
やはりエレクトロと言えばこの形をイメージしてしまいますね。
初代発売当初から「ろうそく1本の光でも写る」を目指して作られたカメラで
そのための大口径レンズであり
スロ-シャッターに強い電子制御シャッターを搭載します。
露出制御は絞り優先オート専用となります。
初期の電子制御カメラなので電子回路のトラブルが心配されますが
意外に丈夫で同じ時代の他電子制御機に比べても
電子回路トラブルは少ないほうだと思います。
ただ時代を反映して配線が非常に煩雑で
そのあたりの処理に少々苦労もあります。
お預かりしている「エレクトロ35GS」はお決まりの
電池室腐食によりバッテリーチェックも含め
電源が全く入りません。
電池室を見ると底部のマイナス側
蓋側のプラス両方とも緑青が確認できます。
当然ながらマイナス側裏の端子や
ハンダも腐食していて断線状態です。
まずは電源を入る状態にしないと
他に電気関連のトラブルを抱えているかどうかも
判断できません。
エレクトロ35シリーズはコンスタントに修理依頼のあるカメラで
扱うことも多いのでよくあるトラブルのパターンもわかってはいますが
レリーズ軸のブッシュ劣化によるオート不良
レリーズ下部接点不良によるオート不良
シャッター駆動部の粘り
汚れによるマグネットの吸着不良
鏡胴内摺動抵抗の接触不良
同じく鏡胴内摺動抵抗裏側のハンダ劣化による
露出制御不良あたりがよくあるトラブルです。
症状の有無に関係なくこの部分はしっかり対策を打っておきます。
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