リコー500GXのカメラ修理

今日は3月1日ということで
たくさんの記念日が制定されていますね。
そんな中に「豚の日」なんてのがありますね。
米国で制定された記念日だそうです。
最も利口で役に立つ家畜のひとつである豚への感謝を込め
豚の正当な地位を認めることが目的だそうです。
豚肉…美味しいですよねぇ…
シンプルに焼いて食べると豚肉独特のほのかな甘みがあって
あれが何ともいえず美味しいのですよねぇ…
そして比較的お安いですし…(笑
自炊でもかなりの頻度で使いますし
外食で食べるやわらかくて分厚いとんかつも最高ですよねぇ…
そういえば最近お店でとんかつ食べてないですね
以前のようにたっぷり食べられなくなったので
お店のボリューム満点のメニューだと
少ししんどくてちょっともったいないのですよね…
でもたまには食べたいですね…
おなか目いっぱい空かせて和幸にでも行ってみましょうかね。

さてさて

本日は「リコー500GX」のカメラ修理を行っています。
1977年発売のカメラです。
前身となる1972年発売の「500G」の発展型です。
コニカC35の登場と大ヒット以来
このタイプのコンパクトカメラが各メーカーから
いろいろとリリースされます。
リコーでは「500G」からこのタイプのカメラが始まり
1974年には高度に電子化された「エルニカF」が
発売されます。ハイマチック等でお馴染みの
セイコーESFシャッターを搭載した電子制御機です。
おおむね好評でしたが
海外では入手しづらい電池を使用していたことと
電子制御来が故にその電池がないと全く使えなかったこと
マニュアル露出に対応できないこと…等の不満点を補うということで
今回の「500GX」が発売されています。
シャッタスピード優先オートを搭載しつつも
マニュアル露出可能なのは先代の「500G」と同様です。
「GX」ならではの装備としては
バッテリーチェック、フィルムインジケーター、
シャッターロック機構等が搭載され
さらにこのタイプのカメラでは珍しい多重露光機構も備わります。
レバーが変わった場所についていますが
要はフィルム巻上を行わずにシャッターチャージのみを
レバーで行うためにこの位置なのですね。納得です。

なかなか高機能で何でもできる良いカメラですが
お預かりしている「500GX」は
電池室周りが腐食していて電源が全く入りません。
電源がなくてもマニュアル露出で使うことはできますが
露出オートもそうですがやはり露出計が使えないのは困りますね。
小型でどこにでも持っていけるカメラだけに
気軽に簡単にいろいろな機能が使えてこそだと思います。
ファインダー、レンズにもカビや汚れがそれなりにあります。
そしてこのタイプのコンパクトカメラは
コストの問題もあり裏蓋に大量のモルトを貼って
遮光を行うものが多いのですが
「500GX」もかなり広範囲にモルトを使用しています。
そして当然ながらそのモルトは劣化で全滅です。
露出計周りも含めて全体的にリフレッシュして
快適に使える状態に整備していきます。

本来、構造としては比較的シンプルなカメラなのですが
こまごまと機能委が追加されていることと
リコー独特の造りみたいな部分もあって
少々ややこしいカメラです。
細かいところは全然異なるのですが
少しオートハーフの構造にも似た部分があります。
「500G」系のカメラの分解整備はヒサビサなので
資料を確認しつつより慎重に取り掛かっていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。