カテゴリー別アーカイブ: カメラ修理

ニコンFEのカメラ修理

今日はこれといった記念日がない日ですね…
でも今夜は今年最後の満月ですね。
昨夜、ウォーキング中にも
ほぼ真上の高い場所に丸に近い月が輝いていました。
お月見と言えば旧暦8月15日の「中秋の名月」ですが
まだ夏の空気が残る新暦9月・10月よりも
(2024年は9月17日、2025年は10月6日)
晩秋から初冬のこの季節のほうが
空気は圧倒的に澄んでいて月も星もキレイに見えますね。
ただしかなり寒いので防寒対策は必須ですが…
今夜も太平洋側ではキレイな満月が見られそうです。
12月の満月は「コールドムーン」とも呼ばれます。
機会があれば夜空を見上げてみてください。

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
1978年発売のカメラです。
同時期に発売されたニコンFMと兄弟機であり
機械制御シャッターの「FM」に対して
「FE」は電子制御シャッター機です。
電子制御シャッターの恩恵で「絞り優先オート」を搭載します。
ニコマートELの後継機にあたります。
絞り優先オート搭載の関連もありますが
追針式の露出計を搭載し
現在の設定シャッタスピードと露出計が指す
適正シャッタースピードが瞬時にファインダー内で確認できます。
設定絞りも直読窓でファインダー内で確認できます。
オート時にはもちろん、マニュアル露出時にも
非常に使いやすい露出計とファインダー表示です。
ニコマート時代から比べるとボディサイズもコンパクトになり
非常に洗練されたカメラとなりました。
個人的にも非常に使い勝手の良いカメラだと思います。
5年間ほどの販売でしたが堅調な売れ行きで
現存台数も多いカメラです。
当店にもコンスタントに修理依頼のあるカメラです。

電子制御機ということで電子回路内のトラブルが起きた場合は
修理不能になることもあるのですが
FEの修理はそのほとんどが機械的トラブルによるもので
電子回路的な原因で修理不能になることはそう多くありません。
今回お預かりしている「FE」も
ミラーアップしたまま復帰しない状態(M90にしても復帰せず)ですが
シャッターユニットとミラー駆動部の連携が
何らかの原因で正常にリンクしていないことが原因と思われます。
強制的に復帰させても巻上チャージもうまく機能しないので
巻上・ミラー・シャッターユニットの連携が部品変形か何かで
正常に連動しないものと思われます。

まだまだ修理途中の段階ですが
おおまかな原因は突き止められました。
まともに動かせない状態だったので
お預かり時には全く確認できなかったのですが
電気的な制御や露出計関連に問題はなさそうです。
機械的トラブルの解消の上で
それなりの電気的調整を行えば問題ない状態に復帰できそうです。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

キヤノンAE-1プログラムのカメラ修理

今日は12月13日で「正月事始め・煤払い・松迎え」ですね。
煤払い(すすはらい)などをして
年神様を迎える準備を始める日です。
昔はこの日に門松やお雑煮を炊くための薪など
お正月に必要な木を山へ取りに行く習慣があったそうです。
実際にはまだまだこの時期は年内ラストスパートへ
そろそろ鞭を入れる頃ですね
でも12月も月半ば…もう2週間余りで今年も終わってしまいます。
個人的には年末年始が来るからと言って
たいした準備も必要ないですが
休みも取りますし気持ち的には一区切りですね。
まずは年内もう少しがんばっていきましょう!

さてさて

本日は「キヤノンAE-1プログラム」のカメラ修理を行っています。
1981年発売のカメラです。
「キヤノンAシリーズ」の一号機でもある「AE-1」の後継機で
機能的にはその名の通りプログラムオートが追加されています。
機能的な追加として目立つものはそのくらいなのですが
細かく見ていくとあらゆる部分で
ブラッシュアップされたカメラであることがわかります。
ファインダー内表示は指針式からLED表示へと変更され
ファインダーもあかんり明るくなっています。
この時代のカメラらしくやっとスクリーン上の
コンデンサレンズがなくなり
スクリーンのみでこれまで以上に充分に明るい
ファインダー像が確保できるようになりました。
それに伴いスクリーンはミラー側から
簡単に取り外しができるようになっています。
A-1ではスクリーンは下から外せるものの
その上にまだコンデンサレンズが存在していました。
分解して中身を見るともはやAE-1とは全く別世界で
この時代の電子技術の進化スピードが非常に速かったことを
実感させられます。
AE-1ではまだまだアナログ的な制御も多く
リード線を使った配線も多かったのですが
AE-1Pの内部はもはやアナログ的な制御はほとんどなく
リード線もかなり少なくなっています。
いかにも「80年代のカメラ」といった感じがします。
…とはいえその電子制御で動かく機械駆動部の構造は
まだまだ昔のAE-1のままです。
基本的にすべてのAシリーズの機械的基本構造はAE-1がベースです。
よって「シャッター鳴き」に代表されるような
Aシリーズ共通の定番の機械的トラブルはAE-1Pでも起こります。

お預かりしている「AE-1P」はまず電源が全く入りません。
電池室のマイナス側端子はびっしりと緑青で覆われており
これでは電気を通すはずもありません。
電池を入れたままにして放置していた時間が
かなり長かったものと思われます。
端子は磨けばすぐキレイにはなりますがこの状態では
当然ながら電池室裏のハンダや配線が無事なわけもなく
まずはこのあたりの修理を行って電源を入るようにしないと
他のトラブルがあるかどうかの確認もできません。
少しばかり怖いのは電源修理をしっかり行った後で
修理不可能な電子回路トラブルが見つかる可能性が
多少なりともあることです。
ただAE-1やAE-1Pでは妙な弄られ方を過去にされてない限り
電子回路トラブルによる修理不能な案件は稀にしかないので
おそらくは大丈夫かと思います。

画像は取りかかったばかりの時点でのものです。
ここから分解を進めて本格的に修理整備を行っていきます。
あとでわかりましたが結構盛大なシャッター鳴きが起こっています。
ミラーが動かなくなるのももはや時間の問題と思えるほどに
異音だけではなくミラーの動きも鈍くなっていました。
原因箇所は分解整備の過程で丸裸になる部分なので
キチンと対処を行って再発予防も行っておきます。
AE-1同様にこの類のカメラとしては整備性は良好なカメラです。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日は「ダースの日」だそうですよ。
ここでいう「ダース」は森永さんで出している
チョコレートの商品名「DARS」です。
「板チョコが粒になった」という商品コンセプトと
「12コだからダースです」のキャッチフレーズで
1993年(平成5年)に発売されました。
もう30年以上経つのですね…割と最近と思ってました…
板チョコと比べて手軽に食べやすいのですよね。
そして粒状のチョコって他はナッツ類が入っているモノとかが
多くてチョコだけを粒状にしたものって意外と少ないのです
(それでも今は随分増えましたが)
そういう点でも「DARS」は重宝します。
スーパーでついついカゴの中に入れてしまうのですよねぇ…
気分によって「ブラック」や「ミルク」
「ホワイト」「いちご」の通常商品から選ぶこともありますし
期間限定のこれまた美味しそうなものが
結構いろいろ出ているのですよねぇ…
甘いもの好きでチョコ好きな私が頻繁に買ってしまう商品です。
まぁ…食べ過ぎには気をつけないとまた血糖値が…(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
これも修理依頼の多いカメラです。
1966年発売のカメラでミノルタ初のTTL測光の露出計を搭載したカメラです。
さらにこの内蔵露出計は開放測光にも対応しています。
開放測光を実現するためにレンズ側から絞り情報を伝達する必要があり
この伝達機構を搭載したMCロッコールレンズが同時に発売されました。
基本的なマウント自体は従来のオートロッコールから変わってはないので
従来レンズも装着自体は可能ですが開放測光は不可能となります。
さらにこの内蔵露出計はファインダー視野の上下を
2個のCdS受光素子で測光し、風景撮影の場合で空の明るさ等で
全体が露出不足になる傾向を補正できるのが特長です。
現在の分割測光の簡易的なモノとも言えます。
ミノルタではこの測光方式を「CLC」と名付けています。
ミノルタらしい使い心地の良くトラブルも少なく丈夫なカメラで
大ヒットモデルとなりました。
そして発売から7年間生産されるロングセラー機ともなりました。
現存している台数も非常に多く
そのため当店に修理依頼でやってくることも多いカメラです。

基本的にかなり丈夫なカメラなので
全く不動の状態のものというのは少ないかと思います。
今回のSR-T101もシャッターは一通り動作しています。
ただし、やはり機械的な駆動部すべてが
古い油脂や汚れのために動きにくくなっている状態で
シャッタースピードの精度にはかなり問題がありますし
巻上の感触も良くありません。
露出計も電池入れると動作しますが
不安定な上に精度的にも問題がある状態です。
そしてフィルム室はもちろん内部にも使われているモルトは全て全滅で
その影響でファインダー内にはかなりモルト屑が混入している状態です。
やはり全体的な整備を行いリフレッシュして
本来の動きを取り戻す処置が必要です。

マウント部からの絞り伝達
シャッタースピードダイヤルからのSS・ASA感度伝達
ファインダー内SS表示は全て糸連動です。
そのためこの連動糸の処置に多少の知識と段取りが必要ですが
そのあたりがわかっていれば整備性も非常に良好なカメラです。
分解して整備調整を行うことが前提となっている造りになっていて
長く使うこともきちんと考慮された構造になっています。
その点からも非常に良いカメラだと思います。
上画像はまだまだ取り掛かり始めの段階ですが
ここからさらに分解を進めて一通りの整備を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は「百円玉記念日」だそうですよ。
1957年(昭和32年)のこの日に
日本で初めて百円硬貨が発行されたことに由来しています。
戦後初めての銀貨だったそうです。
素材は主に銀(銀60%・銅30%・亜鉛10%)で
図柄は表面に鳳凰、裏面に旭日と桜花、直径は今と同じ22.6mmです。
それまでは板垣退助の肖像の百円紙幣が使われていました。
その後、1959年(昭和34年)、図柄が鳳凰から稲穂へと変更されました。
これは図柄のみの変更で銀貨のままでした。
1967年(昭和42年)、現行の百円硬貨が発行されます。
素材は銀から白銅(銅75%・ニッケル25%)に変更され
図柄も桜の花三輪へと変更されました。
素材の変更は銀の値段が高くなったことが理由として挙げられています。
また、この百円玉に描かれているのは、
日本を代表する桜の山桜(ヤマザクラ)だそうです。
「銀貨」って聞くと何だかワクワクしますよね(笑
残念ながら現在では白銅ですが…
私が幼い頃には頃にはまだたまに100円札をみかけることもありましたね。
百円玉というとやはり1枚握りしめて駄菓子屋に行くイメージです(笑
小学校低学年の頃、毎週水曜日にお小遣い100円玉1枚もらって
小学校のそばにある駄菓子屋に通っていました。
当時は100円ぽっちでも結構いろいろ買えたのですよねぇ…
もう遠い昔の話です(笑

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
最近、また「AE-1」の修理が多いような気がします。
おそらくは偶然だとは思いますが…
シリーズとしても一世を風靡した「キヤノンAシリーズ」の
最初のカメラです。
1976年発売のカメラです。この頃には既に電子制御シャッター機も
シャッタースピード優先オート機もそれなりに普及はしていましたが
「AE-1」はそれらをコンピュータ搭載によって効率化と
低コスト化を一気に進め、AE機の普及を一気に進めたカメラです。
実際にAE-1以前の電子制御機やSS優先機と中身を比べてみても
その洗練さの違いは一目瞭然です。
当時のキャッチフレーズは「連写一眼」で専用のパワーワインダーを
装着すると秒2コマの撮影が可能でした。
この場合でもSS1/60以上の設定ではAEも連動して連写可能です。
いろいろな意味で一気に中級機の電子化と高機能化を進めたカメラだと思います。
もちろん当時は大ヒットしたので現存する台数も非常に多いカメラです。
ただ現存する台数が多いが故にコンディションはバラバラで
電池室の腐食等で酷い状態になっているものもあれば
シャッター鳴きのなれの果てでミラーが全く動かず
不動品になっている個体も多く見かけます。
ただ妙な分解品や水没品でなければ修理は比較的可能なカメラです。

お預かりしている「AE-1」は
ご依頼者様の自宅でずいぶん長い間眠っていたものと思われます。
それでも電池室の腐食等はなく一通りは動作します。
ただし露出計やオートの精度はかなりオーバー目にズレてしまっています。
加えてもうひとつ大きな問題があり
電池を入れるとレリーズの状態に関係なく露出計がオンとなり
ずっと電源が入ったままになってしまいます。
通常はレリーズボタンを半押しした時点で電源オン
レリーズから指を離すとオフが正解です。
この状態だとさすがに電池の消耗がかなり早いと思われます。
いろいろ試しているとレリーズ機構に問題があるらしく
「B」でシャッターを切ると開いたままになってしまいます。
電池を抜けばシャッターが閉じるような状態です。
でも巻き上げた瞬間に切れるわけではないのですよね。
ちょっとあまりみかけないパターンのトラブルです。
いずれにしてもレリーズSW周りの動作不良が原因と思われます。

通常の整備清掃を行いつつレリーズ機構の修理をも行います。
まだ確定ではありませんがおおよその原因も突き止められました。
レリーズに連動して動く部品の固着が原因かと思われます。
オートの精度不良もSPD周りの清掃を行った上で
最終的に調整で対処していきます。
冒頭で「電子制御機として一気に洗練され」みたいなことも書きましたが
それまでの同様の機種に対してはそうですが
それでもその後の80年代のカメラやAE-1Pあたりと比べると
まだまだアナログ的部分が残っています。
意外と整備性を少しばかり厄介にしてしまっているのは
そういうアナログ的部分だったりします(苦笑)
それでもこの類のカメラとしては整備性は良好な上に
意外と丈夫にできている良いカメラです。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ニコマートFTNのカメラ修理

今日は12月8日ということで「御事(おこと)納め・御事終い」ですね。
私の育った地域では「御事納め」の風習はなかったのですが
こうやって毎年調べるたびに12月8日が「御事納め」と刷り込まれていると
何だか12月8日がくると「あー「御事納め」で年末が近いなぁ」と
感じるようになりました(笑)
この日は農作業など一年の作業が終わる日であり
農事が終わることを祝って行った行事のことも意味するそうです。
2月8日には農作業など一年中の行事の始まりである「御事始め(おことはじめ)」または「事始め」があるのに対し
この日はこれを終えることから「御事納め(おことおさめ)」
または「事納め」というのだそうです。
この日には、里芋・こんにゃく・にんじん・小豆を入れた
「御事汁」を食べる風習があったそうです。
何だか具沢山の豚汁が食べたくなってきました…(笑
日付的には「御事納め」ですが
静かに仕事が終わるにはまだ早いですね。
ここから年末までが個人的にもラストスパートです!!!

さてさて

本日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
ニコマートシリーズはフラッグシップの
「ニコンF一桁機」に次ぐ中級機のブランドです。
機械制御シャッターのFT系と電子制御シャッターのEL系に
大きく二分されます。
ニコマートFTNは1967年発売のモデルで
最初のニコマートFTをベースに
開放F値補正操作を取り入れ
絞り環を往復させるだけで開放F値の設定が完了するようになりました。
いわゆるニコンの「ガチャガチャ」です。
ニコンの非AiのTTL開放測光機は使用レンズの開放F値を
ボディ側に設定してあげないと露出計が正しく作動しません。
その設定方法が「FTN」では簡単になりました。
加えてファインダー内に設定SSが表示されるようになり
測光方式も中央重点測光が採用されました。
基本的構造は変わりなく
使いやすさの点でブラッシュアップされたカメラです。
そして何といってもニコマートFT系は基本的に非常に丈夫なカメラです。
丈夫さ・堅牢さといえばフラッグシップの「F一桁機」の
代名詞でもありますがニコマートFT系も
それに負けず劣らずの丈夫さを誇ります。
さすがに露出計関連は経年劣化もあってトラブルは多いですが
核といえるシャッターや巻上は現在でも
ある程度の整備を行えば非常に安定して動作します。

お預かりしている「ニコマートFTN」は
露出計が多少不安定なことと
シャッターは動作していますが高速シャッターに
少しばかり精度不良があるような状態です。
動作自体は一通り行えますが
さすがに発売から50年以上経過するカメラなので
機械的な部分にも積年の汚れや古い油脂類の影響で
動きに重さや鈍さが見られます。

この時代のカメラにはお馴染みの
コパル製ユニットシャッターを搭載します。
それも関連して整備性も非常に良好なカメラです。
画像はまだ取り掛かり始めですが
ここから一気にシャッターユニットを降ろすところまで
分解整備を進めていきます。
並行して露出計の配線等の劣化部分を交換していきます。
マウント部に仕込まれているマイラー抵抗の劣化が
弱点と言えば弱点ですが大抵の場合は
抵抗の清掃で安定する場合が多いです。
ただし清掃しすぎは抵抗体の剥がれに繋がるので厳禁です。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ヤシカエレクトロ35GXのカメラ修理

今日は「音の日」だそうですよ。
1877(明治10)年のこの日に
アメリカの発明家トーマス・エジソンが
自ら発明した蓄音機「フォノグラフ(Phonograph)」で
「メリーさんの羊…」の音を録音・再生することに
成功したことに由来しています。
蓄音機は、白熱電球・映写機と合わせて
エジソンの三大発明と言われているそうです。
この日がオーディオの誕生日ともいえるわけですね!
私はオーディオが趣味というほどではありませんが
昔から音楽を聴くのは好きなので
レコードやカセットテープが聴ける環境は維持していますし
よく考えたら安物ですが真空管アンプもありますね。
たいした音は出てませんが手間暇かけて
昔夢中になったレコード聴くのは楽しいですよ。
オーディオや音楽、カメラや写真、クルマやバイクもそうですが
趣味の世界っていうのはどれもキリがないですね。
だからこそいつまでも楽しいのでしょうが…(笑

本日は「ヤシカエレクトロ35GX」のカメラ修理を行っています。
1975年発売のカメラです。
エレクトロ35シリーズとしては最終機種となるカメラです。
初代から比べると小型化も進んで随分小さくなりました。
ギュッと凝縮されて洗練されたイメージが湧くカメラです。
それでも初代から続く「ろうそく1本の光で写る」カメラを目指すという
コンセプトは脈々と息づいていて
初代同様に大口径レンズ・カラーヤシノンDX45mmF1.7を搭載し
低速シャッターや長時間露光に強い電子制御シャッターを備え
絞り優先オート専用機として露出を制御します。
このあたりの基本的な機能と考え方は最後までブレません。
黄色・赤の矢印で絞り操作を促す露出警告灯も初代から変わりません。
エレクトロを何世代か使い続けている方は
使い方に迷うようなことはないのではないかと思います。
GXは最終機種ということもあって完成度の高いカメラだと思います。

お預かりしている「エレクトロ35GX」は
おそらくご依頼者様のご自宅で
かなり長い間仕舞い込まれていたものと思われます。
ケースに入れた状態だったのだと思いますが
そのカメラケースもガチガチに硬化していて
しなやかさはまったくありません。
ケース外装もカビ等でかなり傷んでいます。
ケースだけではなくその中にあったカメラ本体も
湿気を閉じ込めてしまっていたと思われ
レンズはファインダーには盛大にカビが生えています。
レンズは清掃しても若干のカビ跡は残るかもしれません。
それでも普通に撮影できるレベルには何とかなるかと思います。
そして残念ながら電池が入れっぱなしです。
GXの使用電池はNR52型水銀電池が2個です。
中から緑青だらけになった電池がゴロンと出てきました。
電池室の内部もかなり腐食していますし
その裏側に配線されるリード線もハンダからなにから
完全に腐食していてもはや全く通電しない状態です。

電子部品関連のトラブルも心配ですが
まずは普通に通電するようにしないと
確認すらできません。
通電した上で修理不可能な電子部品トラブルが発覚すると
結構なダメージなのですが(苦笑)
やってみないことには判断できないので
慎重に修理を進めていきます。
しかしながらエレクトロ35はシリーズを通じて
比較的修理不可能な電子部品トラブルは少ないので
おそらく何とかなるとは思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ニコンEL2のカメラ修理

今日は「アルバムの日」だそうですよ。
CDやLPのアルバムではなくて
写真のアルバムです!
フエルアルバムでお馴染みの
ナカバヤシ株式会社さんが制定しています。
日付の由来は
一年最後の月の12月はその年の思い出を
アルバムにまとめる月。
そして「いつか時間が出来たら」
「いつか子どもが大きくなったら」
「いつか、いつか…」と後回しにされることなく
アルバムづくりをしてもらいたいとの願いを込めて、
その5日(いつか)を記念日としたものだそうです。
この日をきっかけに今年のアルバムを作りましょう!
アルバムはきちんと整理されているとまた取り出して
眺めることも多くなります。
これが見始めると止まらないのですよね…
私も近年は撮りっぱなしでデジタルデータにした後は
日付別のフォルダに放り込んだまま…ということが正直多いです。
紙に出して冊子としてアルバム化しておくと
やはり大事に扱うようにもなりますし思い入れも増します
全てとはいかなくてもお気に入りの写真はアルバムに
少しだけ大き目にプリントして
アルバムに貼っておくことをお勧めします!

さてさて

本日は「ニコンEL2」のカメラ修理を行っています。
モデル名は「ニコンEL2」ですが実質的には
「ニコマートEL2」といったほうがわかりやすいかもしれません。
1977年発売のカメラです。
ニコマートELをAi化したカメラです。
機能的にはAi化以外はニコマートELやELWと変わりないのですが
中身は随分と様変わりしています。
「ニコマートEL」というよりも「ニコンFE」に近い
電子制御回路になっています。
巻き戻しクランク部の構造等もほぼFEと同じ構造です。
この「EL2」発売の翌年には満を持して新世代の
FEがデビューします。
「EL2」の開発は同時期にデビューしたFMやFEと並行して行われていて
中身、特に制御系はほぼほぼFEと言ってよいようなカメラです。
電子基板もフレキ化されています。
生産期間が短かったことあり現存する台数は
それほど多くないカメラでもあります。

お預かりしている「EL2」はまずファインダーを覗いて見て
少々ビックリです。
黒い蜘蛛の巣状に視野全体にプリズム腐食が広がっています。
これほど腐食の酷いものは少し珍しいほどです。
とてもまともに撮影に使える状態ではありません。
他、露出計やオート制御にも精度的な問題もありますので
一通りの整備を行いつつプリズムは交換で対処いたします。

画像ではわかりにくいですが腐食も一部写りこんでいます。
とりあえずはプリズムを降ろしただけの状態ですが
これから分解をさらに進めて通常整備も行っていきます。
銘板は「Nikomat」ではなく「Nikon」ですね。
でも正面のペンタ部には「EL」のロゴも入っています。
基盤もぱっと見は「FE」と見間違いそうになります。
今回は問題ないのですが
ニコマート系のプリズムも腐食のない中古品の入手が
少々難しくなってきました。
明らかに一目でわかるほどの腐食の酷いものは少ないのですが
多少の点腐食や一部腐食の始まっているものが
現存しているものに非常に多い印象です。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ミノルタハイマチック11のカメラ修理

今日は「ビフィズス菌の日」だそうですよ。
日付の由来はフランスの小児科医のアンリ・ティシェ氏が
パリの生物学会で「ビフィズス菌」の発見を発表した日である
1899(明治32)年12月2日からだそうです。
善玉菌の代表と言われる「ビフィズス菌」入りの
食品を食べることでおなかを良い状態に保ち
健康を維持してもらうことが目的だそうです。
子供の頃にヤクルトミルミル配達してもらってましたねぇ…
甘さが抑えめで飲みやすいのです。
大人になってから飲む機会ないけど
今度買ってみようかな…
ビフィズス菌云々はともかくとしても
プレーンヨーグルトは積極的に
毎日食べるようにしています。腸内環境大事です!
ただ…ついつい蜂蜜かけすぎちゃうのですよねぇ…(苦笑
プレーンそのままじゃ食べにくいし…
蜂蜜美味しいからしかたないか…

さてさて

本日は「ミノルタハイマチック11」のカメラ修理を行っています。
1969年発売のカメラです。
「ハイマチック7」からの基本設計を受け継ぐカメラですが
「11」ではシャッターユニットがセイコーALAに変更になったこともあり
露出モードはシャッタースピード優先オートと
プログラムオートとなりマニュアル露出は搭載されなくなりました。
それ以外は基本的な構造は「7」や「9」に
かなり近いものがあります。
次のハイマチックの主力モデルは
小型化され電子化も一気に進んだ
「ハイマチックE」なので
前期のハイマチックらしい少し大柄なボディや
この時代らしい機械式レンズシャッター
数字で表されるモデル名はこの「11」で国内版は一区切りとなります。
個人的には「ハイマチック」といえば
「7」「9」「11」のイメージが強いですね。
レンズはハイマチックといえば
やはり大口径のロッコール45mmF1.7です。

お預かりしている「11」はまず露出計が電池を入れても動きません。
マニュアル露出の搭載がなくなってしまった「11」では
まずは露出計が動かないと話になりません。
ただ露出計本体やCDSには問題なさそうなので
配線の劣化やハンダ付け劣化等で接触不良が起きているものと思われます。
そして昨日のブログのコニカC35FDと同じパターンで
絞り羽根が固着したまま全く動きません。
シャッターはとりあえずは動作しています。
昨日も書きましたが指針挟み込み式でオート及び絞り制御する機構の場合
絞り羽根は非常に小さな力で駆動されます。
当然ながらなずかな羽根の汚れや油脂の付着で簡単に固着します。
経年の関係で油が滲み出してしまうのは未整備では防げませんが
羽根の状態は常にごくごく軽い力で
スムーズに動く状態にしておかなければいけません。

「7」や「9」と同じく
ボディの大きさに余裕のあることもあり
整備性は非常に良いカメラです。
まだ取り掛かり始めですが
露出計の配線やハンダ付けはこれからやり直して
まずは安定して露出計が動くようにしていきます。
並行してシャッターユニット側の整備も行い
シャッター羽根や絞り羽根が本来のスムーズさで
ストレスなく動くように羽根洗浄や整備調整を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

コニカ35FDのカメラ修理

今日は1日ということで
たくさんの記念日が制定されていますね。
そんな中に「カイロの日」が制定されています。
日付の由来は「カイロ」の需要が高くなる時期である
12月の最初の日だからだそうです。
カイロ(懐炉)は、日本生まれの日本独自の保温具です。
石を温めて布に包んで懐に入れた江戸時代の「温石(おんじゃく)」が
ルーツと言われています。
大正時代には、ベンジンの気化ガスと白金の触媒作用を使って
燃焼させる「ベンジンカイロ」が登場し一般的に使われていました。
その後、1978(昭和53)年に、袋から取り出して振るだけで
温かくなる使い捨てタイプのカイロ「ホカロン」が商品化されると
瞬く間に普及し、ベンジンカイロに取って代わりました。
昔ながらのハクキンカイロも持っていて
たまに使っていますがここ数年で一気に寒さに弱くなったので
ハクキンカイロ1個入れておくくらいでは
全く物足りないのですよねぇ…
で、使い捨てカイロを背骨に沿って背中に4枚貼ります。
(これがめちゃくちゃ効きます!)
あとは太ももの前側に1枚づつ貼って
とりあえず仕事中はこれでなんとか持ちこたえます(笑
さすがに今季はまだ使っていませんが
もう少し冷え込むとカイロ大活躍の時期がやってきます。
とりあえず使い捨てカイロ60枚は既に準備しています。
1月~2月はおそらくそれでも毎週のように買い足すと思います(笑
仕事場はエアコン入れても
下から冷えるのでカイロに頼ってしまうのですよね…

さてさて

本日は「コニカC35FD」のカメラ修理を行っています。
1973年発売のカメラです。
大ヒットモデル「コニカC35」をベースに
大口径レンズのヘキサノン38mmF1.8レンズを搭載し
シャッタースピード優先オート露出とした高級機です。
当然ながらレンジファインダーも搭載です。
この次の「C35」は世界初のフラッシュ内蔵カメラ
「C35EF」となってしまうので
当店で扱う「C35」はこの「FD」までとなります。
高級機となっても余計なシャッターロック等は介入しておらず
露出計が振り切っていても振れてなくても
とりあえずはシャッターを切ることができるのは
ベースの「C35」と同様です。
個人的には強引にシャッターを切りたい場面もあると思うので
露出計に依存したシャッターロックがないのは賛成です
(マニュアル露出が可能であれば
オート時ロックはあっていいと思うのですが)
シャッターユニットはコパル製で
B/1s~1/500をカバーします。

お預かりしている「C35FD」は露出計は動作してはいるものの
絞りが最少絞りで固着したまま全く変化しません。
SSをどこに設定しても明るかろうが暗かろうが
絞りは最少絞りで切れてしまいます。
絞り羽根が油分や汚れで固着してしまっているようです。
このタイプの指針挟み込み式のSS優先オート機では
オート時に絞り羽根を露出計と連動して動作させます。
このときの動作及び羽根の戻しを
非常に小さな力のバネで駆動しています。
そのため絞り羽根は非常に軽くスムーズに動く状態でないと
狙った絞りまで絞れなかったり
今回のように固着したままになってしまいます。
このタイプのカメラではシャッター羽根よりも
固着しやすい部分だと思います。
マニュアル露出がないので露出計の精度がある程度は出ていないと
まともな写真は撮れません。
露出計は何とか動作しているのですが過去に電池室に
かなりの腐食があったらしくその修復跡が
外見にも内部にも残っています。
多少そのあたりの処置で接触不良があるようで
露出計がかなり不安定な上に精度もよろしくありません。
そのあたりも並行して処置を行っていきます。

まだ取り掛かったばかりの状態です。
まずはこれからシャッターユニットを降ろして
シャッター羽根、絞り羽根の洗浄清掃を行います。
レンズを外したりしているうちに
絞り羽根が少し開いてきたのですが
やはりべっとりと油滲みが見えてきました。
駆動部も含めて徹底的に洗浄しないといけません。
レンズには過去のカビ跡等が若干残っていて
これはもう除去できませんが
それでも状態はかなり良いほうかと思います。
気持ちよく使えるように各部の整備を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ペンタックスMGのカメラ修理

今日は「鏡の日」だそうですよ。
「いい(11)ミラー(30)」と読む語呂合わせからだそうです。
ミラーと聴いたらついつい
「あーさやけーのひかりのなかに♪
たつかげはー♪ミラーマーン♪」が
脳内でリフレインされてしまうのですが…(笑
しかし鏡を見る頻度が減りました…
見るたびに自分の劣化具合にイヤになるからなのですが…(苦笑)
朝、洗面台でチェックした後はまず見ることないですね…
中学生の頃とかは「そんなに見なくても…」というくらい
鏡ばっかり見ていたような気がします。(ブサイクなのに(笑))
主に髪型が気になるからなのですが…
当時は制服のポケットに手鏡と
コームかブラシが常に入ってましたねぇ
まぁお年頃ですから…
自分を見る鏡はともかくカメラ修理でも鏡というか
ミラーは欠かせない部品ですね。
カメラで使う鏡は表面鏡で少し特殊なものです。
ミラーやレンズがすっきりクリアになると気持ち良いですし
曇ったレンズやミラーではやはり困ります。
今日もがんばって鏡やガラス・レンズもキレイにしていきますよー

さてさて

本日は「ペンタックスMG」のカメラ修理を行っています。
1982年発売のカメラです。
「ペンタックスMシリーズ」のカメラとしては最後発となります。
…ということは当店で扱える最新のペンタックスは
この「MG」ということになりますね。
絞り優先オート専用のエントリー機です。
「MV1」の後継機にあたります。
「MV1」では信号機のような3色の簡素な露出計表示でしたが
「MG」ではSSがきちんと表示されるようになり
「Mシリーズ」の基本形でも「ME」と同等以上の表示になりました。
やはりオートだとしてもきちんとこれから切れるSSが
正確に把握できるのは嬉しいですし便利ですね。
スペック的にも「ME」とほぼ同等以上となり
内部を見ると電子技術の進化を感じる部分も多々あります。
…とはいえ基本的な機械的構造は「Mシリーズ」共通のモノであり
そこに関しては基本的には「ME」です。
すなわち「Mシリーズ(MXは除く)」共通の定番トラブル
「ミラーアップしたまま固着してしまう」
巻き上げても「ミラーチャージが完了せずシャッターセットできない」という
トラブルが「MG」でも多発します。
いつも書きますがこれからはミラー駆動部の
ゴムブッシュが溶解し動きを妨げてしまうことが原因です。
今回、お預かりの「MG」もミラーアップしたまま
何もできない状態でお預かりしました。

整備性は「Mシリーズ」共通の仕様で
なかなか良好ですが
基盤がフレキになった関係とコストだと思われますが
基盤をミラーボックス側に差し込むソケットがなくなり
全て配線で各接点を繋ぐ形式に変更されています。
そのため配線の処理は「ME」よりだいぶ手間がかかります。
そしてこれも「Mシリーズ」及び
この時代のペンタックス機共通の仕様ですが
ボディに隙間が多くそれを埋めるために
内部モルトを多用していています。
当然ながらすべて劣化しており粘着質となったそれが悪さをします。
「Mシリーズ」機の整備はゴム部品やモルトの劣化の対処に
その大半が費やされるような気がします。
反対に言えばそれら以外には大きな弱点はありません。
電子制御機ですが電子回路関連のトラブルは
かなり少ないカメラだと思います。
劣化しやすい部品の場所や対策はわかっているので
これから慎重にその処理を進めたうえで
各部の調整を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。