月別アーカイブ: 2017年4月

オリンパスOM-1のカメラ修理

お店に通う道すがらに見た感じだと。。。
昨日が小学校の入学式。。。今日が中学校の入学式。。。かな?
みなさん、きっちりおめかしして通われていました。
もはや、自分の入学式なんてぼんやりとしか覚えていませんが
昔のアルバム引っ張り出せばもっと思い出せるかな。。。
目が衰えるまでは大量に写真を撮ってくれた
じいさまには感謝の言葉しかありません。
写真は遠い記憶を思い出すきっかけにもなるので
やはりしっかりプリントで保存しておきたいですね。

さてさて

本日はオリンパスOM-1のカメラ修理を行っています。
プロも使用する高級一眼レフでありながら
他機種とは一線を画して小型軽量に作られた
人気のモデルですね!

今回、お預かりしているOM-1は
ご依頼者様のお父様のカメラだそうです。
冒頭の話ではありませんが
このOM-1でご依頼者様の幼少時代も撮ったのでしょうね。
しばらく撮影には使われていなかったようで
モルトは全滅、ファインダー内にもかなり汚れが見受けられ
高速シャッターでは露光ムラがあります。
加えて露出計は電池を入れても全く動きません。

少し前にも書きましたが
OM-1の露出計不動の原因で多いのは
絶縁用樹脂ネジの破損が多く、
次に他のカメラでも多い電池端子及びリード線の腐食、
あるいは電源SW部の接触不良。。。といったところなのですが
今回は樹脂ネジを使っているタイプではなく、そこは問題ナシ
テスタであたってみても、電源SW部を含め
導通は問題なし。。。ということは。。。
今回は露出計内部の断線が原因のようです。
露出計に直接、電圧をかけてみても全く動きません。。。
こうなると露出計は交換するしかありません。

今回、OM-1の定番であるプリズム腐食はなかったのですが
その原因となるプリズムにかかるモルトは
劣化してグズグズになっています。
写真ではわかりづらいかもしれませんが
よくこの状態でプリズムは無事だったと思います。
もう少し遅ければ確実にプリズム腐食が出ていたと思われます。

さらに分解を進めてまずはシャッター周りから
点検整備を行います。組み上げる過程で
露出計は交換し、調整を行っていきます。

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ニコマートFTNのカメラ修理

今日は4月6日ということで「しろの日」だそうです。
「城」も「白」もそうですね。
城。。。あまり興味を持って見たことがないのですよねぇ。。。
地元の広島城しか間近でみたことがないかも。。。(汗)
「白」。。。今はクルマ持っていませんが
過去11台乗り継いで、そのうち「白」が5台。。。
やっぱり日本では「白いクルマ」って売れますよね。
ちなみに「白」以外は濃紺系が4台、赤が1台、グレーが1台。。。
クルマはまだまだ欲しいとは思わないけどバイクは欲しいなぁ(笑)

さてさて

今日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
1967年の発売で前身のニコマートFTに
開放F値の自動設定機能(いわゆるガチャガチャ)が搭載されました。
ニコマートだけでなくFフォトミックやF2フォトミックでも
おなじみの「ガチャガチャ」ですが、家から出てきたカメラで
説明書もなく、あまり詳しくない方だったりすると
この「ガチャガチャ」による開放F値設定を知らない方も多いようです。

シャッターはこの頃、大ブレイクし各社の中級機にこぞって搭載された
「コパルスクエア」ですね。
この後もいろいろ改良を加えられながら現在のデジタル一眼にも
搭載される金属羽根縦走りシャッターの先祖でもあります。

今回、お預かりしたニコマートFTNは非常にキレイな外観です。
シャッターも一見快調に切れており、問題なさそうにも見えますが
さすがに油切れの兆候が各所に見受けられます。
測定機で詳しく見てみると後幕(羽根)に比べて先幕(羽根)の
動きが極端に遅く、高速シャッターでは
視野の両端で1段以上、露光量が異なる状態です。
先幕の根元近辺に油か汚れがあって抵抗になってしまっているようです。

他、露出計は今回、1.5Vで合わせますが
現在のままでは2.5段ほどアンダーになってしまっています。
これももちろん調整いたします。

まずはこれから分解を進めてシャッター羽根の洗浄から取り掛かります。
その後、各部点検整備一式を行います。

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キヤノンFTbのカメラ修理

今日は「小笠原返還記念日」だそうです。
1968年4月5日にアメリカから返還されたのですね。
まだ50年も経っていないのですね。
私、あまり遠くに出かけることが少ないので
沖縄も北海道も行ったことがないのですが
小笠原には一度、行ってみたいのですよねぇ。。。
いつになることやら。。。(笑)

さてさて

本日は「キヤノンFTb」のカメラ修理を行っています。
最近、FTbの修理がちょっと多いような気もしますね。
FTbのデビューは1971年、F-1と同じ年です。
F-1の技術をフィードバックして造られた中級機です。
ただ、今回お預かりしたFTbは正確に言うと
その後、マイナーチェンジされたFTb-Nです。
ファインダー内にシャッタースピード表示が追加され
巻上レバーに指当てが付き
セルフタイマーの形状も変更されています。
ファインダー内でシャッタースピードが確認できるのは
やはり便利ですよね。

今回、お預かりしたFTbは外観は非常にキレイで
シャッターも切れてはいるのですが
シャッターをチャージするときにフィルム室から
シャッター幕をよく見てみると
通常は垂直な状態で移動していく
後幕の竿が、斜めに引っ張られていっています。
それで、測定機の光源に向かって
シャッターを切ってみると
明らかに後幕が斜めになった状態で走っているのがわかります。
これではとてもまともに露光はされません。

まずはミラーボックスを外すところまで分解して
シャッター幕の様子を確認してみたところ、
どうやら後幕のリボン(幕を引っ張る部分)が片方
軸から外れてしまっているようです。
幕軸には接着剤で留められているので
劣化により外れることがたまにあります。

これからさらに分解を進めて
リボン再接着を行ってからシャッター周りの
整備、他、各部点検整備一式を行います。

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ニコンFのカメラ修理

今日は「愛林日」だそうですよ。
いわゆる国土緑化の記念日ですね。
いろいろなところで植樹が行われるそうです。
周りが植物の緑で溢れている環境っていいですよね。
もうすぐ山にも新緑の季節がやってきます。
緑に囲まれたなかで思い切り深呼吸したいですね!

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理をご紹介します。
今でも人気は衰えない伝説の一眼レフといっていい「F」ですね。
今回、お預かりした「F」はご依頼者様のお祖父さまが、

「牛を一頭売り払って手に入れたカメラ」 とのことです。

「いや、そんな大げさな。。。」と感じられる方もいるかもしれませんが

ニコンF発売当時の価格が67000円(50mmF2付き)
当時のサラリーマン平均月給が17,354円
(ちなみに現在(2012年)は326000円)。。。と考えると
このお話は全く大げさではないと思われます。

おそらく数十年は使われずに仕舞いこまれていたと思われる
今回の「F」はあちこちの動きが悪くなってしまっています。
まず、シャッターを切ってもミラーが途中までしか上がらず
シャッター幕が走り出してくれません。
応急処置的に走らせてみると高速シャッターは開かず
低速シャッターは開きっぱなしになってしまうという状態です。
付属する50mmF2のレンズはカビに覆われ
ピントリングはグリス抜け。。。といった状態です。

あちこちの動きが悪いものの、
どこかが破損しているというわけではないので
しっかり清掃・整備・調整を行えば
まだまだ十分使える状態にできます。
今回は各部点検整備一式を行いました。
現在、動きが馴染むまで様子を見て
さらに最終調整を行い完成の予定です。

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キヤノンEFのカメラ修理

今日は「五百円札発行記念日」だそうですよ。
1951年のこの日に五百円札が発行されたそうです。
五百円札。。。懐かしいですね~
1982年に五百円玉が発行されるのですが
そのとき私は13歳。。。子供の頃は普通に五百円札が流通していました。
五百円札って青みがかった色をした紙幣なのですが
その後、千円札が伊藤博文から夏目漱石に変わったときに
「五百円札みたいな千円札だなぁ。。。」って思ったことをよく覚えています(笑)

さてさて

本日は「キヤノンEF」のカメラ修理を行っています。
キヤノンEFはいわゆる「キヤノンFシリーズ」の仲間なのですが
その中ではちょっと変わった立ち位置のカメラです。
実はMFのキャノン一眼の中では唯一のコパル製のシャッターを搭載します。
コパル製ということはもちろん金属羽根の縦走りです。
さらに少々変わっているのは
基本的には機械制御のシャッターなのですが
1秒~30秒のスローシャッターでは電子制御となっています。
そのため30秒までのシャッター速度優先AEが使用できます。
ボディ色は精悍なブラックのみ
少し低く構えたペンタ部のデザイン、シャッターレバーと同軸に
配置されたシャッターボタン等、とても良いデザインのカメラです。
ちょっとF-1の雰囲気に似てますよね。すごくカッコ良いカメラです。

今回、お預かりしているEFは電源SW周りにトラブルを抱えています。
電源onにしても露出計が動作せず、さらにシャッターボタンを押すこともできません。
SWの裏側の部品に何らかの問題がありそうです。

少々、余談ですが
EFは本来、水銀電池を2個使用するカメラです。
当然、現在は水銀電池は手に入らないので
スペーサーを入れたり電池アダプタを使うことになります。
EFだけでなくLEDを使用するカメラで何機種かあるのですが
電圧変換型電池アダプタを使用すると
アダプタ内の抵抗が原因でLEDが点灯しなくなることがあります。
EFの場合はバッテリーチェックとスローシャッター作動時に点滅する
軍艦部上の赤いLEDです。
他に何か問題が発生するわけではないので
割り切って使っていただければ大丈夫なのですが
EFオーナーの方は知っていたほうが良いかもしれません。

電源SW部は一部部品の交換が必要なようです。
とりあえずの応急処置をしておいて
他、各部点検整備一式を行いながら処置をしていきます。

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キヤノンFXのカメラ修理

今日から4月!ということで新年度ですね。
環境が大きく変わる方も多いのではないかと思います。
4月1日は「トレーニングの日」ということでもあるそうです。
「新年度のスタートに定期的なトレーニングを始めましょう!」ということみたいですね。
うーん、全く行ってないわけではないのですが
もっと定期的に負荷の高い運動しなくてはいけませんねぇ。。。

さてさて

本日は「キヤノンFX」のカメラ修理を行っています。
「キヤノンFシリーズ」の先陣を切って1964年に発売されたモデルです。
このモデルからレンズマウントもFLマウントに変更されています。
露出計は外光式でH(高感度・低輝度時)・L(低感度・高輝度時)
切替式となっています。
露出計等の周辺機能は今後、どんどん進化するのですが
シャッター周り等、基本的な部分はこのFXの造りをベースに
今後のFシリーズのモデルが展開していくことになります。

お預かりしているFXは
ご自宅でかなり長い間眠っていた個体のようです。
まずは定番のプリズム腐食が見受けられ
全体的に油切れがかなり進んでいます。
シャッター速度の精度も出ていませんが
シャッター音が明らかにおかしく
かなり高域のノイズを含んだ耳障りな音になってしまっています。
これも油切れが原因と思われます。

既に作業は完了していて最終チェックを行っている段階です。
腐食プリズムは中古良品での交換で対応いたしました。
付属しているFL50mmF1.8レンズは
カビがかなり見受けられたので清掃を行いました。

昔のキヤノンの一眼レフ(Fシリーズ・Aシリーズ)は
他のメーカーに比べても
スタイリッシュでカッコ良いカメラが多いと思いますが
その1連の「キャノンらしいカッコ良さ」というのは
このFXから始まったのではないかと個人的には思っています。
もちろん中身も非常にしっかり造りこまれた
高級感溢れる造りとなっています。

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