月別アーカイブ: 2017年6月

オリンパスペンEEDのカメラ修理

今日は「おまわりさんの日」だそうですよ。
おまわりさんにあまりお世話になっているようだとマズいですよね。
今はクルマもバイクも手放しちゃったので
あまりお世話になることはありませんが
少し前までは1年に1回くらいは
何らかの交通違反で切符を切られていたような気がします(汗)

さてさて

本日は「オリンパスペンEED」のカメラ修理を行っています。
昨日の「ペンS」がいわゆる初代ペンの上位機種でしたが
ペンDシリーズのDは「デラックス」の頭文字の「D」で
シリーズ中最高級であることを示します。
その中でも「EED」はその名のとおり
電子式のプログラムシャッターを装備した「EE」モデルの
デラックス版という感じです。
搭載するレンズは32mmF1.7の大口径レンズです。

EEカメラということで基本的に
電池を入れないことには何も始まりません。
今回、お預かりしたEEDにも電池を入れてみます。
巻き上げてシャッターを押してみても
赤ベロ(光量不足警告)が出るだけでシャッターが切れません。
やはりというかなんというか。。。
露出計が動作していないようです。
実はこのEEDというカメラ、電池室の腐食の非常に多いカメラです。
それも電池室を一見するとキレイなのに
電池室裏端子が腐食して断線しているものが多いです。

写真に写っている丸い部品が電池室です。
リード線がハンダ付けされた部分は
腐食して緑青が付いています。
リード線も同様に腐食していました。
今回は電池室及びリード線を交換いたします。
とりあえずオートが動く状態にして再チェックを行い
シャッターユニット等々の各部点検整備一式を行います。

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オリンパスペンSのカメラ修理

最近、このブログの冒頭が
食べ物の話ばかりだなぁ。。。と思っていましたが。。。
今日は「和菓子の日」!
甘いもの好きの私がこれに触れないわけには。。。(笑)
和菓子に限らず「餡子」が大好物です。
コンビニで売っている大福とかでも悪くないですが
たまには、手作りの和菓子を
濃い目の日本茶でじっくり味わいたいですねぇ。。。
本格和菓子のお店、近くにないかなぁ。。。

さてさて

本日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
初代ペンから1年後の1960年に発売された
「ペン」の高級ヴァージョンです。
露出計は付いておらず
露出はマニュアルで設定します。
シャッタースピードは1/8~1/250、
搭載レンズは3cmF2.8のものとF3.5のものが存在します。
そのシンプルさ故に
ペンシリーズの中でも非常に人気の高いモデルです。

今回、お預かりしたペンSは
ご依頼者様が最近、縁あって入手されたものということですが
残念ながら巻き上げてシャッターボタンを押しても
うんともすんともいいません。
何らかの原因でシャッターがきれないようです。

まずはシャッターが切れない原因を探りますが
どうやらシャッター羽根に油がべったり付いているようです。
このため羽根同士が吸着してしまい
全く動かないようです。

本格的に分解にかかるまえに
レンズやピントの状況も確認します。
すると。。。あれ?ピントが明らかにおかしいです。
ピントリング上の指標、1mあたりで
既に無限遠が出てしまっています。
もちろん、1m以降は全てオーバーインフです。
これでは目測で合わせても確実にピンボケですね。
組み上げ時にピント出しを正しく行います。

露出計ナシのレンズシャッター機なので
基本的な造りはシンプルです。
まずはシャッターユニット及び絞りユニットから
整備に取り掛かります。

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キヤノンF-1のカメラ修理

今日は「生姜の日」だそうですよ。
生姜。。。生姜焼き、かつおのたたき、ジンジャーエール。。。
あ、もっと身近なものが。。。冷奴!
冷奴には生姜とポン酢ですよねぇ。。。
こっち(関東)に来てから
冷奴にしょうゆをかけることが多いことを知ったのですが
私としては。。。しょうゆじゃしょっぱすぎる。。。
(地元風に言えば「からすぎる」)
やっぱり冷奴にはポン酢ですよねぇ。。。(笑)

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
発売は1971年ですが
開発開始はその6年前、いわゆる「プロ指向の一眼レフ」を
長らく欠いた状態だったキヤノンが
「悪条件下での酷使に耐え抜く信頼性」を
一番の目標に掲げ開発した当時のフラッグシップ機です。
それまでニコンF、F2の独壇場だった
「プロ用一眼レフ」に真っ向から対抗したカメラでもあります。

そのスペックもさることながら
F-1のスタイリッシュさには今見ても惚れ惚れします。
お預かりしたF-1は比較的初期のモデルで
年月を感じさせる外観ではありますが
ご依頼者様が長らく大切に使ってきたことが
よくわかる状態です。
定期的に動かしているおかげもありシャッター等々の
可動部分は比較的良好な状態なのですが
ご依頼者様のお話によると
「ときどきミラーアップしたままになる」とのことです。
これを機会に各部リフレッシュしてまたお使いになりたいとのことです。

詳しくチェックしていくと
ご指摘のあったミラー駆動部はやはり油切れの兆候が見られます。
シャッター幕軸にも油切れの兆候が見受けられ
SSは1/2000で実際は1/1000しか出ていない状況です。
スローガバナーも少々固着気味です。
露出計は多少アンダー気味です。

まだ現状をチェックしながら分解に取り掛かり始めたところですが
これから本格的にシャッター・ミラー駆動部から
分解整備に取り掛かります。

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オリンパス35DCのカメラ修理

今日は「手羽先記念日」だそうですよ。
いいですねぇ~
この言葉を聞いただけで
香ばしくって熱々の手羽先が食べたくなってきます。
でも、私の好みとしては
素揚げに塩だけでいいのですよねぇ。。。
中京圏の手羽先はスパイシー過ぎるのと
タレの味が強すぎちゃって。。。(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパス35DC」のカメラ修理を行っています。
コンパクトで非常によく写ることで
根強い人気のコンパクトカメラです。
シャッターは機械制御ですが
露出計の針を挟み込むタイプのオート露出となっており
光量不足の場合はロックがかかります。
すなわち電池を入れてある程度、露出計の針が振れていないと
シャッターが切れないということです。

35DCには大きく前期型と後期型に分かれます。
今回、お預かりしているのは
バッテリーチェックボタン&ランプの付いた後期型です。
他にも前期型との違いはシャッターボタンの材質、
強制的にシャッターを切る「F」ボタンが
BCボタンと兼用になった。。。くらいだと思われます。

少し前にご紹介した35DCもそうだったのですが
今回もフィルム感度リングが固着しています。
原因は感度リングの変形です。
前枠側からある程度の力が加わると
比較的変形は起こりやすいと考えられます。
実はこれ、35DCには多いトラブルで
感度リングの変形が起こると
現在セットしている感度設定から動かすことができなくなります。
対処方法は感度リングの交換が一番簡単で確実です。

他、シャッターの状況やオート・露出計のチェックをしたところ
相当明るい光を当てても露出計の指針は
半分くらいまでしか振らないことがわかりました。
前回も同じような症状があり、そのときは指針が
微妙に曲がっているせいでひっかかっていたことが
原因だったのですが、今回は引っ掛かりはなく
どうやら受光体(CDS)の劣化によるものと思われます。
これも中古良品と交換で対処いたします。

他、シャッターユニット整備、レンズ清掃、ピント点検
距離計調整、ファインダー清掃等々を行い、修理完了です。
オリンパスは一眼レフもそうですが
コンパクトで使いやすいカメラを得意としていますよね。
今回の35DCも大口径レンズを備えつつも
簡単露出で非常に使いやすいカメラです。

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リコーフレックスニューダイヤのカメラ修理

今日は「恋人の日」ということですよ。
去年もこれ「私には縁がないなぁ」って書いた記憶が。。。(汗)
ブラジル・サンパウロ地方ではこの日に
この日に写真立てに自分の写真を入れて交換する習慣があるそうです。
うーん、とりあえずセルフポートレート撮って
準備だけしておくか。。。(笑)

さてさて

本日は「リコーフレックスニューダイヤ」のカメラ修理を行っています。
「リコフレ」といえばプレスボディのタイプを
(ギアを回して前玉回転式でピントを合わせるもの)
イメージされる方も多いと思いますが
ダイヤシリーズはダイキャストボディのタイプです。
ピントもヘリコイド式で左右のレバーを使って操作します。
プレスボディよりは大きく重くなってしまいましたが
その分、造りはしっかりとしたものに進化したモデルです。
1956年の発売開始です。

今回お預かりしている「ニューダイヤ」は
ご依頼者様のお父様が使っていたものだそうです。
ご依頼者ご本人はこれを使ったことはなく
これを機会に是非フィルムで写真を撮ってみたいとのことです。
随分長い間動作はしていなかったとみえ
いろいろな部分で動きの悪くなった部分が見受けられます。
まずは現状を把握するために
テスト用の120フィルムを入れて
普通の撮影時の動作を一通り行ってみます。
ダイヤはセルフコッキングこそありませんが
フィルム装填はスタートマーク方式です。
スタートマークに合わせて
巻き上げていくとカウンター「1」が出たところで
巻上が止まって。。。あれ?止まりません。
カウンターは1で止まっているのですが
どこまでも巻上ができてしまいます。
巻止めが効かないようです。
他、レンズのクモリ、ファインダーの汚れ
スローガバナの粘り等々が見受けられます。

まず最初に巻止め不良から修理していきます。
巻止めの部品そのものはきちんと動作しているのですが
巻止めの爪先端部が磨耗していて
全くギアにかからないようです。
部品取用の別ボディから巻止め爪を移植して修理いたします。
巻上部が完了したところで
今度はボディ全面部のヘリコイド、シャッターユニット
レンズ、ファインダー等々の修理に取り掛かります。

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オリンパスペンFTのカメラ修理

今日、6月11日はいわゆる「入梅」であり
「傘の日」であり、「雨漏り点検の日」でもあるのですね。
都内は曇ってはいますが傘の出番はなさそうです。
毎年、この時期になると
ビニール傘じゃなくて
ちょっと持ってて嬉しくなるような良い傘が欲しいなぁ。。。と
思うのですが
そういう傘、買うとどこかに忘れてくるのですよね。
うーん、でも今度の休みに傘見に行こうかな。。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
孤高のハーフ判一眼レフである「ペンFシリーズ」ですが
「ペンF」発売から3年後の1966年、「FT」が発売されました。
最も大きな違いは露出計が搭載されたことだと思います。
他にもセルフタイマーが付き、スクリーンはマイクロプリズムとなり
巻上が2回巻上から1回巻上になりました。

今回、お預かりしたFTはミラー駆動部に問題があり
ミラーが完全に上がりきらないため
シャッターが走らない。。。という状態でした。
FTのセールスポイントである露出計は電池を入れても
全く動きません。

ミラー駆動周りのトラブルはペンFシリーズ全体に
よく見られるトラブルです。
何らかの理由で駆動部の動きが悪いことが多く
さらに長年の間に駆動バネのテンションが
抜けてしまっていることも多く見受けられます。
露出計は電池室からのリード線が腐食しているようです。

写真は整備完了後です。
この独特のフォルムも魅力のひとつですよね。
ペンFTは露出計を搭載するために
Fでは通常のミラーを使っている部分に
ハーフミラーを使っていてミラーの後ろに受光部を設置しています。
その影響で若干、Fに比べるとファインダーは暗いですが
実際に使う上では大きな影響はないと思います。
ロータリーシャッターといい
プリズムを多用したファインダーシステムといい
他のカメラには見られないメカが満載されたカメラです。
カメラに興味を持った方、誰もが一度は
欲しくなるカメラだと思います。

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ミノルチナSのカメラ修理

今日は「ミルクキャラメルの日」だそうです。
森永のミルクキャラメルですね。
今でもパッケージは昔のままというの嬉しいですね。
遠足といえば必ずミルクキャラメルが
間食に入っていたような気がします。
今でも山登りするときは
行動食として袋入りのミルクキャラメルを
持っていくことが多いです。
一袋、結構あっという間になくなりますが。。。
うん、何だか食べたくなってきた。あとで買ってこよう(笑)

さてさて

今日は「ミノルチナS」のカメラ修理を行っています。
当時、世界一、薄いレンジファインダー機を目指して
作られたミノルタの意欲作です。
発売は1964年です。
当時はAEカメラはともかく
マニュアルで撮影するような本格派のカメラは
大きくて当たり前。。という風潮もあり
ミノルチナは実際にはなかなか販売が伸びなかったそうです。
今の感覚だと当然同じ機能なら小さいほうがいいですよね。
少し小さめとはいえミノルチナは安っぽさは微塵もなく
40mmF1.8の大口径レンズを備えた高級コンパクトです。
今でも根強いファンが多いのもうなづけます。

今回、お預かりしたミノルチナは
シャッターは快調に切れており
心配されるセレンもまずまずの値を示しています。
一見、何の問題もなさそうなのですが
ファインダーを覗くと。。。二重像が全く見えません。。。
像が薄いとかいうレベルではなく全く見えません。
で、ブライトフレームは一応見えているのですが
大きく斜めに傾いています。。。
ファインダー内ハーフミラーの取り付けがズレている、あるいは
外れかかっているようです。

現状のファインダーを見てみると
やはりハーフミラーは接着が外れてグラグラでした
ハーフミラーそのものも蒸着剥がれが酷いため
今回はハーフミラーを交換いたします。

ファインダーの処置は後から行うとして
まずはこれから分解を進めレンズボードを外し
シャッターユニットやレンズの清掃から取り掛かります。

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コニカC35のカメラ修理

今日は6月9日ということで
「ロックの日」です。
音楽の「Rock」の日でもあり
鍵の「Lock」の日でもあるらしいです。
音楽のロックと言っても
そのジャンル分けも非常に曖昧な気がします。
一番、ロックらしいロックを聴いてたのは
やはり中学生~高校卒業するまでだったかなぁ。。。
基本的に一度購入した音楽ソフト(レコードやCD)は
処分せずにずっと持っているタイプなので
自宅には懐かしいレコードやCDが溢れています。
では今夜あたりは帰宅したら
何か懐かしいレコードでもかけて聴きましょう(笑)

さてさて

本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
「ジャーニーコニカ」で一世を風靡した
ベストセラーモデルです。
初代C35は1968年発売ですが
これをベースとして何種類かの派生モデルも作られました。
今回、お預かりしているのはC35E&Lというモデルで
ベースとなるC35から距離計とセルフタイマーを省略し
よりシンプルとなったモデルです。
目測で大体のピントを決めておいて
スナップをスピーディーに撮るには最適なモデルだと思います。

今回、お預かりのC35E&Lは
まずシャッターを切ったときに絞り兼用のシャッター羽根は
素早く開くのですが閉じるときの動作が
非常にゆっくりで、たまに少し開いたままになってしまいます。
これでは全ての写真が真っ白に露出オーバーとなってしまいます。
加えて露出計が全く動作いたしません。
露出計の指針によってオート露出を制御するカメラなので
これではとても普通に使うことはできません。

露出計不動は電池室裏でプラスとマイナスが
ショートしてしまっているようです。
シャッター羽根の動作不良は
C35特有の羽根を動作させる羽根車の動作不良が原因です。
どちらにしてもレンズボードを外して
全体的にも点検整備一式をこれから行います。

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オリンパスXAのカメラ修理

今日は「ヴァイキングの日」と聞いて。。。
まずはホテルとかの朝食でよくある
「バイキング」を真っ先に思い浮かべましたが
そうではなくて「北欧の海賊」のほうの「ヴァイキング」ですね。。。(笑)
どれだけ食い意地張ってるのやら。。。

さてさて

本日は「オリンパスXA」のカメラ修理を行っています。
発売開始は1979年。オリンパスにはコンパクトで
独創的なカメラが多いですが
このXAも「クラムシェル」と呼ばれた
スライド式のレンズカバーが非常に特徴的なモデルです。
このカメラ以降、スライド式レンズカバーのカメラが
たくさん出てきましたね。

XAには今回の初代XAから
XA1、2、3、4とシリーズ化されるわけですが
この初代XAのみがレンジファインダー(距離計)を備えます。
やはり目測よりは距離計があったほうが便利ですよね
距離計を備えて、ハーフではなく通常の35mmフォーマットで
この大きさというのは本当に画期的だと思います。
同社のハーフ判カメラ「オリンパスペン」よりも
ほんの少し小さいほどです。

お預かりしたXAはピントレバーが固着してしまい
全く動きません。この症状、XAには比較的多いトラブルです。

ところでXAは絞り優先オートで露出を行い
現在、セットされている絞りに対応する
SSをファインダー内に表示するのですが
このファインダー内の露出計は
実際にオートを制御する露出計とは別物です
オートを制御のためのCDS(受光部)は別にあって
その抵抗によって変化する電流によって
シャッターユニットを駆動しSSを決定します。

オート制御に関しては調整がきちんとできる構造になっているのですが
ファインダー内露出計に関しては調整ができるようになっていません。

さらにこのファインダー表示用露出計?のためのCDS(受光部)は
ほとんどのものが劣化してしまっているようです。
(感覚的に5台チェックすると正常なのは1台あるかないか。。。)
正常なCDSを見つけることが非常に困難なため
この部分に関しては修理不能とさせていただいております。

今回お預かりしているXAもファインダー内表示は
1.5段ほどオーバーになってしまっています。
もちろんオートは調整いたしましたので
正しい露出では動作するのですが
ファインダー表示だけが少しズレている状況です。
不思議なことにオート制御用のCDSが劣化しているものは
あまり見かけません。
おまけにファインダー表示用とオート制御用のCDSは特性が違っているため
入れ替えることもできません。

ファインダー内表示の件は残念ですが
他の部分に関しては各部点検整備一式で
非常に快適に動作するようになりました。
デザインも良く、この大きさで
プログラム露出でなく、絞り優先AEが使え
距離計も搭載。。。。普段カバンに忍ばせて
常に持って歩くカメラとしては最適なスペックを備えていると思います。

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ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「緑内障を考える日」だそうですよ。
緑内障に限らず、目は本当に大事にしなくちゃいけませんね。
失明までいたらずとも目が見えにくくなって
手元が見えなくなれば、私もこの仕事やっていけなくなっちゃいます。
日頃から気をつけること。。。っていっても
なかなか難しいのですが
あまり過度な負担をかけないようにしなければいけませんね。

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
少々久しぶりの登場のSPですが
お手軽なM42マウント機ということで
現在でも高い人気を誇る一眼レフです。

発売開始は1964年
50年以上前のカメラですから
未整備のままだといろいろなトラブルが発生します。

今回、お預かりしたSPは外観はかなりキレイなブラックです。
しかしながらシャッターの動きはかなり悪くなっているようで
1/1000に設定しても1/500~1/350くらいで切れているようです。
それから露出計SWはオンにしていても
シャッターを切れば自動でオフにならなければならないのですが
ここも動きが悪くオンになったままです。

さらに露出計はSSダイヤル下の抵抗劣化が原因で
SSを1段動かすだけで必要以上に指針が変化してしまいます。
(ちょっと大げさに言うとF16・1/125で真ん中に合っている指針が
F16・1/60にすると上に振り切ってしまうような状態)

これでは例えば1/125で露出計を正しく合わせても
1/250では全く合わない。。。といった状況になります。
実はこれ、既に状態の良い抵抗が中古個体にも
かなり少なくなってしまっています。
今回は手持ちの中古部品の中から
なるべく誤差の少ないものを選んで移植することで対応します。

SPといえばプリズム腐食が定番ですが
今回は腐食は全くありませんでした。
まずはシャッター幕軸周りの整備から始めます。
これから分解を進めていきます。

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