今日はいわゆる「二百十日」ですね。
立春から起算して210日目ということですが
今年も残り1/3というところですね。
季節的には1年のうちで私の最も好きな秋がやってきます。
朝、冷え込んだときのピンと張った空気感がいいんですよねぇ
ということで今月もがんばってやっていきます!
さてさて
本日は「ニコンF」のカメラ修理を行います。
もはや伝説ともいえるカメラですね。
当店にも修理の依頼の多いカメラのひとつでもあります。
何度も同じようなことを書きますが
基本的には非常に丈夫なカメラで
各部の部品の強度も半端ではありません。
そのため、致命的なダメージを負っている個体は
少ないと思われます。
(ショック品や水没品・分解品は除きますが。。。)
とはいえ、部品ひとつひとつは
しっかりしていても
やはり発売開始から60年近く経過するカメラです。
油切れや内部の汚れで動きはどうしても悪くなってしまいます。
特に長い間、使われずに放置されている個体は要注意です。
今回、お預かりのFもシャッターは動作していますが
測定機にかけてみると高速シャッターは随分不安定です。
定番のスローガバナは固着まではいきませんが
1秒のときに途中で止まりそうになっています。
巻上も少々重めに感じます。
とはいえ、全て分解して古い油や汚れを取り除き
部品の動きをスムーズにしてやることによって
精度はかなり回復すると思われます。
外装もかなりくたびれた部分がございますが
これもできる限り清掃してシャキッとした外観に
近づけたいと思います。
まずはこれから本格的に分解整備に取り掛かります。
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