日別アーカイブ: 2019年5月26日

ペンタックスMEのカメラ修理

今日は「東名高速全線開通日」だそうですよ。
1969年のこの日に大井松田-御殿場間が開通し
既に完成していた名神高速路とも繋がり
関東から関西まで繋がる大動脈となったわけですね。
クルマで好きな音楽でも聴きながら
高速道路を延々走るのは気持ちよいですよね。
クルマにもよるのでしょうが
乗り心地とシートの良いクルマであれば
いくらでも走っていられます。
少し前までは東京-広島間をほぼノンストップで
(止まったのはトイレと給油のための一度のみ)
行ったりしていました。
これが二輪だと頻繁に休憩も取らなくては無理だし
それでも400km超えたあたりから
かなり苦しくなってくるのですよね(苦笑)
まぁ、そのときは2スト250だったから
はなからそんな使い方には向いていなかったのですが。。。(汗)
あぁ。。。高速道路で長距離ドライブいいですねぇ。。。

さてさて

本日は「ペンタックスME」のカメラ修理を行います。
絞り優先AE専用機で非常に軽量コンパクトで
軽快に使うことのできるカメラです。
発売は1976年です。
当時のペンタックスのラインナップ
「Mシリーズ」の中核といって良いカメラだと思います。
セイコー製金属羽根縦走りシャッターを搭載した
電子制御シャッター機です。
ペンタ部に「AOCOマーク」が刻印された
最後のカメラでもあります。

電子制御シャッター機ということで
電気関連の故障が多いかもと想像されるかもしれませんが
ME系のトラブルのほとんどは機械的な部分が多いです。
その代表格はもはやME系では定番中の定番ともいえる
「ミラーアップしたまま固着」です。
今回、お預かりしているMEもやはりミラーアップしたままです。
毎回のことなので原因もわかっていますが
十中八九、ミラー駆動部のゴムブッシュの溶解による固着です。
今回のMEの場合は巻上レバーも
見かけ上は所定の位置にありますが
回してみると途中までは全く手応えがなく
そこから先へは全く動かない状態です。
おそらくこれもミラー駆動部が関連しているものと思われます。
まずはこの状態を解消しないと
露出計やオートが通常に動作しているかどうかもわからないのですが
MEであればそれほど大きな問題はないと思われます。
ただ、少し心配なのは
セルフタイマーレバー周りの部品や
モードダイヤル切替のプッシュボタンが欠落しているのです。
いや、それ自体は補充すればよいのでいいのですが
この辺が欠落してるということはほぼ間違いなく分解品だと思われます。
中身がおかしなことになっていなければ良いのですが。。。

これから本格的に分解整備に取り掛かります。
とにかく動作部分は全て清掃を行い
必要な部分には注油を行います。
それを行った上でオート露出の調整等を行います。

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