日別アーカイブ: 2019年5月31日

ミノルタXDのカメラ修理

毎月31日(31日だから毎月ではないな。。。(笑))は
「菜の日」なのだそうです。
「菜」は野菜の「菜」ですね。
1日350g以上の野菜と200gの果物を食べましょう!とのことだそうです。
果物はその気になれば簡単にクリアできそうですが
1日350gの野菜はなかなかの難関ですねぇ。。。
私、野菜を全く食べていない日も多いと思います。
うーん、何とかしないといけないなぁ。。。
自炊する時間的余裕がなかなか持てないのですが。。。(汗)
とりあえずコンビニでサラダ買っておこうか。。。(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタXD」のカメラ修理を行っています。
ミノルタらしい使い心地の良さと
端正なスタイリングが非常に魅力なカメラです。
世界初の両優先(絞り優先、シャッタースピード優先)AE搭載機ということで
当時は非常に注目されました。
発売は1977年です。
翌年、ライバルでもあるキヤノンA-1がプログラムAEも搭載し
華々しくデビューしましたが
XDもシャッタースピード優先AE時に適正露出が得られない場合は
SSをシフトして適性露出を得るという機能があり
実質的にプログラムAE的に撮影することもできます。
発売当時は機能的な部分が大注目されていましたが
今となってはそういう部分よりも
ミノルタらしいスムーズな巻上げ
明るくてピントのキレが非常に良いアキューマットスクリーン、
角の取れた上品なシャッター音。。。等々の
抜群の使い心地が最大の魅力だと思います。
使い心地という面では先代モデルにあたるXEも捨てがたいですが
随分とダウンサイジングされコンパクトになり
凝縮感の高いデザインもXDの大きな魅力です。

うーん、やはりカッコ良いですね。
しかしながら良い事尽くめではなく
XDは当時から電装系にトラブルの多いカメラと言われていました。
私も仕事柄、いろいろなXDを見てきてはいますが
電子部品の異常や劣化で修理不能な場合も多いカメラです。
今回、お預かりしているXDは
とりあえず一通りは動作しているので
修理・整備不能ということはなさそうです。
XDはその構造上、
シャッターレスポンスがあまり良いカメラではないのですが
状態によっては明らかにレリーズを押してから
シャッターの動き出しに妙な間のある個体を見かけます。
今回はそれほどではないのですが
その予兆が若干見られるのでエアダンパー周りの整備は必須です。
関連してレンズ絞込みステーの動きもやはり良くない状態です。
シャッター羽根に若干汚れによる粘りがあるようで
幕速が妙に遅いことと高速シャッターの精度が出ていません。
オート・露出計も致命的ではないですが
それなりにズレてしまっている状況です。
どれも大事になる前に対処しておけば
安心して使える。。。といった感じですね。

XDは何をするにしても分解するとなれば
一筋縄ではいかずなかなか難易度の高いカメラです。
これから慎重に分解整備に取り掛かります。

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