月別アーカイブ: 2022年5月

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日はこれといった記念日の制定はないので
過去の5月19日に起こったことを調べてみると…
1910年5月19日にハレー彗星が
地球と太陽の間に入り、太陽面を通過し、
地球が彗星の尾の中に入るという現象が起きています。
地球に衝突する、酸素がなくなるなどのデマでパニックになったそうです。
酸素が無くなる期間をやり過ごすために
自転車のチューブが大量に買い占められたりしたそうです。
情報のない当時であればパニックになるのもわかりますよね…
この年のハレー彗星は4月10日ごろには肉眼でも見えるほどになり
4月20日に近日点に達していて
その彗星の尾も4月中頃になって4°ほど確認できるようになり
4月21日には12°までになり肉眼でも尾が見え
最も尾に接近した5月19日には150°にまでなったそうです。
150°ってすごくないですか???
もうほぼ空全体が彗星の尾で覆われているほどでは???
前回のハレー彗星の接近は1986年
ハレー彗星は地球から見て太陽の向こう側にあり
過去2000年以内では最も観測には不向きな状況だったそうです
これは私も覚えています。
予想される次回近日点時刻は2061年7月29日だそうです
うん、次回は残念ながら生きてないでしょうねぇ(笑

さてさて

本日はオリンパスOM-1のカメラ修理を行っています。
ここにきてまたOM-1の修理依頼が増えてきています。
まぁ多少の波はありますが平均してみると
ペンタックスSP系と並んで最も修理依頼の多いカメラですね。
OM-1も相当の大ヒット商品でありロングセラー機でもあるので
相当な台数が現存していると思われます。
長く生産されているカメラなので
基本的な機械構造は同じでも
生産時期によって内部構造や部品の変更も頻繁に行われています。
大きく分けると最初期のM-1及びM-1とほぼ同じ仕様の最初期OM-1
それからMD非対応のOM-1、MD対応のOM-1
SW構造が1Nと同様になったOM-1といった感じかと思われます。
もちろんこれ以上に細かく仕様変更は行われています。
OM-1に限ったことではありませんが
この毎年のように行われる部品変更や仕様変更は
今の時代に修理を行おうとすると意外と厄介な問題です。
部品交換が一切必要ない場合は良いのですが
部品交換をしようとすると生産時期によっては
互換性がない場合もあり注意が必要です。

今回、お預かりしているOM-1はMD対応モデルで
比較的後期のモデルに当たります。
分解してみてわかったのですが
露出計SWも1Nと同様のものになっており
「OM-1」としては最終に近いモデルかと思われます。
シャッターは動作してはいるのですが
精度がかなり狂っていて高速シャッターはかなり問題ありです。
このあたりは単純に積年の汚れ等で
幕軸の動きが悪いものと思われます。
問題は露出計…というか電池室で
電池は水銀電池形状に対応したアルカリ電池が入っていたのですが
かなり長い間入れっぱなしだったようで
電池室の中は緑青だらけになってしまっています。
これでは端子も当然通電しませんが
それよりも配線がダメだろうな…と思いながら
下カバーを開けてみると、やはり予想通り配線も腐食して
断線していました。
上部の基板にまでは腐食は拡がってはおらず一安心でしたが
電池室からの配線はもう使い物にならないので
全て交換で対処します。

画像にも写っていますがSW部は先述した通り
「1N」と同様の構造です。
OM-1独特な底部にあるシャッター制御部も写っていますが
幕軸同様にここもしっかり清掃整備していきます。
プリズムはわずかに点腐食が確認できますが
大きな問題となるほどではありません。
随分過去に整備歴もあるようで定番のプリズム腐食に対する
内部モルトの対策は施されていました。
今回、リフレッシュしておけば
また当分の間は快適に使っていただけると思います。

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ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「ことばの日」だそうですよ。
「こ(5)と(10)ば(8)」と読む語呂合わせからですね
言葉について考え
言葉を正しく使えるように心がける日だそうです。
漢字の「言葉の日」ではなく
ひらがなの「ことばの日」としたことには
手話や点字など広い意味での「ことば」を
知ってもらいたいとの思いが込められているのだそうです。
言葉って難しいですよねぇ
50年以上日本語だけで生活してきても
「難しいなぁ」って思う場面が多々ありますね。
言い方ひとつで思っていることが伝わらないどころか
全く正反対に捉えられたり
メールや文書にするとまた伝わりにくかったり…と
言葉で苦労することは多いような気がします。
自分の言いたいように言葉を選ぶのではなくて
どう伝わってしまうのか…を意識して
言葉を慎重に選ばなくてはいけません
でもまずは言葉に出さなくては
具体的に伝わりませんものね
日本語ひとつにしてもずっと勉強ですねぇ…(笑

さてさて

本日は(も?)ペンタックスSPのカメラ修理を行っています。
いや、最近、本当にSP系の修理が多いですね…
何か流行ってます?いや偶然だとは思うのですが…
60年代を代表するカメラでもあり
大ヒット商品なので現存台数も非常に多く
必然的に修理依頼が多くなるのもわかるのですが
それだけではなくて現在でも人気が高いっていうことでしょうね。
M42マウント機っていうことも要因ですね。
海外の一風変わった描写のレンズも使えますし…
絞込測光なので他社M42マウントレンズを使っても
多くの場合は露出計が使えるというのも魅力のひとつですね。
家の押し入れとかに仕舞い込まれていたカメラが
SPだったということも多いのではないかと思われます。

しかしながらさすがに登場から50年以上経つカメラなので
これまでメンテナンスを行ってこなかった個体は
何らかの不具合を抱えているものが多いと思われます。
お預かりしているSPも外観はそこそこキレイなのですが
モルトの劣化はもちろんのこと
1/1000のシャッターは開いておらず
それ以外の高速シャッターも精度不良
低速時には頻繁にミラーアップしたままになってしまいます。
やはり全体的に長年の汚れや油切れで
動きの悪い状況です。

低速時に頻繁にミラーアップしてしまうのは
パターン的にシャッター幕走行不良が原因で
「ミラーダウンできない」ことが多いのですが
今回はミラーちりとり取り付け部の不具合で
ミラーアップ時にかなり抵抗がかかってしまい
ミラーをあげるだけで力尽きてしまうような状態でした。
いずれにしてもシャッター幕軸、巻上部
ミラー駆動部、動く部分は全て整備していきます。
絞込測光でレンズマウント部からの配線が一切ないので
回路的にもシンプルで整備性も良いカメラです。
しっかりキチンと整備すれば
当分安心して使える状態になると思います。

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オリンパスOM-1Nのカメラ修理

今日は「旅の日」だそうですよ。
1689(元禄2)年5月16日(旧暦3月27日)、
俳人・松尾芭蕉が江戸を立ち、
『おくのほそ道』(奥の細道)の旅へ
出発したことに由来しています。
隅田川から日光街道を北へ進み
下野・陸奥・出羽・越後・加賀・越前など
彼にとって未知の国々を巡る旅は
全行程約600里(約2400km)に及ぶ
徒歩の旅でした。
芭蕉は体が弱かったため困難も多かったそうですが
2年後の1691(元禄4)年に江戸に帰ってきたそうです。
2400kmの徒歩の旅は気が遠くなるような距離ですね…
出発時の芭蕉の年齢は45歳…本当にすごいですねぇ
日々の仕事も生活もあるし
そんな長期に渡る旅なんて私には無理ですねぇ
せいぜい先日のGWや年末年始の墓参り帰省ぐらいで
精一杯です…(苦笑)
それ以前に今更見知らぬ土地に
それほど行きたいとも考えないのですが…(笑
日帰りで行ってこられるような場所でさえ
以前から行きたいと思っていて行けていない場所だらけです…
世の中はもはや今の私には広すぎますね(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1N」のカメラ修理を行っています。
最近、少しペースが落ちているような気もしますが
まだまだ修理依頼の多いOM-1シリーズです。
「軽量コンパクトな機械制御一眼レフ」というジャンルで
ほぼ独り勝ちしてると言ってよいカメラだと思います。
そのコンパクトさを実現するために
通常の一眼レフでは見られない数多くの工夫や
独創的構造を持った独自性の非常に強いカメラでもあります。
現行モデルだった頃はその堅牢性も高い評価を受けていましたが
さすがに登場から50年が経過する現在ともなると
多少華奢な部分が隠せないのも事実です。
…とはいえ整備性もよく考えられたカメラですので
交換のできない部品等が存在するのも事実ですが
大抵の場合がきちんと整備することで
まだまだ使い続けることのできるカメラだと思います。

OM-1Nは1979年委発売された
OM-1のマイナーチェンジ版ともいえるモデルで
機能的にはフラッシュ関連の機能が追加された程度で
それほどOM-1と大きくは変わりません。
ただ内部の部品等はかなり変更が行われていて
OM-1と互換性のない部分も多くあります。
特に露出計SWや露出計回路、
メーター周辺部には大きな変更が行われています。

お預かりしているOM-1Nは
まず露出計が電池を入れても全く動きません。
このパターンで多いのは電池室周りや
配線の腐食や劣化等ですが
今回はそのあたりの状態は良好で
ボディ上部の基板入口までしっかり電流は届いています。
こうなるとOM-1でも1Nでも
怪しまれるのはメーター本体断線かアース不良
あるいは電源SWの接触不良です。
従来のOM-1だとSW不良が最も可能性が高いのですが
1NはSwが大幅に改良されているので
SW部の可能性は低いかな…メーター本体や
アース不良(メーターアース箇所は
1Nになってちょっとややこしいところにある)だと
ちょっと厄介だな…などと考えながら確認を進めていくと
今回は構造の新しくなっているSW部の不良でした…
メーター本体のトラブルでなくて少し安心しました(苦笑)
従来のOM-1よりはトラブルは少ないはずなのですが
やはりSWのトラブルはそれなりにあるようです。
それに今回は大丈夫でしたが
ちょっと構造的に破損しやすい部分もあるので
1NのSW部(従来のOM-1の後期も同じ構造の場合もあり)は
要注意な箇所ではあります。

露出計トラブルの原因は確定しましたが
その露出計の精度もずいぶん狂っていることと
高速シャッターの精度もイマイチなことがわかっているので
シャッター・巻上部を含め
これから一通りの整備を行っていきます。
1Nになってもプリズム周りのモルトは相変わらずで
今回もかなり劣化が進んでおり
一部プリズムにも影響が出ていました。
もちろんこれ以上プリズムに侵食しないように
できる限りの対処も行います。

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ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「水分補給の日」なのだそうです。
日付は高温の環境での水分補給に最適な温度帯は
5度から15度であることが実証されたことから
5/15に設定されているそうです。
水分補給…大事ですよねぇ
特に私みたいに血液ドロドロで血管カチカチだと
ちょっとした脱水状態が
取り返しのつかないことになりますものねぇ(汗)
特にこれから気温が上がってくると
小まめな水分補給が必要ですね。
運動したりウォーキングしているときは
かなり意識しているのでしっかり水分補給していますが
普段の生活の中でも脱水状態にはならないように
気をつけていかなくてはいけまんねぇ…
とりあえずお茶淹れておきましょう…
(それをいいわけにティーブレイクばかりですが…(苦笑))

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
一昨日もSLでしたし、その前はSPFでしたし
SP系のカメラの修理依頼は多いですね
それだけ大ヒットしたカメラで
現存台数が多いということもありますし
現在でも人気が高いということでもあります。
ユニバーサルマウントであるM42マウントの
カメラということもあり
ペンタックス製以外のレンズの選択肢も非常に多く
一眼レフの醍醐味でもある
レンズ交換を楽しみやすいカメラです。
シンプルなねじ込みマウントのため
露出計の測光は「絞込測光」となり
開放測光に慣れてしまっていると
かなり煩わしさを感じますが
これも慣れてしまえばそのシンプルさ故に
測光のクセもわかりやすいかと思います。
先日、SLのブログでも書きましたが
厳密な測光を求める場合には外部露出計という手段も良いと思います。
いずれにせよ使いやすい上に使い心地の良いカメラだと思います。

ただしSPも登場から60年近く経過するカメラです。
先述したよう大ヒットモデルで現存台数は多いですが
コンディションは千差万別で
保管環境やそれまでの修理・整備歴にかなり左右されます。
お預かりしている「SP」はご依頼者様が使い始めて
半年ほどとのことですが
露出計が動いたり動かなかったりと不安定でお困りのようです。
こちらでお預かりしてさらに細かく現状チェックをしてみると
シャッタースピードもかなり狂ってしまっていて
1/1000は今にも閉じてしまいそうなほどしか開きません。
シャッタスピードで言うと1/2300くらいです。
当然ながら1/500も1/250もそれ相応にズレてしまっています。
先幕と後幕の幕速バランスがかなり崩れてしまっています。
加えて定番のプリズム腐食も見受けられます。

電池室の蓋のネジ部に緑青も見受けられたので
何となく予想は付いていましたが電池室裏はかなり腐食しており
電池室裏と配線に繋がる端子部は腐食で折れてしまう寸前でした
実際に確認のためにピンセットで軽くつまむと
その時点でぽきりと折れてしまいました。
露出計が不安定だった原因はこれのようです。
加えてシャッター幕軸、巻上部、ミラー駆動部等々
動く部分は徹底的に清掃を行い古い油や汚れを落とした上で
新しく最小限の注油を行います。
プリズムは腐食のない中古良品と交換です。

整備後再組立てを行いテストを行いましたが
巻上フィーリングやシャッターの精度も含めて
非常にスムーズに動作するようになりました。
これまでの使い心地とは全く異なる気持ちよさになったと思います。
これで安心して使い続けていただけると思います。

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ミノルタフレックスⅢのカメラ修理

今日は「温度計の日」なのだそうです。
水銀温度計を発明した
ドイツの物理学者ガブリエル・ファーレンハイトの
誕生日に由来する記念日です。
温度計…当店には昔ながらのアルコール温度計がありますが
(アルコールとは言いますが実際は着色された白灯油)
これも最近あまり見なくなりましたねぇ
子供の頃に実家に水銀温度計が合って
色が赤い普通のアルコール温度計しか見ることがなかったので
当時、珍しがっていた記憶があります
そうしたらそれを見たじいさんが物置の奥から
青色に着色されたアルコール温度計を出してきて
「これもキレイだねぇ」なんて
言っていたことを思い出しました(笑
ところでファーレンハイトと言えば温度計よりも
やはり華氏(ファーレンハイト度)の提唱ですよねぇ
日本だと摂氏(セルシウス度)が当たり前のように使われていますが
英語圏ではいまだに華氏が使われているところも多いのですよね
速度でいまだにマイルを使ったり距離でフィートを使うようなものかな…
ちなみになぜ漢字表記が「華氏」となったかというと
ファーレンハイトの中国音訳として
「華倫海特」と当てたことからだそうです。
(「氏」は人名に付ける接尾辞)
摂氏はセルシウスの中国音訳「摂爾修斯」からだそうです。

さてさて

本日は「ミノルタフレックスⅢ」のカメラ修理を行っています。
ミノルタフレックスシリーズは
国産としては最初期に造られた二眼レフのシリーズです。’(1937年)
「Ⅲ」はその最終モデルにあたり1954年に発売されています。
その前年には「ミノルタフレックスⅡB」の普及版として
既に「ミノルタコード」が発売されていて
そこからミノルタコードオートマットを経て
ミノルタオートコードに変遷していきます。
「ミノルタフレックスⅢ」は当時の最高級機といえるポジションで
レンズは評価の高いロッコール75mmF3.5を搭載し
シャッターユニットは最高級のセイコーシャラピッドで
SSは1/500~1s・Bとなります。
前モデルの「ⅡB」と同じくファインダースクリーンの中心には
凸レンズが貼り付けられピント合わせも行いやすく
SS・絞り表示はビューレンズ上の窓に集中表示されるようになりました
オートコードもそうですがこれは本当に便利で使いやすいです。
普及版とされた「ミノルタコード(オートマットも含む)」では
採用されなかった機能です。

お預かりしている「ミノルタフレックスⅢ」は
おそらくご依頼様のご実家とかで
かなり長い間眠っていた個体かと思われます。
外装にもサビや塗装剥がれが多く
レンズ・ファインダーはカビや汚れでかなり酷い状態です。
二眼レフではお決まりのファインダーミラーは劣化で
かなり激しく曇っておりスクリーンの汚れも合わせて
とてもとてもまともにピント合わせのできる状態ではありません。
シャッター羽根も粘ってゆっくりしか動作できず
スローガバナも固着してしまっています。
絞り羽根も粘り気味で絞り設定レバーが重く感じます。
この状態で動かしていると羽根が破損する可能性もあるので
ある程度状況が確認できたら
なるべく動かさないようにしておきます。

現状では非常に問題が多く普通に使える状態ではありませんが
長らく放置されていた故の動作不良と汚れが主なトラブルで
どこかが破損しているとかはないようです。
つまりしっかり整備してスムーズに動くようにして
レンズやファインダーをしっかり清掃してやれば
普通に使える状態にはなるということですね。

ファインダーミラーだけは清掃で何とかなるレベルではなく
腐食といってよいほどのクモリ具合だったので
これは表面鏡を切り出して新品と交換しました。
テイクレンズには後玉の表面と
前玉の最後部にかなり強烈なカビがこびりついており
一部コーティングを侵食していたため
カビ跡が若干残りましたが
撮影にはほぼ影響がないほどにはクリアになっています。
シャッターの動作は精度も含め全く問題ないレベルになっています。

これで当分の間、安心して使っていただけると思います。
実際に撮影に使われるのはかなり久しぶりだと思われますが
新しい現代も是非そのレンズでフィルムに焼き付けてほしいと思います。

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ペンタックスSLのカメラ修理

今日は「13日の金曜日」でおまけに仏滅です(苦笑)
天気もぐずついていますし何だかイヤな感じですねぇ…
ちなみに「13日の金曜日」は今年は本日だけだそうです。
まぁいうほど気にしてはいませんがネタとして…(笑
それは置いておいて今日は「カクテルの日」だそうです。
若い頃はショットバーにもよく行ったし
それなりにカクテルの種類や作り方もいろいろ覚えていましたが
今や日本酒と焼酎しか飲まないし忘れちゃいましたね(笑
でもロングカクテルは飲みやすいものや甘いものも多くて
食後のデザート代わりに1杯なんてのはいいかもしれません。
自宅で自分でいろいろ作ってみるのも楽しいですし
たまには雰囲気のいいバーでプロに作ってもらったものを
じっくり味わうのもいいですよねぇ…
まぁでも今夜も安焼酎のロックでいいかな(笑

さてさて

本日は「ペンタックスSL」のカメラ修理を行っています。
数日前にも「SL」の修理を行ったので
少々説明もダブりますが
大ヒットモデルSPから露出計を省いたモデルです。
M42マウントの為、少々手間のかかる「絞込測光」とはいえ
当時のSPの「TTL露出計内蔵」は最先端の機能でした。
でも露出計に限らずこういう新機能が搭載されると
実績の面や耐久性の面で「そんなものはまだいらない」と考える層が
ある程度、出てくるのは事実で
内蔵露出計搭載機の出始めにもそんな声がそれなりにあったようです。
で、そんなユーザーの要望の応える形で
露出計の省かれた「SL」の登場になったわけですね。
ペンタックス機に限らず各メーカー同様の立ち位置のモデルは存在しています。
キヤノンだと「FP」、ニコンだと「ニコマートFS」とかですね。
機械制御シャッター機で露出計非搭載だと
電池が全く必要ないカメラとなります。
当時のことは置いておいて
現在だと露出計はスマホアプリとかのほうが
当時の内蔵露出計よりも使いやすい面もありますので
カメラ側の電池に全く気を使わなくても良い
こういうカメラが良いと考えるのもアリだと思います。
私も露出計代わり兼メモ写真用のコンデジを常に持ち歩くのので
(これも最近スマホに移行試験中)
フィルムカメラ側には露出計なくても全く問題ないのですよね…

お預かりしている「SL」は
まずは「SP」同様、定番のプリズム腐食です。
プリズムを遮光材でぐるっと取り囲むのは
SP以降、次期Kシリーズも含めてペンタックスの手法ですが
これの加水分解が原因で
プリズム側の蒸着を容赦なく剥離させてしまいます。
SP系の場合はこれが出ると
ファインダー内中央少し下、横方向に黒い帯が出てきます。
こうなるともはやプリズム再蒸着か交換しか手段がございません
当店ではプリズムの再蒸着は行っていないので
中古良品のプリズムと交換することで対応します。
それ以外にもこれも定番ですが
たまにミラーアップしたまま固着してしまうことがあるようです。
シャッタースピードの精度も出ていませんので
シャッター幕走行不良を原因とするミラーアップだと思われます。

もともと整備性の良いSPから露出計を省略しているので
整備性はさらに良くなります。
これが昨日紹介のSPFとかだと
かなり露出計周りがややこしくなるのですが…
SPで実績の十分ある機械制御シャッターなので
信頼性も高く良い造りをしています。
ただしさすがに製造から50年経過しているカメラです。
いたるところに古い汚れや油
さらにファインダー周りに多用されているモルトの屑が
入り込んでいるのでしっかり清掃整備を行う必要があります。
スムーズに動くようにしてやれば
新品にはなりませんが実用十分な動きを取り戻せるカメラです。
今回もこれからしっかり整備を行っていきます。

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ペンタックスSPFのカメラ修理

今日は「ザリガニの日」だそうですよ。
1927(昭和2)年のこの日に
神奈川県の養殖業者により
アメリカ・ニューオーリンズから
アメリカザリガニが持ち込まれたことが由来になっています。
当初は食用カエル(ウシガエル)の餌として持ち帰ったもので
アメリカで出荷された際は100匹であったが
無事に日本に到着したのはわずか20匹だったのだそうです。
そのアメリカザリガニが養殖池から逃げ出し、
その後、爆発的に広まったとされています。
1960(昭和35)年頃には九州でも確認されるほどになり
現在では沖縄を含む日本各地で確認され
国内では最もありふれたザリガニとなっています。
私も子供の頃、ザリガニ釣りに近所の池によく行ったなぁ
煮干しを凧糸でくくりつけておくだけの仕掛けで
おもしろいよに釣れるのですよねぇ
たくさん釣ってもしかたがないのですが…(苦笑)
少々水が汚いところでもたくましく生きるのですよねぇ
ウシガエルもそうですがあまりにも増えすぎて
「日本の侵略的外来種ワースト100」に選定されています。
そういえば厚木に住んでいた頃は
この時期になるとウシガエルの大合唱が毎夜響き渡っていたなぁ…

さてさて

本日は「ペンタックスSPF」のカメラ修理を行っています。
1973年に発売されたカメラです。
前モデルであり大ヒット作である「SP」の改良機でもあります。
基本的な機械的な機構は「SP」のそれを引き継いでいますが
マウント内径部のねじの奥端1mm部に
対応レンズ用の回転式絞り値伝達レバーを設け
また対応レンズ側に”定点”を設け
ボディ側に設けられた定点受けの可動によって位相を検出し
絞り値の正確な伝達を可能としました。
この機構に対応したのがSMCタクマーレンズであり
これにより開放測光を可能としたカメラです。
従来のM42レンズやスーパータクマーレンズ使用の際には
「SP」と同様に絞込測光で対応可能です。
さらに新機能としては「フォトスイッチ」と呼ばれる
SW機構を搭載しレンズキャップをして
光がファインダー内に入らないようにすると
自動的に露出計の電源が切れる機能を搭載しています。
簡単に言うと露出計用のCDSとは別に
フォトスイッチ用のCDSを搭載し
そこに光が当たらないと抵抗値が大きくなり
露出計に通電しなくなる仕組みです。

お預かりしているSPFは露出計もシャッターも一通り作動していますが
露出計は少々オーバー目にズレていて
高速シャッターの精度はイマイチです。
加えてファインダスクリーンに目立つ傷もあり
プリズムにはわずかに腐食も見受けられます。
今回はご依頼者様から部品取り用の個体も提供いただいていて
そこからプリズム・スクリーンを移植します。
この時代の一眼レフなので
スクリーン交換はミラー側から簡単にとはいかず
プリズムを降ろしてファインダー枠も取り外さなくてはいけません。
整備一式でいずれにせよ取り外すのでその際に交換します。

SPは露出計回路も非常にシンプルなものでしたが
SPFはなかなか複雑な回路となっています。
開放測光に対応するため、
絞り側からの情報を必要とするためですが
それに加えてSPFの露出計は負荷のかからないときに
指針が真ん中にあり、CDS経由での電流と
絞り・SS情報からの電流で引っ張り合うような構造なので
回路も少々変わった構造となっています。
後のKXよりも回路的には少々ややこしいものになっています。
ただカメラとしては非常に完成度も高く
後のKシリーズでもマウント以外の機能をほぼ引き継いで
「KM」として生まれ変わっています。
露出計回路以外は「SP」でもはや完成された構造なので
非常に整備性もよく
キチンと整備すれば安定した動作が復活します。

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キヤノンF-1のカメラ修理

今日は「エベレスト日本人初登頂記念日」だそうです。
日付は登山家・松浦輝夫と冒険家・植村直己が
標高8848mの世界最高峰の山「エベレスト」に
日本人として初めて登頂に成功した1970年(昭和45年)5月11日から。
エベレストは今やお金さえしっかり出して
(かなり高額ですが…)
登頂可能なだけのトレーニングがクリアできれば
ガイド付きで誰でもチャレンジできる山になってはいますが
標高8000m超の世界はそう簡単に挑戦できる領域ではないですよね。
酸素は地上の1/3で通常、人は生命を維持することができなくなります。
長く滞在することで身体機能や意識の低下をもたらし最終的には死に至ります。
そこは「デス・ゾーン」と呼ばれる死の世界だそうです。
標高8848.86 mは想像を絶する世界でしょうね。
でも8kmなんですよね。
平地で水平に移動するだけなら普通に歩ける距離です。
いや水平距離と標高じゃ全く比較できないのはわかっていますが
人間が住むことにできる領域って
ものすごく上下に薄いんだなぁ…と思います。
ちなみにどこまでが空でどこからが宇宙かというのは
いろいろな考え方や諸説あるのですが
一般的なのは地表から100kmまでと考えるそうです。

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
F-1もコンスタントに修理依頼のあるカメラですが
ここ最近、マイナーチェンジ後の「F-1N(後期モデル)」が
多かったのですが
今回はヒサビサに前期モデルです。
基本的な構造は前期F-1もF-1Nも大きな違いはありませんが
デザイン的な箇所から機能的なことまで
細かい仕様変更は十数か所にも及びます。
個人的にこれは大きな違いかな…と思うのは
やはり巻上角の変更かと思います。
F-1はキヤノンとしては初のプロ仕様の一眼レフなので
耐環境性能もかなり重視されています。
いえ、冒頭でエベレストの話が出たこともあって
思い出しただけなのですが
F-1もマイナス30℃から60℃までの温度域に耐えられるように
造られています。
もちろん新品時の場合ではありますが…

お預かりしている「F-1」は
やはりかなり長い間眠っていた期間もあったとみられ
全体的に動きに問題がある状況です。
まず、シャッターは動作はしていますが
1/2000、1/1000では全く開きません。
先幕と後幕の幕速バランスが大きく崩れており
高速シャッター時には後幕が先幕に追いついてしまう状態です。
幕軸の汚れや油切れが原因かと思われます。
低速シャッターは低速シャッターで
スローガバナの粘りが見られます。
こちらも汚れや油切れですね。
露出計も動作はしていますが
それなりに狂いも出ています。
やはり全体的に整備が必要な状態です。
ただし、どこかが破損しているとかの
大きなダメージはない状態なので
しっかり整備して動きを良くしてやれば
あとは微調整で本来の姿に戻ると思われます。

装着されているレンズは当店のテスト用レンズです。
一通りの整備が終わって少し新しい油が馴染むまで
様子見をしている状態です。
高速シャッターから低速シャッターまで
全く問題なく精度も出ています。
もちろん露出計も同様です。
F-1やFTbは幕ブレーキに問題を抱えている個体が多く
それが原因で幕のバウンドが起きている個体も多いのですが
今回はバウンドこそなかったのですが
やはり幕ブレーキには少々問題があり
できる限りの整備と調整を行っています。
F-1はこの幕ブレーキが少々泣き所ですね…
部品の精度や堅牢性はさすが最高級機で
やはり他のクラスのカメラよりワンランク上と言えると思います。
でも何とってもF-1は文句ナシに
めちゃくちゃカッコいいですよね。

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ペンタックスKXのカメラ修理

今日は「アイスクリームの日」だそうですよ。
幼い頃からじじいになってもアイスクリームは
ご馳走だし大好物ですよねぇ
ちなみに日本初のアイスクリームと言われている
明治時代の「あいすくりん」は
一人前の値段が2分(現在の価値で約8000円)と
めちゃくちゃ高価なものだったそうです。
さすがにそんな時代は体験していませんが
子供の頃に連れて行ってもらった喫茶店かどこかで
食べたアイスクリームは美味しかったなぁ…
あの時代ならではの足の付いたガラス容器に
丸みがかった四角いスプーン
そしてアイスクリームが丸く盛られ、
ウエハースが付いていて、さくらんぼが乗っている
まさにあの時代の典型的な「お店のアイスクリーム」です。
近所のスーパーで手軽に買えるアイスは
いわゆる「ラクトアイス」ばかりで
あの濃厚で本格的なアイスクリームは感動モノでした
で、そのうち、我が家にも当時の高級アイスクリームの代名詞
「レディボーデン」が冷蔵庫に常備されるようになり
「少しずつしか食べちゃダメ!」と言われながら(笑
自宅でも本格的アイスクリームが味わえるようになったわけですねぇ
また懐かしいことをいろいろ思い出してしまいました…(苦笑)

さてさて

本日は「ペンタックスKX」のカメラ修理を行っています。
ペンタックスKシリーズの中核を担うモデルです。
「Kシリーズ」はそれまで採用していた「M42マウント」と決別し
独自の「Kマウント」を初めて採用したシリーズです。
トップモデルの「K2」は全てにおいて新設計された
縦走りシャッター搭載の電子制御機ですが
正直、今となってはメンテナンス性にかなり難のあるカメラです。
中級機クラスの今回の主役でもある「KX」は
基本的な機械部分構造は以前の「SP」のものを引き継いでいて
動作的には非常に信頼できる造りです。
それに加え、最新のSPDによる露出計に
二針式で非常に見易いファインダー内情報、(絞り値も直読式で表示)
銀蒸着のペンタプリズム、ミラーアップ機構など
機械制御フルマニュアル機として
必要な機能をほぼ全て網羅しています。
余談になってしまいますがもうひとつの普及クラスのモデル「KM」は
以前の「SPF」をそのままKマウント化したようなカメラで
「SPF」の大きな特徴でもあった「フォトスイッチ」まで
そのまま搭載されています。
従来のユーザーが使い方そのままに乗り換えられるように
考慮されたカメラなのだと思います。
こう見てみると「Kシリーズ」の中で最も使い勝手がいいのは
個人的には文句ナシに「KX」ではないかと思われます。

お預かりしている「KX」は
随分長い間、使われず仕舞い込まれていた個体かと思われます。
全体的に動きが重い印象で
実際にシャッター幕軸やミラー駆動部には古い油や
蓄積された汚れがかなり動きを邪魔していると思われます。
高速シャッターの精度は全く出ておらず
1/1000は全く開きません。1/500で何とか1/4くらい開く感じです。
1/250だと一応開きますが写真の両端でかなり露光差が出ています。
駆動部分を徹底的に清掃した上で調整する必要がありそうです。
そして「Kシリーズ」でもSP系同様に定番の
「プリズム腐食」が出ています。
SP同様にプリズムに遮光材をぐるりと巻いているため
ここの加水分解を原因に蒸着が剥がれてしまいます。
SP系同様にファインダー内では中央少し下部分横方向に
黒い帯が出てきてしまっています。
これはプリズム交換で対応いたします。

SP時代からファインダー周りには
やたらと遮光用モルトが多用されていますが
内部モルトはKシリーズになってさらに増えています。
Mシリーズになるともっと増えてしまうのですが…
これはもうペンタックス機の特徴ですね…(苦笑)
画像にも写っていますが
上カバー裏には巨大な座布団モルトが貼られています。
基板と上カバー部の干渉を防ぐものと思われますが
これが劣化してくると基板に緑青が発生し
基板トラブルの原因になってしまうのです。
今回もトラブルが起こるほどではないですが
基板にも悪影響が出ていました。
もちろんここも交換で対処します。
ボディの大きさにまだ余裕のある時代のなので
整備性は悪くありませんし、
しっかり堅実に造られた良いカメラです。
キチンと整備して安心して長く使っていただきたいと思います。

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ペンタックスSLのカメラ修理

今日は「母の日」であるのは
だれもがご存じだと思いますが
それと同時に「紙飛行機の日」だったりします。
小学校低学年くらいまでは
良く作ってよく飛ばしましたねぇ
新聞の折り込みチラシで毎日のように作ってました
もちろん最初はじいさんに折り方を教えてもらいながらでしたが
かなり夢中になって作った覚えがありますねぇ
最初に作ったのはいわゆる「へそひこうき」でした
(こう呼ぶのを今回初めて知りました!)
この「へそひこうき」って大抵の場合
くるんと1回転するんですよねぇ~それが楽しかったなぁ
で、遠くに速く飛んでいく「やりひこうき」や
滞空時間の長い「いかひこうき」なんかをよく作りました…
で、今回これを書くために確認や名前を調べるために
「かみひこうき」について少し調べたのですが
私が知っているよりもたくさんの種類や折り方があって
ちょっと感動モノでした(笑
仕事の合間の気分転換にちょっと折ってみます!

さてさて

本日は「ペンタックスSL」のカメラ修理を行っています。
大ヒットした「ペンタックスSP」から
TTL内蔵露出計を省略したモデルです。
この時代にはまだ新機能であった内蔵型露出計を
敬遠するユーザーも多く
各メーカー、露出計内蔵のモデルと基本的には同じモデルで
露出計を省略したモデルを併売していることも多かったのです。
理由としては「実績のないカメラ内蔵露出計を信頼できない」とか
「多機能化による故障要因の増加を嫌う」なんてパターンですね。
気持ちはわからなくはないですよねぇ
前者は特に複数ボディを使いたい場合に切実だと思うのですが
この時代だと内蔵露出計によって特に視野内で輝度差が大きい場合に
その露出計によってクセというか出す値に傾向みたいなものがあって
特にデリケートな露出を必要とするポジだと
見逃せない問題になってきます。
それだと使い慣れてクセや傾向がわかっている単体露出計で
露出は算出してカメラ側にはいらないってことになります
私も昔の一時期この考えでした
ネガでしか撮らないのであれば全く問題ないのですが…
後者の言い分もわかるのですよねぇ…実際に露出計関連のトラブルは多いですし
シャッターに問題なくて撮影はできるのに
露出計の故障でいちいち修理に出すのがイヤだ…ってのもわかりますものねぇ
昔のテレビデオと一緒ですね(笑
加えて今となっては何十年前のカメラということになると
どうしても現在の最新の露出計に比べると信頼度はもともと低いですし
それならいっそないほうが…というのもわかります。

…という感じで露出計レスモデルは
ちょっと露出にうるさい上級者向け…という感じでラインナップされていました。
SLも典型的な例ですね。
もともとの基本構造がしっかりしたカメラですし
M42マウントで露出計内蔵のSPだとしても
少々使いこなしの難しい「絞込測光」なので
露出計ナシのシンプルなSLの選択は非常に良いかとも思います。

お預かりしているSLは
まずSPも含めて定番のプリズム腐食です。
SP系ではお馴染みの視野中央より少し下の横方向に
黒い帯が出現してしまっています。
これはプリズム交換で対処します。
もうひとつの定番であるミラーアップは今のところないのですが
シャッター幕軸はやはり動作的にかなり怪しい状態です。
やはり高速シャッターの精度は全く出ておらず
このまま放置しておくと近い将来に
1/1000や1/500で開かなくなるか
低速時にミラーアップしたままになる症状が出てきそうです。

露出計回路や電池室がないと
やはり構造的にはかなりシンプルになります。
整備性は文句ナシに良いカメラです。
プリズム交換はもちろんですが
ファインダースクリーン周りに多用されているモルトの交換や
巻上、シャッター幕軸、スローガバナー等の
比較的動作不良を起こしやすい箇所を中心に
動作部分は徹底的に洗浄、清掃、注油を行います。
こうして再組立てしたSLは
ファインダーが見違えるほどクリアなのは当然ですが
巻上やシャッターの動きもお預かり時とは
比べ物にならないほどスムーズに動作するようになりました。
これで当分、安心して使っていただけると思います・

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