今日は「三ツ矢サイダーの日」だそうですよ。
「み(3)つ(2)や(8)」(三ツ矢)と読む
語呂合わせからですね。
1909(明治42)年に発売された
「三ツ矢」印の「平野シャンペンサイダー」から
始まっているのですね。
正式名称が「三ツ矢サイダー」になったのは
1968年からだそうです。
私の生まれる前年だったのですね。
子供の頃にはじいさんの瓶ビールをケースで頼むついでに
私用の瓶の三ツ矢サイダーもケースで頼み
近所の酒屋さんに持ってきてもらってきました。
だからいまだに「三ツ矢サイダー」といえば
うっすら緑色がかった小瓶のイメージです。
キンキンに冷えた瓶から直接飲むと
めちゃくちゃ美味いイメージが残っています。
今でも暑い季節になってくると
たまに無性に三ツ矢サイダーを一気に飲みたくなり
ついつい自販機やコンビニで買って
一気に飲み干してしまいます。
血糖値爆上がりするので良くないのですが…(苦笑)
さてさて
本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
相変わらず当店では最も修理依頼の多いカメラだと思いますが
今回は少しだけひさしぶりですね。
「軽量コンパクトな一眼レフ」というジャンルを
切り開いたパイオニアであり
「機械制御シャッター機で」という括りで言えば
「OM-1」と後に出る「ペンタックスMX」の二機種しか
ほぼ存在しないジャンルかと思います。
それだけこの大きさにまとめるには
独自の工夫や技術が必要なのだと思います。
「OM-1」はそれに加えて独特のシャリッとした
何とも気持ちよい巻上や非常に静かで上品な
シャッター音等々、使い心地の面でも
非常に優れた面を持つカメラです。
現在でも非常に人気があるのは当然かと思います。
ただし、このサイズや静粛性を実現するために
多少なりとも華奢な部分や
整備性にややこしい部分があることも事実です。
それでも現行モデルの頃にはメーカーのサポートもあり
大きな問題ではありませんでしたが
登場から50年以上経過する現代では
それなりの扱いや定期的なメンテナンスをしながら
使い続ける必要があるかと思います。
お預かりしている「OM-1」は
あまり使われない時期を挟みながらも
それなりに使用されてきた個体かと思われます。
フィルム室やミラー受け部のモルトには
比較的近年のものとみられる交換歴があり
一通りは動作もしているようです。
ただし内部までしっかりお整備されたことはないようで
各部の精度を見てみるとそれなりに問題を抱えています。
まず、シャッター幕の動き、特に先幕・後幕の
幕速バランスが大きく崩れていて
そのために1/1000、1/500はシャッタが途中で閉じてしまうようです。
この状態で撮影すると
写真の2/3近くが真っ黒になってしまう状況です。
1/250や1/125になると一応は開きますがそれでも写真両端では
露出に際が出てしまうような状態です。
加えてスローシャッターを制御すガバナにも粘りが出ています。
露出計もかなり精度にズレが出てしまっています。
やはり全体的に整備が必要な状況です。
やはり内部にはこれまで手があまり入っていないようです。
接眼レンズから見た感じでも
プリズムに目立たない程度の
わずかな腐食が見受けられていたのですが
上カバーを開けてみると「よくこの程度で済んでいた」と思うほど
プリズムと接眼部間の遮光用のモルトが
加水分解でボロボロになっていました。
ミラー受け部のモルトはキレイに交換されいる割には
ファインダー内にゴミが多いな…と思っていたのですが
ここの劣化したモルトが
次々とスクリーン上に落ちていったのですね。
もちろん劣化したモルトは除去し対策を施していきます。
相変わらずの弱点でもある露出計SW部の接点も
接触不良が起きているようです。
機械的な整備と併せてトラブルの出やすい部分にも
一通りの整備と対策をこれから行っていきます。
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