今日は「スペースインベーダーの日」だそうですよ。
アーケードビデオゲーム『スペースインベーダー』が
初めて世に出た1978年(昭和53年)6月16日が由来です。
いわゆる「インベーダーゲーム」ですよねぇ
当時は私、小学生だったので
さすがに自由にゲームセンターに出入りできるほどの
お小遣いはなく(笑)(当時1play100円)
たまに連れてもらっては数回プレイできる…くらいのものでした。
下手くそですぐにゲームオーバーしちゃうのですが
楽しかった記憶しかありませんねぇ…
ゲーセンだけではなく喫茶店とかにも
テーブル型のゲーム機もあちこちにありました。
でもやはり画面が奥まったところに見える(だったような記憶)
アーケードのインベーダーゲーム機が本格的な感じがして好きでした。
今、プレイしたらすぐに飽きちゃうのかな…
やってみたい気もしますが…
さてさて
本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
ペンFも当店で修理依頼の多いカメラですね。
ハーフ判の一眼レフというだけでも孤高の存在ですが
単に35mm判一眼レフをハーフ化したカメラではなく
ハーフ判であることを最大限に活かすために
通常の35mm判一眼レフの構造とは全く異なる構造のカメラとなっています。
縦に配置され横方向に開閉するミラー
そこから横方向に光路を展開しプリズムで反射し
ボディ上部第三反射面にミラーを配置しそこから接眼部に誘導する
独特のファインダー光路となっています。
この構造が影響し、通常一眼レフでは当たり前にある
ペンタプリズムの出っ張りがなく
レンズマウントは巻き戻し側にオフセットされた
ペンFならではのボディデザインを実現しています。
搭載するシャッターもスチルカメラではなかなか見られない
ロータリーシャッターを搭載します。
最高速は1/500ですが構造上スリットを作らず
全開の瞬間があるので
全速でフラッシュシンクロ可能となります。
この他では見られない構造だけでも非常に魅力的なカメラだと思います。
「ペンF」はその構造上、長期間未整備だと
ミラー駆動部の動作不良が起こりやすく
ミラーアップしたまま固着してしまうというトラブルの
起こりやすいカメラです。
今回も頻繁にミラーアップしたままになってしまうということで
お預かりしています。
ミラーアップしてシャッターは切れないまま固着するといパターンです。
その場合、レンズを外してミラーを指でスクリーン側に少し
押してやるとシャッターも切れとりあえずは復帰するのですが
それでは撮影に全く使えません。
ミラー駆動部の動作に粘りがあることと
絞り込みレバー動作部にも粘りがあることが大抵の原因です。
構造は独特で他では見られない機構満載ですが
動作の理屈がわかれば意外にも
シンプルな動作をしていることがわかります。
シャッターは1/500のみが何も抵抗がなく動作するようになっていて
それ以外の速度ではガバナを介して
しあった―が開く時間を調整する仕組みです。
なのでガバナの動作がSSの肝なのですが
このガバナも油切れ等で動作不良が出ているものが多いです。
もちろん今回ここもしっかり整備します。
また第二反射面となるプリズムの腐食も多く
今回の個体もここに少しばかり腐食が見受けられますが
撮影にそれほど大きな影響があるほどではなく
今回は現状のまま清掃のみといたします。
残念ながら交換用のプリズムは当店では既に在庫はございません。
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