日別アーカイブ: 2024年6月24日

オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「UFOの日・空飛ぶ円盤記念日」だそうですよ。
1947(昭和22)年のこの日に
アメリカの実業家ケネス・アーノルドが
自家用機で飛行中にコーヒー皿のような
謎の飛行物体を目撃したことが
由来となっています。
これが最初の目撃例と言われています。
UFO(unidentified flying object:未確認飛行物体)」
「科学的に説明できない正体不明の飛行物体」ですね。
さすがに宇宙人の乗り物だとは思いませんが
正体のわからない飛行物体…と考えると
まぁなくもないかな…という感じがしますね。
個人的にはそういう不可解なことは全部
蟲の仕業だと思っていますが…(笑)
幼い頃に段ボールや厚紙をまぁるく切って
「UFOだ!」って言って飛ばしてましたねぇ~
あと世代的にピンクレディーの名曲はドンピシャです(笑

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
「F」や「FT」を合わせると「ペンFシリーズ」は
かなりの頻度で修理依頼のあるカメラです。
「FT」だと露出計絡みの修理も多いですが
露出計レスでシンプルな「F」だと
トラブルのほとんどが「ミラーアップしたまま固着」か
「巻上不可」です。
どちらも大抵がミラー駆動部の動作不良によるものがほとんどです。
今回の「ペンF」もミラーアップしたまま固着し
シャッターが切れない状況なのですが
レンズを外すと正常に動作します。
ご依頼者様のレンズを装着すると
ほぼ百発百中でミラーアップしたままになってしまいます。
試しに当店のテスト用レンズを装着してみると
ミラーアップの頻度が3回に1回くらいになります。
レンズを変えると完全に解消されるならレンズ側の問題のみと言えますが
頻度が変わるだけなのでやはりミラー駆動部にも問題があるようです。
絞りレバーの負荷がかかっただけでミラーが駆動しにくくなるようです。
改めてお客様のレンズをチェックしてみると
指でレバーを動作させる分にはさほど重さを感じないのですが
絞り羽根にはやはり粘りがあって絞り込んで戻る際には
羽根の動きがかなりゆっくりです。
絞り込む際にはそれほど問題があるような動きではないのですが
微妙に粘っているものと思われます。
羽根の重なっている部分には少し油滲みも確認できます。
レンズ側も絞り羽根清掃等の整備が必要です。

まずはボディ側の整備から取り掛かります。
ミラー駆動部も含め機械的駆動部を全て
スムーズに本来の動きができるように清掃整備していきます。
ペンFはフィルム室には蝶番部のみしかモルトがないのですが
上カバー内部光路周辺に結構な量の
内部モルトが使われており
今回もそうですがそれが劣化してボロボロになり
内部のあちこちに入りこんでしまうので
その清掃や交換も入念に行います。
もちろんファインダー清掃もしっかり行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。