日別アーカイブ: 2024年6月6日

プリモJRのカメラ修理

今日はぞろ目の6月6日ということもあり
たくさんの記念日が制定されています。
そういえば「令和6年6月6日」ですねぇ
「飲み水の日」「かえるの日」「梅の日」
「ワイパーの日」「補聴器の日」
「ヨーヨーの日」「コックさんの日」等々…
でもやはり6月6日と言えば「楽器の日」で
並んで「邦楽の日」、「いけばなの日」ですかね。
いずれも日付の由来は
昔から「習い事・芸事は6歳の6月6日から始めると上達する」という
言い伝えがあることにちなんでいます。
また、数を指で折って数えると
6の数字の時に小指が立つ形になり、
「子が立つ」ともいわれ
縁起の良さもその由来とされているそうです。
習いごとの内容や始める時期についてはいつでも何でも良いと思いますが
何か楽器がひとつできるっていうのはいいですねぇ
楽器じゃなくたって自分で歌うことだっていいですよね
何かしら演奏ができるとたとえ人前で披露するものじゃなくても
気分転換やストレス発散にも最高かと思います。

さてさて

本日は「プリモJR」のカメラ修理を行っています。
アルファベットで書くと「ジェイアール」って
言ってしまいそうですね(笑)
「プリモジュニア」です。その名の示す通り
6x6判のプリモフレックスオートマットを
縮小して4x4判にしたようなカメラです。
4x4いわゆるベスト判にはなんともかわいらしくて
それでいて高級感もあって魅力的なカメラが多いですが
「プリモJR」も例外ではなく
非常にコンパクトで高級感に溢れたカメラです。
1958年発売のカメラです。
時期的には6x6判の二眼レフブームも終わった後で
6x6判プリモフレックスの最終モデルである
「オートマットL」を小さくしたようなカメラです。
フィルム装填は赤窓で1枚目をセットし
以降はクランク巻上で巻き止めされる仕組みになっています。
シャッターチャージは巻上クランク動作と同時に
セルフコッキングされます。
ピント合わせは一般的なノブ式で
SS・絞り設定はレバー式で絞り設定はレバー脇にLV表示
ただしビューレンズ上の集中表示には絞り値で表示されます。
先日ここで取り上げたオートコードRGと同様な操作方法です。
搭載されるレンズはトプコール6cmF2.8です。

画像は既に整備後で問題なく快適に動作する状態です。
お預かり時にはシャッター羽根は粘っていて開かない状態で
フィルムカウンターも1枚目を出すことができない状態でした。
サイドパネルにわずかに変形があり
カウンターを押し当てて動作不良となっていました。
巻上やシャッター、ピントヘリコイド等々
機械動作部分は一通りの整備調整を行い
レンズ・ファインダーもできる限りの清掃を行っています。
非常に気持ちよく使っていただける状態になっていると思います。
サイズ感が何とも言えず魅力的ですね。
ご依頼者様には存分にお楽しみいただきたいと思います。

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