ニコンF2フォトミックのカメラ修理

今日は「花まつり」、お釈迦様の誕生日ですね。
せっかくの花まつりですが外はあいにくのお天気です。
都内の桜はこの週末がピークだと思いますが
何とか晴れてほしかったですね。
昨夜、中野通りを少し歩きましたが
桜はまさに満開でした。

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
伝説の名機、「ニコンF」を改良し正常進化させた
機械制御シャッター機の最高峰のカメラだと思います。
フォトミックファインダーは少々大柄ですが
F時代のフォトミックに比べると随分スマートになりました。
露出計も確かにあれば便利ですが
F2の場合、フォトミックにすると
ファインダー内で絞り値、シャッタースピードが確認できるのです。
これは非常に使いやすいです。
確かにアイレベルもカッコ良いですが
この理由だけでもアイレベルではなくフォトミックを使う価値があると思います。

今回、お預かりしているF2フォトミックは
ご依頼者様のお父様のカメラだそうです。
しっかり使い込まれた感じがとても良い風合いを出しています。
近年はさすがに使われていなかったらしく
動きの悪い部分が各所出始めています。
まず、フォトミックファインダーの主機能である露出計が
電池を入れても全く動きません。
加えて高速シャッターは1/2000が全く開いてなく
1/1000、1/500でも露光ムラが見受けられます。
他、モルトは全滅で、巻上時にちょっと異音がある感じです。

露出計不動はF2の定番トラブル、電池室切片取り付けステーが
折れていることが原因です。電池室加工で対応します。
他はいわゆる油切れが主な原因のようです。
これから、本格的に各部点検整備を行いつつ調整も行っていきます。

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