ニコンFE2のカメラ修理

今日は「図書館記念日」だそうですよ。
数年前までは頻繁に図書館に立ち寄っては
色んな本を読んだり借りて帰ったりしていたのだけど
最近はめっきり行くことがなくなってしまいました。
たまにはゆっくり図書館で過ごす時間も作りたいですね。

さてさて

本日は「ニコンFE2」のカメラ修理を行っています。
1983年に登場したFEの後継機です。
なんと言ってもハイライトは1/4000秒のシャッター最高速と
1/250秒でのシンクロですよね。
FE2がデビューしたときに私は中学生でしたが
強烈に憧れて毎日カタログを眺めていました。

搭載されるシャッターユニットはこの時代の縦走シャッターということで
定番のコパルスクエアSEです。
1/4000シャッターと1/250シンクロを実現するために
幕速を当然上げなくてはならず
チタン製のシャッター羽根をさらに軽量化するため
ハニカム状のエッチングが施されています。
(後期モデルでは通常のアルミ製の羽根に変更されました)

この時代ならではの高い工作技術ですよね。。。
このシャッター羽根だけでもFE2を手に入れる理由になると思います。
(他にもFA初期やFM2初期にも搭載されています)
魅力はもちろんそれだけではなくて
非常にシンプルで使いやすい操作系、
直感的に露出が把握できる指針式の露出計
適度に軽量コンパクトなボディ。。。等々、非常に魅力の多いカメラだと思います。
生産中止後にしばらくは定価以上で取引されていたと
話を聞くことがあるのですがそれも納得できるカメラだと思います。

今回、お預かりしているFE2は
通常に撮影に使われていたカメラということなのですが
あるときから露出計が全く反応しなくなったということで
当店にやってきました。
拝見させていただくと確かに露出計は無反応なのですが
一番下の「B」のポジションにとどまっているわけではなく
真ん中あたりの1/30あたりにふわふわととどまっています。
光の強さにもまったく反応いたしません。
それでもオートはそれなりに精度は出ていますし
マニュアル時のシャッター速度もまずまずの状態です。

というわけで露出計本体の断線と思われるのですが
FE2の場合、メーターを単体で交換ではなく
シャッターダイヤル下の管制部ごとの交換が必要です。
(写真真ん中に写っている部品)
中古良品からの移植で対応します。

そのまえにさらに分解を進めてシャッターユニット部の
点検整備から取り掛かります。
その後、管制部を組み込んで各部の調整を行っていきます。

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