ミノルタXEのカメラ修理

今日は「七夕」ですね!
天気がちょっと残念そうなことと
天気が良くても今夜は月が出ていますから
天の川を観るにはちょっと不向きですね。。。
それでも「夏の大三角」は
(こと座・ベガ(織姫)、はくちょう座・デネブ、わし座・アルタイル(彦星))
見つけられると思うので
是非、夜空を見上げてみてください!

さてさて

今日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
とても滑らかな巻上感触を始め
操作感に非常に優れたことで有名なカメラですね。
発売開始は1974年です。

ミノルタXEといえば現存している個体の8割以上が
プリズム腐食を起こしていてファインダー視野下部分1/3が
真っ黒となっているものが多いですが
今回、お預かりしたXEのプリズムは非常にキレイです。
もちろん。プリズムを外してみれば
腐食の原因となるモルトは加水分解しており
このまま何年も放っておくとプリズム腐食が始まりかねない状況でした
もちろん適切な処置を行っておきます。

それよりも今回のXEの最大の問題箇所は
「巻き上げてもスプールが回らずフィルムが進まない」
ということです。
シャッターは普通にチャージできるので
何度も同じコマに露出してしまうことになります。
実はこの症状、XEでたまに見かけるトラブルです。
XEは巻上レバー部に多重露光用のレバーがありますが
この多重露光機能が常に効いていて
フィルムが巻き上がらないのです。
汚れや油切れによる部品の固着が直接の原因です。

多重露光部分だけでなく巻上部にも
動きの悪い部分が見受けられます。
他、オート・露出計も随分ズレが見受けられます。
心配される電子基板部品等々には異常はないようなので
これから本格的に各部点検整備一式を行います。

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