今日は「タクシーの日」だそうですよ。
サラリーマンだった頃は
いろんな付き合いの飲み会の帰りとかに
タクシーを使うこともちょくちょくありましたが
この仕事を始めてからは
全く乗ることがなくなりましたね。。。
あ、登山のときに登山口までのアプローチに
タクシー(乗り合いも含む)しか手段がないときに
これもごく稀に使ってたかな。。。
自分がめったに乗らないからそう思うだけなのですが
世の中にあんなにタクシーがたくさん走ってて
本当に儲かるのかな。。。って余計な心配をしてしまいます。。。
(単なる貧乏性ですね。。。(苦笑))
さてさて
本日は「ミノルタハイマチック7SⅡ」のカメラ修理を行っています。
過去にも一度、このブログに登場していますが
あまりモデル名に聞き覚えのない方も多いと思います。
それもそのはずでこの「ハイマチック7SⅡ」は
輸出専用モデルで国内では販売されていないのです。
発売開始は1977年なのですが
同じ時代に国内ではフラッシュ内蔵のハイマチックSが発売されています。
国内ではオートでフラッシュ内蔵の簡単操作のカメラのほうが
圧倒的に強かった時代ですね。
「7SⅡ」はハイマチックFほどのコンパクトなボディに
シャッタースピード優先AEを搭載し
マニュアル露出も可能なカメラです。(マニュアル時には露出計はオフになります)
コンパクトなボディにシャッタースピード優先AEというと
キャノネットG-ⅢやコニカC35FDが思い出されますね。
「7SⅡ」もコニカやキヤノンと同様
40mmF1.7の大口径レンズを搭載します。
大口径レンズでマニュアル露出も可能。。。
国内でも発売してほしかったですね。。。
確かに当時の国内では売れなかったかもしれませんが。。。
国内販売されていたらもう少し
現代でも手に入れやすいカメラになっていたかもしれません。
お預かりの「7SⅡ」はご依頼者様が苦労して
海外から取り寄せたものだそうです。
外観は非常にキレイなのですが
露出計が全く動かない(指針が見えない)ことと
絞り羽根がオート時もマニュアル時も最小絞りのままで
全く動きません。。。粘っている感じではなさそうです。
嫌な予感がゴンゴンしますねぇ。。。
ある程度、分解して露出計の全容が見えてくると
何とメーターから出ているはずの
ファインダー指針とオート挟み込み用の針が
両方ともありません。。。(折れてしまっている)
絞り駆動部分も組み間違いで動きません。。。。
明らかな分解品です。嫌な予感はあたりました(苦笑)
いろいろ加工も必要でしたが何とか普通に動作するようになりました。
こういう明らかな分解品で怖いのは
思いもかけない場所の部品の掛け違いとか
部品の紛失がある可能性があるので
通常以上に神経を使います。
今回のようにちょっと希少なカメラだと
部品取り個体も手に入らないので尚更です。
とはいえ、今回は露出計の針以外は破損している部分はなかったので
安心して使える状態になったと思います。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。