オリンパス35DCのカメラ修理

※明日(22日)は、古物商取り扱い講習出席のため
臨時休業とさせていただきます。申し訳ございません。

今日は「あかりの日」だそうですよ。
日頃、夜中でも街灯があって
歩くのに困ることなんてないですが
あかりがあるって本当にありがたいですよね。
以前、山でよくテント泊していた頃は
近くの山小屋のあかりも消える時間になると本当に真っ暗です。
平日に行くことが多くテント場もすいていたから尚更です。
そんなときのランタンのあかりは本当に暖かく感じるのですよね。。。
あぁ。。。そういう感覚も随分ご無沙汰なので
来年こそはテント担いで山に泊まりに行こう!

さてさて

本日は「オリンパス35DC」のカメラ修理を行っています。
F.ズイコー40mmF1.7の大口径レンズを搭載する
当時の高級コンパクトカメラです。
意外と修理依頼の多いカメラですね。
少し前にもここで紹介したような気がします。
機械式シャッターを搭載しますが
露出を針挟み込み式のプログラムオートのみで行い
露出計の針が振れない場合はシャッターロックがかかるため
電池を入れないとシャッターを切ることすらできません。
で、その露出計関連のトラブルが多いカメラでもあります。
比較的最近のカメラだとF1.7の大口径レンズというと
大きなボケを楽しむレンズだと考えがちですが
そのそもプラグラムシャッターの35DCでは
絞りのコントロールは意図的にはできません。
この時代の大口径レンズは光量の少ない場面でも
普通に写真を撮るための大口径ですね。
(当時はフィルム感度もASA100が標準ですし。。。)

今日はその35DCを2台続けて修理します。
全く別のご依頼者様のものですが
受付が同じ日に2台続けて入ったのです。
最初の1台は距離計二重像が粘り気味で
ピントリングを回しても二重像が動かないときがあるようです。
受付時には露出計は動作していたので
少々ズレがある程度だろうな。。。とタカをくくっていたのですが
改めてみると露出計は動作するのですが
明るさに関係なく1/500・F16の位置から動きません(汗)
電池を抜くと指針は戻るので
おそらくCDS近辺で配線が短絡しているのではないかと推測します。

もう1台の35DCは露出計もある程度動作していて
シャッターも動作しているのですが
ASA感度設定リングがビクとも動きません。
これ、35DCで比較的多いトラブルですね。
レンズ前方から何らかの強い力が加わった際に
感度リングが変形してしまい
そのときに設定してた感度から動けなくなるのです。
これは部品取りからリングを移植することで対応します。
他、露出計は動作しているとはいえ
1.5段ほどオーバー目のようのなので(オート露出も同様)
調整で対応します。

もちろん、他レンズ・ファインダー清掃
シャッターユニット整備等々
各部点検整備も並行して行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。