ペンタックスSVのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「小雪」です。
「こゆき」じゃなくて「しょうせつ」です。
「こゆき」だとキレイな女優さんになってしまいます(笑)
わずかながら雪が降り始める頃。。。ということですが
都内では初雪はもう少し先ですね。
先日、20日に新宿御苑に行ってみましたが
モミジの紅葉もまだこれからという感じで
イチョウにいたってはまだほぼ緑色です。。。
今年は少し遅いようですね。。。。
写真を撮る場合の「見頃」(撮り頃?)は
おそらく1週間もないほどの短さだと思うので
タイミングが合えばしっかり写真に撮っておこうと思います。

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
SVの修理依頼もコンスタントにありますが
そのほとんどがシャッターが切れない、ミラーアップしたまま、
巻上ができない。。。等々、
現状では何もできない状況のものが多いような気がします。
1962年発売のカメラですから。。。56年前ですね。
さすがに未整備のものだと動かなくなっていても
不思議ではありません。
前モデルのS2やS3も人気モデルでしたが
S3の1年後に発売されたこのSVはさらに人気のあるカメラでした。
S3をベースにセルフタイマーが追加され
フィルムカウンターも自動復元式となりました。
露出計がないことを除けば
近年の一眼レフと変わりなく使えるようになったモデルだとも言えると思います。

お預かりしているSVは
巻上ができない状態です。
最初はレリーズができないのかと予想したのですが
幕の位置を確認すると
幕はリリース状態のため巻上ができないようです。
巻上ロックが固着しているものと思われます。
SVというとシャッター幕が硬化しているものが多く
破れや穴がなかったとしても
幕交換しないとシャッターがまともに走らないものが
多いのですが
今回の個体は幕はまだしなやかさを保っています。
ただカビだらけなのでできる限りの清掃を行います。

巻上ロックは解消できたのですが
その時点でシャッターの動きを確認してみると
まぁ、予想通り、全くまともに走りません。
高速シャッターは開かず、低速シャッターは
スローガバナが効かず全て1/30くらいで切れてしまいます。
幕軸・ミラー駆動部、スローガバナ、
それぞれ清掃・注油が必要な状態です。

これから幕軸の清掃からまず取り掛かります。

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