フジカST701のカメラ修理

今日は「南極の日」だそうですよ。
1911(明治44)年のこの日に
ノルウェーの探検家・アムンゼンと4人の隊員が
人類で初めて南極点に到達したとのことです。
同じ地球上なのに南極とかエベレスト山頂とか
想像を絶するような場所はいろいろあるのですよねぇ。。。
まぁ実際に行くことはないでしょうが。。。(笑)
南極とは比べ物にならないでしょうが
そろそろ本格的に寒くなってきて
いつも身体に力が入っている感じです。
もともと寒いのは平気なほうだったのですが
年々、身体がわがままになってきているようです。。。(苦笑)

さてさて

本日は「フジカST701」のカメラ修理を行っています。
フジカ。。。現在の富士フイルムで作っていたカメラです。
35mm判一眼レフではちょっと地味な存在でしたが
コンパクトカメラや中判カメラでは非常に存在感のある
カメラメーカーでもありました。
ST701は1970年の発売開始で
M42マウント、絞込み測光のシンプルな一眼レフです。
操作感も非常によく、完成度は高いカメラだとは思うのですが
当時としてはちょっとスペック的に地味だったのかもしれません。
しかしながら現在では
M42マウントで色々他メーカーのレンズを使えるということで
根強い人気のあるカメラです。
この後に発売される「ST801」では基本的にはM42マウントなのですが
自社レンズで開放測光の可能な「STマウント」に変更されます。
露出計も今となってはメンテナンスに難のあるLED式なので
今、M42マウントとしてフジカSTシリーズを考えるなら
シンプルなST701が良いかとも思います。

お預かりしているST701はご依頼者様が
かなり使い込んでいるカメラで
ブラックボディに適度な塗装剥げが何とも渋い個体です。
普通に使っていたそうなそうなのですが
うっかり落としてしまって
それ以来、露出計が使えなくなったとのことです。
それも含めてこのタイミングで点検整備一式を。。ということで
当店にやってきました。

露出計のトラブルはメーター内のコイル断線が原因でした。
今回は中古良品から露出計ごと載せかえることで対応しています。
ほかはとりあえず動作はしていたとはいえ
やはり長年の汚れや古い油等が影響して
シャッタースピードのバランスはやはり崩れていました。
シャッター幕軸、ミラー駆動部、巻上部等々
動作部の清掃と注油を行い、しっかり調整いたしました。

M42マウントのカメラというと
やはりペンタックス機を思い浮かべる方が多いとは思いますが
ST701はペンタックス機に負けない
魅力あるカメラだと思います。

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